アメリカの長期金利上昇で、前日のNYダウが大きく下げたため、22日の日本株は大幅安となった。日経平均は234円(1.1%)安、TOPIXも0.9%下げた。指数も大型から小型までそろって下落。マザーズも1.1%の下落だったがJQだけは0.1%の上昇だった。

当道場銘柄は健闘し高安まちまちだった。
スターゼン(推)は5330円で寄ってこれが高値となり終値は5230△60。
エンビプロ(推)は1110円まであって1090△20で5連騰となった。日特エンジ、日置電機(推)も上げた。
一方、コムチュアは前日の上げを帳消しにする3475▼175、ヒトコムも同様で1881▼59。東京インキ(推)も4105▼90と下げた。

いずれにせよ、何が上げ何が下げるのか合理的に説明しにくい、やりにくい相場展開が続く。
安易に、ちょっと良さそうくらいで買うと、すぐ1割くらい下げるので、要注意だ。

こういう時は、休むのがいいのかもしれないが、休まないのなら、よほど、的を絞った必殺の銘柄で当てるしかない。
その最有力候補として、スターゼンを挙げたわけである。
前稿の記事をよく読んでいただきたいが、私はかなりの高確率で、この銘柄は大きく上げるとみている。ここ少し上げたとはいえ、好決算で(理不尽にも)売られた(2.05日5140▼380)直前の株価にもほど遠い水準である。5300円前後以下なら、なお喜んで買っていい水準だろう。
昨年来高値は6050円。ここまでは、相場環境がさほど悪くならない限り、8割以上の確率で行くのではないか。もちろん、さらなる大化け期待があるわけだが。

エンビプロの動きがいい。断定するのは早いが、ここから人気化、大きく戻す可能性が高まってきたのかもしれない。

東京インキは、さらに出来高が減って22日はわずか2700株。逆にここは陰の極で、反発が近いかもしれない。

2月22日23時59分記
2018.02.21 スターゼン
8043 スターゼン(東証1部) 
株価=5170▼60(02月21日終値)   
出来高=3万3100株(02月23日) (売買単位=100株)
PER=9.1倍(来期=2019年3月期鎌倉雄介予想実質値)  
4月14日=4290円~6050円=11月06日(月日=昨年来安値~昨年来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

『鎌倉雄介の株道場』(ダイヤモンド社刊)の読者特典であるWEB公開銘柄は20日昼に公開されたことは大半の読者諸氏はご存知であろう。
その4銘柄のうちの1つであるスターゼンを、ここでWEB公開銘柄とは別枠で(つまり当ブログの)推奨銘柄に、ここでする。
最も期待している銘柄であるのだが、幸か不幸か、WEB推奨時株価(5170円)、当日の後場始値(5210円)と、ほぼ同水準にあり、ここは絶好の仕込み場とみるので、あえてダブることになるが、推奨銘柄にしたわけである。

【業績】
2.02日、引け後に2018年3月期第3四半期累計の決算を発表した。経常利益は前年同期比13.4%の増益だった。通期3.0%増益の経常利益68.0億円予想は据え置いた。ただ、進捗率から言って当然、今後は上方修正となろう。
細かい推理の過程は省くが、私の予想は74億円(四季報予想は71億円)である。
そして今や当然重視すべき来期(2019年3月期)の経常利益は77億円と予想する。
この場合、実質1株利益は571.1円になる。実質PERは9.1倍。他社との比較上2018年3月期も示すと、これは9.4倍。
同業他社の2018年3月期(S FOOSのみ2018年12月期)のそれと、以下に併せ示そう。

日本ハム=14.6倍
プリマハム=15.6倍
S FOOS=15.5倍
スターゼン=9.4倍

いかにスターゼンのPERが低いかよく分かろう。
実はS FOOS(かつて軽く取り上げた)というのも、かつては超割安低PER銘柄だった。2013年頃は株価はまだ1000円未満でPERも10倍未満だった。それが好業績もあったが、その後延々上げ続け昨年末には5300円の高値を付けている。かつて取り上げた寿スピリッツもそうだったが、同業他社との比較で最も低PERだったのだが、株価はその後大化けし、今ではPERも同業他社並み(S FOOS)か、さらに上(寿スピリッツ)になっている。

同様のことがスターゼンにも起きて何ら不思議ではない。
S FOOS、寿スピリッツに共通する、大化けした理由は何かを考えると

①同業他社と比較すると、格段に低PERだった
②にもかかわらず成長力は同業他社を大きく上回った
③企業規模が比較する同業他社よりかなり小さかった

の3つが挙げられる。
そして、この3点はまさにスターゼンにもぴったり当てはまるのである。
スターゼンの今期予想実質1株利益548.8円を同業他社並みのPER15倍に買うと8230円になる。
WEB公開銘柄としては目標値を6100円~6600円としたが、今、分析しつつ考察を深めて本稿を書きながら、8000円以上になっても何ら不思議ではないなと思っている。

業績以外の材料については、後日機会を見て書くこととする。

2月21日 21時17分記

小型株優位の展開が続いている。
この流れに乗って、21日は当道場銘柄は大幅高銘柄するものが目立った。コムチュア、日特エンジ、東洋合成、ザ・パックは大幅高。
エンビプロ(推)も1088円まであって1070△20と4連騰。
奈落の底を見たヒトコムも1963円まであって1940△53。ようやく売られ過ぎ是正相場に入ったことが、はっきりしてきたようだ。

【オウケイウェイヴとロジネット】
「鬱々として楽しまず」という言い方があるが、今私はオウケイウェイヴの株価を見ていると、まさにこの心境になる。
調べたら2017年1.30日付けの推奨銘柄である。当時の株価が518円。この半月で株価倍増となっていて、21日は2920円まであって2765△285。
S FOOSもそうだが、結局は大化けするのだが、注目するのが早すぎて、おいしいところは味わえずに終わってしまった銘柄のその後の出世に涙するわけである。
こういうことを書くのも、ロジネットの値動きを見ていると、同様のコースを辿るのかという思いに駆られるからである。
と言っても、これは悲観的な意味ではなく、とんでもなく待たせやがるが、お前も結局、どこかで大化けするんだろうなという思いを強くしているわけである。
1ヵ月以内か数ヵ月後かはともかく、ロジネットの株価も、結局は3000円とか4000円になる可能性が大なのではないか。
札証だからとか言われるが、それを言うならオウケイウェイヴも名証でなかなか上がらなかったのである。
お持ちの方は、ここは腹を決めて最低目標3000円で頑張ろう。21日終値は1968△28。

2月21日 23時57分記
20日の相場は前日のNYダウ先物が大幅安だった(NY市場は休場)ことを受けて、大きく下げた。ただし騰落銘柄数では値上がりの方が多かった。これは主力大幅安の大半が下げたためで、小型株指数はプラス、JQ.マザーズも上げた。

当道場銘柄は、まちまちだった。
エンビプロ(推)は1075円まであって1050△18と3連騰。マニー、コムチュア(推)も高かった。半導体の東洋合成、ダイトロンも上げた。
広栄化学(推)、タクミナ(推)も上げた。
一方、東京インキ(推)、ヒトコム、日置電機(推)、ウィルグループなどは下げた。
目立つのは、値上がり、値下がりを問わず、出来高が極端に細っていることだ。
東京インキの出来高は3000株、これは1.23日以来の少なさだ。東邦化学の11000株も1.19日以来の少なさ。タクミナの2300株に至っては9.22日までさかのぼっても見ない少なさだ。
本格的上昇のためには、出来高の回復が待たれるところだろう。

20日のNYダウは前日の先物同様かなり下げているが、日本市場は、これを先取りする形で20日に下げているので、日経平均先物・大証夜間は、現在のところ、小幅安にとどまっている。
為替の方は、一段と円安が進行、1ドル107円台前半となっている。

いずれにせよ、とりあえずのところ、先般の暴落は何だったのかと言ったような状況になりつつある。
警戒は怠らず、しかし弱気にもならず、前向きに有望銘柄を発掘し失地回復を図って行くとしよう。

2月21日 0時47分記

19日の相場は、全面高となった。
NYダウが小幅高ながら6立会日連続高し、為替も円安気味とあっては、日本株の出遅れが際立っていたわけで、当然の上げだったと言えよう。日経平均は429円(2.0%)高、JQは3.2%高だった。

当道場銘柄も全面高だった。
エンビプロ(推)1032△122(東証2部値上がり率5位)、東京インキ(推)4210△305のほか、東邦化学(推)、東洋合成、ダイトロン、ウィルグループ、日特エンジ、アイティフォー(推)、広栄化学(推)などが5%以上の上昇率となった。
東京インキ、日置電機(推)、マニーは、株価位置からして、もう一段高となると、昨年来高値が見えて来て面白い。

これで、今回の下げで大きく痛んでいた資産状況もかなり好転したわけだが、この経験で分かったことは、株価の変動率が、過去の経験で推しはかれないほど大きくなっているということだ。この傾向は、今後も当分は続くとみるべきだろう。大きく上げた場面では、ある程度は利食っておく、運用額は通常よりはやや少なめにしておくのが、現局面では良さそうだ。

19日は、これまで業績懸念から売り込まれていたような銘柄も含め、全面高となったわけだが、これを利用して、銘柄の入れ替えを進めるのもいいだろう。つまり業績がいまいちの銘柄はある程度処分、その資金で別の有望銘柄(これからの推奨銘柄も含む)を仕込むわけである。

2月20日 0時56分記
相場全般について書く前に、前稿の東京インキ(推)について書いた部分の追加である。
決算短信に以下のようにある。

>土木資材は、当第3四半期より本格的に市場へ投入したグランドセルが好調に推移したものの、震災復興向け土
木資材の工事減に伴う減販により、売上高は前年同四半期に比べ大幅に減少いたしました。
この結果、加工品事業の売上高は、62億5千1百万円で前年同四半期比2億2百万円の減収(3.1%減)となりま
したが、セグメント利益は売上構成の変化により、4億1千7百万円で前年同四半期比8千5百万円の増益
(25.7%増)となりました。

加工品事業は売り上げ減となったが売上構成の変化により大幅増益になった点に注目。この増益の立役者なのが「グランドセル」なのは言うまでもない。グランドセル軟弱地盤工法を「当第3四半期より本格的に市場へ投入した」わけで、これが好調で、全体では減収なのに大幅増益となったのだから、第4四半期ではさらにその傾向が顕著になろう。

【アメリカ株好調の真の理由】
16日のNYダウは25219△19と上げ、これで6連騰、08日の暴落で下げた1033ドルのうち707ドルを取り返してしまった。2.01日からの下落率も3.7%に縮小した。
あの下げは一体なんだったんだろうと言いたくなる状況だ。
それはともかく、あの暴落で言われたのは、それまで上げ過ぎていたということである。
しかし、本当にそうだろうか?
なぜアメリカ株(NYダウ)はあれほど上げたのか。この理由はかなりはっきりしていると思うのだが、誰も言わないように思う。私はかなり前から、この上げの理由について書こうと思いつつ、日々の相場動向の説明に追われ機会を逃していたのだが、ここでようやく書くわけである。

トランプ政権は、選挙公約だった法人税の大幅減税を、昨年末に実行に移した(12月20日下院で再可決)。
これにより、世界的にも最も高い部類だったアメリカの法人税は35%→20%へと劇的に下がる。
要するに100の利益が税引き65(100−35)になっていたのが、今後は同80(100−20)に激増するわけである。
鎌倉理論的に言えば、みなし純利益の算出に当たり、これまでは
経常利益×065 だったのが
経常利益×080 になったということである。
つまりそれだけ各企業の1株利益が激増する。増加率は23%になる。 
となれば、PER理論的には、アメリカ株(NYダウ)は23%上げていいということである。

アメリカ株が、これまでこの減税の信憑性をどの程度織り込んできたかは判断が困難だが、NYダウは昨年6月は21350ドル、10月は23377ドルだった(月中平均)。
21350×1.23≒26261
23377×1.23≒28754

NYダウの最高値は本年1.26日の26617ドルである。
これは、上記の計算からして、さほど驚くに足らない数字であり、法人税の大幅減税を織り込んだ結果とみることが可能であり、少なくとも、異常な上げではなかったのではないか。

【日本株の今後は】
以上のように、アメリカ株の上げが正当化され、今後も好調な経済を背景に、金利上昇という懸念材料はあるにせよ、そう弱気になる必要はないというくらいの相場観に立って、日本株の今後について考えてみよう。
今回の日本株の暴落で売りの主体は外国人であることが、明らかになった。個人投資家は、これまで買いそびれていた反動で買いに回り、逆に大きく買い上がっていた外国人が一転大幅売り越しに転じたという構図である。
私としてはやや意外な結果だったが、これは分かってみれば、今後にとって好材料だろう。
個人投資家は買い転換したばかりでなお買い継続、売り過ぎた外国人はアメリカ株等が日本株に比し大きく戻した結果を見て、日本株を売り過ぎたと後悔している可能性があり、今後は、買い越しに転じるかはともかく大幅売り越しはまずないとみられ、トータルで需給関係は大きく好転が見込まれるからである。

加えて、ここに来ての懸念材料だった為替が1ドル106円台回復と一方的な円高進行が止まり、やや円安になって来たという好材料もある。

なお、安心できる状況ではないが、相場環境は大きく好転、特に下げ過ぎの感が強い日本株は、ここからそれなりに戻すとみるのが妥当だろう。日本株というのは、過去の世界的暴落局面で、戻りでは常にと言っていいくらいアメリカ株の後塵を拝して来た。自力で戻るのを期待しても酷なのである。今回はそれにしてもひどすぎたが、それでも、これだけアメリカ株が上げては、日本株も上げざるを得ないだろう。

とりあえず、ここからは小型株は大半がそれなりに戻すとみて、売らずに様子を見るのがいいだろう。
それはそれとして、来たるべきチャンスに向け、購入資金も手当てしておきたい。

2月18日 21時35分記


東京インキ(推)を推奨銘柄にしたが、その時、詳細は後日としたが、いろいろな事情もあって、約束を果たさず今日まで来てしまった。相場もやや落ち着きを取り戻したところであり、もう一つの懸案事項(ご存知の方はご存じだろう)のデッドラインも迫ってきており、ここで東京インキの方をまず片付けようと思う。

東京インキは今や売り上げのうち、インキは34%に過ぎず、主力事業は46%を占めるまでになった化成品である。また加工品も19%ある。
それで化成品、加工品について調べてみると、まさに多種多様な製品があり、とてもコンパクトにまとめるのは至難の業と分かった。
そこでここでは、最も有望と私が判断したテラセルについて書くこととした。

【テラセル】
テラセルと言っても、ネット検索すると、百花繚乱とも言っていいような状況で、実は素人には非常に分かりにくい。
例えば以下のような見出しがある。

テラセル擁壁工法 - NETIS 新技術情報提供システム - 国土交通省
テラセル® マットレス工法 NETIS登録 - 東京インキ
テラセル®(無膜フォーム) | 超通気性と高い復元性 | アキレスエアロン

テラセル擁壁工法で目立つのは東京インキなのは確かなのだが、他社も扱っており、東京インキの位置付けがはっきりしない。
注=アキレスのテラセル®というのは、スポンジのようなもので、東京インキなどとは別物の模様。
国土交通省の当該の記事を見ると、「申請者」という言葉が出て来るのに、「申請者」がだれか、いくら見ても書かれていない。
そこで拙著にも書いた最近マスターした手法、「テラセル擁壁工法 申請者」で検索したら

東京インキ株式会社 福岡支店

ポリエチレンのハニカム構造による擁壁工法
 開発会社 東京インキ株式会社・株式会社日本ランテック

などの記事に、行き当たった。(ハニカム=ハチの巣)

細かいことは別にして、この画期的な工法で東京インキが中心にいることは、まず間違いなさそうだ。
以下、国交省の記事を引用する。

①何について何をする技術なのか?
・もたれ擁壁構造を高密度ポリエチレンでできたハニカム状の軽量型枠を用いて、土構造のもたれ擁壁を構築する技術である。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・コンクリートブロック積工
③公共工事のどこに適用できるのか?
・道路の切土法面保護工事
・法面における法面侵食防止工事
・歩道拡幅に伴う土留め工事
・切土法面の小崩落箇所の災害復旧工事

新規性及び期待される効果

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?
・従来のコンクリート製品を高密度ポリエチレンからなる軽量なテラセルに変えた。
・テラセルはハニカム状の立体構造である。
・テラセルを階段状に積上げることで擁壁構造体を構築できる。
・剛なコンクリート壁面構造から柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えた。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・テラセルに変えたことにより、部材が軽量になり、施工性と施工時の安全性が向上した。
・ハニカム構造の拘束効果により、現地発生土や砕石など多様な中詰材が使用できる。
・コンクリートブロック積工と比べると残土処理が削減でき、壁面緑化も可能である。
・柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えたことにより、基礎地盤の不等沈下に追従できる。

『ニッポン景観論』などで、日本の公共事業などによる景観破壊を批判してきたアレックス・カーならずとも、法面(のりめん)のおぞましい有様にぞっとする方は多いだろう。テラセル擁壁工法は、壁面緑化も容易で、この問題の解決にもなるのである。

なお「グランドセル軟弱地盤補強工法」というのも、東京インキは展開しているが、これもテラセルを用いる工法である。

このように、独自技術で東京インキは、祖業であるインキ事業の伸び悩みを克服、成長企業に変身中なのである。
2.08日に好決算を発表した。ところがまさにその日のNYダウが1033ドルの暴落となって、09日の日経平均は508円安、このため09日の東京インキの株価は4100△150までありながら、終値は3980△30にとどまった。その後も相場全般の乱気流に巻き込まれ、16日は3905△30で、好決算発表直前の3950円を下回っている。
4-12月期決算では、経常利益は通期予想の15.00億円に対し14.99億円を達成済みだ。通期では17.0億円~17.7億円になろう。
株価は、今後この好業績とテラセル擁壁工法を織り込んでいくことになる。
実質1株利益は今期ベースでも440円程度、来期ベースでは460円程度となろう。3905円の時価は、来期ベースでPER8.5倍に過ぎない。これは低成長インキ会社のPERであり、高成長化成品企業とみれば、PER10倍以下はあり得ないだろう。
PER10倍の4600円から5000円挑戦もあっていい。

2月17日 23時23分記

今回のとんでもない下げに、肝をつぶした方も多いと思うが、特に目立つのが、決算がらみでの暴落だ。
最初は、やや期待外れ程度の決算で大きく売り込まれることが続いた。
ヒトコム、タクミナ(推〉、応栄化学(推)などだが、これらなどまだかわいいもので、ここに来て目立つのは、好決算にも関わらず叩き売られるケースが多発していることである。
以下は、好決算発表でストップ安やそれに近い下げを演じた銘柄の1例である(株価は最安値)。

小倉クラッチ 545▼100
日特エンジ 4175▼550 
ウィルグループ 1601▼282
アウトソーシング 1638▼249
ケアネット 896▼300

これら銘柄のその後であるが、翌日は反発したものもあるが、小反発にとどまり、逆にその後もさらに大幅下落したものが珍しくなく、今回の下げ相場のすごさを見せつける。
とはいえ、何事にも終わりはあるのであり、行き過ぎは是正される。
下げ止まることを忘れたかの感すらあったヒトコムも15日は1838△43と反発した。日特エンジ、ウィルグループも大幅高となっている。まだ安心するのは早いが、正常軌道への復帰を多少なりと感じさせる芽は出ているのかもしれない。

こうした風潮のあおりを受けて、エンビプロ(推)も、15日は売り物で始まり、一時は877▼55まで急落し898▼34。
ただ決算短信に

>再生プラスチックの生産及び販売事業を行う合弁会社である株式会社プラ2プラの設立や
リチウムイオン2次電池等の電池リサイクル事業を行う株式会社VOLTAの設立に向けた準備等、積極的な投資を実施し新たな収益源を確立するための準備を進めました。

とあるように、市況に業績が大きく左右される廃品回収業的業態からの脱却を着々進めており、今期業績の驚異的大上方修正期待と相まって、株価は、こんなところにいつまでも安住はしていないだろう。
今期経常利益を16億円程度、来期は18億円とみると、来期予想実質1株利益は97.5円になる。898円の株価はPER9.2倍ということになる。

NYダウは現在25100ドル程度。26187ドルからの下落率は4.15%になる。今回の下げを大騒ぎしたわけだが、この下落率をみる限り、大山鳴動して鼠一匹という感じだ。
にもかかわらず日本株(日経平均)だけは突出した下げをほとんど埋められないでいる。為替が円高になっているという固有の事情があるにしろ、ここまで下げる合理的理由は見出しにくい。結局、好業績でのストップ安同様、理不尽な動きと言わざるを得ない。
そうなる理由は、需給関係、つまり個人投資家に買い意欲が乏しく、ちょっとしたことで大きく下振れしやすくなっているということではないかというのが、現時点での私の見方である。

いずれにせよ、このままアメリカ株が堅調に推移すれば、遅ればせながら、日本株も下げ過ぎ是正へと向かおう。
苦しいところではあるが、軽挙妄動せず、戻りを待とう。
円高がさらに進んでNYダウ高にも関わらず日経平均先物が追随できない様相を呈してきた。為替相場に注意せざるを得ない状況になってきたのかもしれない。(この2行のみ0時33分に追加)

2月16日 0時00分記
今回の世界的株安のうち、アメリカと日本の下げを振り返ってみよう。

         アメリカ(NYダウ)     日本(日経平均)
2月02日(金) 25521▼ 666   2月05日(月) 22682▼ 592
2月05日(月) 24346▼1175   2月06日(火) 21610▼1072

2月13日(火) 24640△ 39   2月14日(水) 21154▼ 91  

もう少し分かりやすくするため、それぞれの下げる前の値段との比較を示そう。

NYダウ   26187→24640で-1547(-5.9%)
日経平均  23274→21154で-2120(-9.1%)  

日経平均はNYダウの1.6倍くらい下げたということである。

14日も日本株は、NYダウ高にも関わらず大きく下げた(日経平均の下落率だけ小さいが実態は大幅安。JQ、マザーズはともに2%近い急落だった)。
それでも、その後のNYダウ先物や、日経平均先物・大証夜間の値動きを見ていたら堅調なので、やや安心していたら、突如、またも激震が襲った。風呂の支度等をして戻って来たら、なんと日経平均先物・大証夜間は76円高が214円安になっているではないか!
CMEのNYダウ先物は117ドル高なのにどうしたことかと思ったら、なんと、この117ドル高は30分も前の数字が更新されていないのだった(こういう不具合が結構、このようなサイトでは、よく起きる)。
それで調べると、やはりNYダウ先物も、この間急落していたのだった。
そしてその理由は、どうも22時30分(日本時間)に発表のアメリカのCPIが予想を上回る上昇率となり、円相場も円高が一段進んだが、こうしたことを嫌気したためのようである。どこまで続くぬかるみぞというところだが、起こってしまったことはしようがない。

いずれにせよ、小型株に多く見られるわけだが、好業績発表でも急落、業績悪で売られた銘柄はとめどなく下げ続けるといった具合で、過去の事例、経験が役立たない、まさに常軌を逸した相場展開となっており、安易な行動は死を招く。
ここはとりあえず専守防衛に努めるところだ。

エンビプロ(推)が引け後、2018年6月期の12月中間決算を発表した。
経常利益(単位=100万円)は831(前年同期は200)だった。7-9月期は405だったから10-12月期は426だったことになる。
障がい者就労移行支援施設の新規出店やデジタルサイネージ事業への投資等の固定費が増加した中での数字なので、実態はこれ以上に良いとみていい。となれば、通期予想1078は据え置いたわけだが、実際には中間期の831の2倍の1662とかそれ以上があってもおかしくない。いずれにせよ、上方修正しなかったからとネガティブにとらえるのはナンセンスだ。

現在、NYダウは90ドル余りの値下がり、日経平均先物・大証夜間も114円の値下がりとなっている。
苦しい戦いが続くが、こういうことが起きるのが相場と腹をくくって耐え、先行き、状況が好転するのを待とう。

2月14日 23時55分記

どうにも分かりにくい相場になっている。
NYダウは2.09日(金)は330ドル高、12日(月)も410ドル高し、この2立会日で740ドル、3.1%も上げた。
となれば、これを受けての3連休明けの東京市場(日経平均)は、猛烈に上げてよさそうなものだ。実際大幅高で始まり、297円(1.4%)高まであった(NYに比べ物足りなくはあるが)わけだが、後場に入ると上げ幅をじりじり縮め、前日比マイナスに転じてからは下げに拍車がかかり、結局138円(0.8%)安で終えた。円高が進んだことを理由に挙げる向きもあるようだが、説得力に乏しい。
なぜ、これほど、日本株が弱いのか、理由がはっきりしないので、やりにくいわけである。

決算への異常とさえ見える反応も、やりにくさを増幅する。
日特エンジは08日引け後に4-12月期決算を発表したわけだが、好決算にも拘わらず、09日は4225▼500、12日は3940▼285。
東洋合成は09日引け後に4-12月期決算を発表、これまた好決算だったが、12日の株価は1653▼361と暴落した。

NYダウや円相場に対する日経平均等の反応も、常識外れになることが多く、やりにくい。

と言うわけで、株式市場は暴風雨状態、容易には予想が不可能な状態と心得られたい。持ち高は少なめに、相場が落ち着くのを待ちたい。
NYダウは現在は110ドル安程度、日経平均先物・大証夜間は、一時300円超の下げだったが、現在は185円安。
こちらも朝になると、全く別の結果になっていることがむしろ普通と言っていいくらいだ。
いずれにせよ、こうまで日本株だけ下げるのも、やや異常、早晩是正されることを期待して、冷静に見て行こう。

2月14日 0時38分記  
株価が下がれば弱気、上がれば強気では、どうしようもないわけだが、新聞、テレビ等のマスコミは、こうした下落局面では、弱気に走ることがほとんどだ。
天気予報が「折り畳みの傘をお持ちになると安心です」をやたら言うのと同じ心理なのだろう。雨が降るか降らないかを的中させようという熱意はほとんどなく、傘さえ持たせりゃ、苦情は無かろうというわけだ。

日経の10日(土)朝刊1面は「再建バブル転換点」の大見出しに続け「金利発株安の流れ強まる」という中見出しを掲げている。
こういうのを見せられると、大半の個人投資家は不安に駆られるだろう。しかし、この日経記事を書いた編集委員の方がどういう方か、想像を働かせてみよう。
私とて、個人的に知っているわけではないので、あくまで想像だが、株式投資は、少なくともよほど昔はいざ知らず、最近はやっておられないとみるべきだ(会社の内規により)。私が今回の本の「いわゆる株のプロは信用できるか」(P35~)で論じたのは、まさにこのことである。実戦の世界で生きているとは思えない方の意見に左右されるのはいかがなものかということである。

現時点で、この世界的株安が、今後どうなっていくかを読み切るのは難しい。どうなるか分からないという前提で、我々は、この相場に臨むところだろう。ただし、過度に弱気になるのはどうか。多くの場合、こういう場面では強気が勝利を占めたことが多いというのが、前稿の趣旨である。

さて09日(土)のNYダウは330ドル(1.2%)高と大きく反発した。
これを受けて、12日(月)の、韓国、中国、ヨーロッパ各国株も上げている。NYダウ先物(CME)も現時点で大幅高となっている。
CME日経平均先物は小幅高。

不安に駆られている方も多いかと思い、途中ですがとりあえずアップ。

2月12日 22時23分記

決算発表後の株価の反応が、極端になり、なかには理解しにくいものも多いのも、ここに来ての特徴だ。
ロジネットは、うっかりしていて決算発表(08日11時00分)を見逃していて、おかしなことを書いてしまったことをお詫びする。
4-12月期決算は経常利益が21.58億円(前年同期は17.83億円)で、文句のない好決算だった。(当然のように)会社は2400億円の通期予想を変えなかったが、前期は1-3月期の経常利益が3.92億円だった。今期は四半期、期を追うごとに前年同期を引き離しているので、1-3月期は5.5億円~10.0億円程度上回るとみる。通期の予想経常利益は26.0億円~26.5億円程度(会社予想は24.00億円)が期待できよう。
株価は決算発表直後に119円高したが、翌09日は全般安に引きずられて71円下げた。13日からは好業績を素直に評価する相場が期待される。

ウィルグループは07日引け後、決算を発表、08日は1637▼226の急落。文句のない好決算だったのだが。
東洋合成は09日引け後、好決算を発表。PTSでは1730▼284と暴落。
どちらも刹那的なおかしな反応なので、早晩、まともな反応になるのではないか。
永谷園は09日14時00分にまずまずの決算発表、引け値は1425△25で、珍しくまともな反応。
ザ・パックは09日、引け後、好決算を発表した。

その後だが、NYダウは160ドル高。CME日経平均先物は48円安。NYダウが09日と合わせると490ドル高に対し、日経平均のこの下げはどうしたことか。ただ最近は先物があまりあてにならないように思うので、その辺も頭に入れておかれたい。
NYダウは激しく上下していて終わってみないと分からないことでもあり、予断を持たず慎重に行けということだろう。

2月13日 0時40分記