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2011.06.23 日本精線
5659日本精線(東証1部) 421△8(6月22日終値) 20千株(同出来高)
3.15=338~527=2.04(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆

かつては日本冶金工傘下だったが、現在は大同特殊鋼が40.3%の株式を有する筆頭株主。
ステンレス線2次加工のトップメーカー。
前期は史上最高益を記録、今期は微減益を見込むが、それでも1株利益は58.7円(実質値は63.0円)、
来期予想1株利益は61.8円(同64.9円)。
実質PERは今期6.7倍、来期6.5倍予想。
1株純資産608.5円、株主持分比率61.2%など、財務内容も文句ない。

半導体製造装置向け金属フィルターや水素分離膜モジュールなど、好調な製品、開発中の有望製品も数多いが、私が、推奨銘柄とする理由は、ソーワイヤだ。
同社は(おそらく3年前くらいから)ダイヤモンドソーワイヤの開発に取り組んできた。1、2年前くらいからサンプル出荷を開始、好評を得てきたとされるが、その後、発売というか本格出荷されたという話は聞かない。

実は、同社株はちょうど1年前の2010年6月15日、電着ダイヤモンドソーワイヤをサンプル出荷、今年度(2010年度)の早い時期に本格出荷の見通しと伝えられ、急伸している。そして、この頃、4月から6月にかけて、旭ダイヤ、ノリタケ、日本精線の3社の株価は、そろって大きく上げている。
旭ダイヤは電着ダイヤモンドワイヤ(と会社は言っているが、つまりソーワイヤである)を2007年6月に発売、2011年3月期の売り上げは前の期比4倍の100億円に達しそうと言われており、ノリタケ、日本精線は本格出荷近しと思われていて、3社は、この電着ダイヤモンドソーワイヤを共通の材料に人気化したわけである。

さて現状であるが、その後も旭ダイヤは電着ダイヤモンドワイヤの売り上げを大きく伸ばし、株価も2010年6月4日高値1335円に対し2011年6月22日が1835円。
ちなみに日本精線は2010年5月11日高値458円に対し同421円。ノリタケも2010年4月30日の高値をやや下回る株価になっている。

ノリタケの場合、依然本格出荷に至っていないうえ業績も最高益には程遠いから、それも当然といえるが、日本精線の場合、違う。

[電着ダイヤモンドソーワイヤを本年中に出荷開始]
この大材料を、ひそかに私がキャッチしたのである。といっても会社に電話すればおそらく教えてくれるのだが・・・。ただ、こういう質問を出来る投資家は、そうはいないだろう。
安永が2011年6月、新型ワイヤソー「TW-500」を発売、株価も好調である。

日本精線が長いサンプル出荷を経てついに数カ月以内に発売するのが電着ダイヤモンドソーワイヤ「さスカット SUSCUT」。
旭ダイヤの「エコメップ」に対抗するからには、なにか素晴らしい特長があるんでしょうね?という小生のちょっと意地悪な質問にも、慌てず騒がず待ってましたとばかり立て板に水のごとく以下のお答えをいただいた。。
他社が芯材にピアノ線を使っているのに対し、当社はステンレス線メーカーとしてステンレス鋼線を使っている。強度はピアノ線に匹敵し、さびに強いという強みがある。ねじり強度も強い(鎌倉雄介注=詳しいことは省くがソーワイヤはねじれてだめになりやすいので、これは大変な長所)。

このさスカットの将来性を考えるとき、日本精線の前途はまさに洋々であろう。同社の年商は340億円程度。さスカットがどこまで売れるのかはっきりしないが、一つ参考になる数字があるので紹介しておこう。ノリタケが電着ダイヤモンドソーワイヤ開発に成功と伝えられたとき、発売まもなく年商60億円を目指すという記事があった。

6月23日 1時10分記

追記=ワイヤソーのタカトリも近々大噴火期待。ここを仕込むも可。
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