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私は大光銀行を推奨した時の記事で
>1株純資産はなんと7781円で、PBRは0.18倍で、スタンダード1位。全市場でも2位だが、1位のインバウンドPFは、けた違いの0.01倍で、何か裏があるはず(ただ未調査)なので、これを除いて実質では全市場1位が大光銀行のわけである。
と書いた。

ところで、今日、ヤフーファイナンスのじもとHDのコメントを見ていたら、同行のPBRが0.12倍(その後0.13倍に上昇)と、その異様な低さに盛り上がっていた。

そうすると、大光銀行は、全市場で低PRRランキング3位に転落したのだろうか?しかし

・インバウンドPFの0.01倍は、どうみてもあり得なさそうで、胡散臭い。
・じもとHDなど、これまでの調査で全く出てこなかったのに、そしてここ株価が急騰しているのに、突如大光銀行以上に低PBRで登場するのは理解に苦しむ。

そこで、この2社のPBRを自身で計算してみようと思い立ち、やってみた。

ところが、実際の調査に着手する以前に、とんでもない事実が次々、明らかになった。

①インバウンドPFのPBR0.11倍というのは、マーケットスピードの「低PBR上位銘柄」(東証全市場)に、あの記事を書いた時点(その後も少なくともしばらくは)で、そうなっていたのだが、今見ると、なんと消失している。
②じもとHDのPBR0.13倍というのはヤフーファイナンスにある「参考指標」にある数字である。

①は、マーケットスピードのケアレス・ミスの可能性が疑われる。最近になって気付き、こっそり低PBRランキングの表から消したと思われる。
②は、さらにチェックしたらヤフーファイナンスでは、じもとHDのBPS(1株純資産)を4462.91円(2023/03)としている。これが曲者だ。四季報ではBPSは861.1円(2023年6月)である。念のためヤフーファイナンスに合わせ2023年3月を調べても810.3円。

以上の結果、結局、大山鳴動、鼠一匹と言うか、ドイツもこいつもと言うか、マーケットスピードと言い、ヤフーファイナンスと言い、とんでもないミスを犯し、投資家を惑わし、あるいは今も惑わしているということになりそうだ。

本当の低PBRランキング(東証全市場) (鎌倉雄介調べ)

           株価   BPS  PBR
1位 大光銀行 1325円  7781円 0.17倍
2位 高知銀行 985円   5305円 0.19倍
3位 ウッドワン 974円  4762円 0.20倍

となる。

なお、じもとHDは0.67倍で問題なかろう。
インバウンドPFはヤフーファイナンスは6.12倍(BPSを310.9円にしている)、四季報オンラインは同じく6.12倍にしているがBPSは187.8円にしているので計算ミスをしていることになり正しく計算すると、10.11倍になる。
注=四季報(本体)はインバウンドPFが上場したのが四季報発売の少し前だったためPBR等の数字は記載されていない。

これだけのことを調べるのに苦労したわけだが、
結論としては、日本ではPERをキチンと計算できる人は、専門家を含めほとんどいないと、今まで書いてきたが、これはなんとPBRにも当てはまるということである。
我らは、PERやPBRはヤフーファイナンスなどに頼ってはだめで、自分で計算しなくては、いけないということである。
四季報はかなりの信頼度があるが、オンラインとなると、危ないことが、今回のことで判明した。

大事なことを書き忘れるところだった。
全上場企業で最も低PBRなのは大光銀行(推)だということである。
低PBRでも将来性がなくては評価しにくいが、同社は2024年3月期業績に関し、9月中間決算を上方修正、併せて通期業績も上方修正した。またSBIの「地銀連合」加盟の1行であり、宮城県仙台市にSBIと台湾のPSMCが半導体工場を建設する計画にも絡む。
PBR0.20倍に買うだけでも株価は今の1325円は1556円。0.22倍まで買っても控え目だろうが、その場合で1712円。

11月20日 21時50分記

【20日の相場】
日経平均はザラ場を含めた年初来高値を立ち合い開始早々更新したが、その後はほぼ一貫して下げ続け終値は197円=0.59%安だった。TOPIXは0.77%安。幅広く、どちらかと言えば大型株中心に売られた。
スタンダードは0.11%高、グロースも2.21%高。

道場銘柄は値上がりするものが多く、トータルでも、まずまずのプラスで終えた。
クリアルは3395△345(グロース値上がり率10位)。久々の新ファンドは募集金額15.62億円と大型物件だったが想定利回りが4.8%と高かったこともあって4分で完売。

メルディアは戻り高値847円を更新する852円まであって845△3。
AMG(推)も1942円まであって1926△11。

銀行株は高安まちまちだったが、値上がりするものの方が多かった。
じもとHDは577△30で年初来高値更新。
大光銀行は1325△14。前半部分で書いたように、文句なくの全上場企業で低PBR1位なのだから、今後は、もっと評価されるのは時間の問題だろう。

久世(推)は2267▼122。
建設技研(推)も4635▼145。
どちらも乱高下が激しく、読みにくい相場が続く。

11月21日 0時06分記




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