fc2ブログ
17日の相場は、ようやくながらも小型株優位になった。日経平均は161円=0.48%高、TOPIXは0.95%高。TOPIXの規模別指数は大型株0.85%高、小型株1.22%高だった。つまり、ここ突出して上げていた日経平均が0.48%高にとどまったのに対し、小型株指数は1.22%高と2.4倍強の上昇率だったわけである。騰落銘柄数を見ても、値上がり1370、値下がり262と圧倒的に値上がり銘柄が多く、ファストリ(0.41%安)の呪縛下に置かれていた相場から、ようやく解き放たれた感がある。
こうなればこっちのものと言いたいところだが、その判断はもう少し事態の推移を見てからにしよう。

道場銘柄は、クリアル、内外テック(推)、新報国マテ(推)、ビーイング(推)(立会外分売で売られた)、トーアミ(推)以外は、ほとんどの銘柄が上げた。

久世(推)は2389△146(スタンダード値上がり率29位)。決算発表翌日の15日には一時1915▼213まで売られ、17日には年初来高値を大きく更新する2502△259まであるのだから、対処の仕方が難しい。私なども、この日の2500円前後以上では、少しは売っておきたかったができなかった(結果的にそれが悪かったとも限らないが)。

銀行株も、そろってかなりの値上がりとなった。株価が下がると、いろいろ悲観的見通しが、まことしやかに語られるが、基本的にアメリカは金利下げ、日本は金利上げの方向であることは、ほぼ確実である。日本の銀行株の業績を不安視するのは的外れだろう。
17日は地銀株が軒並みかなりの上げになったのに対し、メガバンクは三菱UFJが±0、その他もみずほ以外は小幅高にとどまった。
なお北洋銀行について野村證券が目標株価を330円→510円に引き上げている(11.13日か)。17日終値は378△6。

【メルディア】
メルディアは844円まであって842△20。いよいよ10.02日につけた847円の戻り高値をとらえてきた。そしてこれを超えると、最大の難関の868円(8.18日)となる。ただし8.18日の終値は794△31であり、その後も終値では高値は836円(9.15日)なので、この日の842円は引け新値となる。
親会社の三栄建築が社長(当時)の小池信三氏が指定暴力団組員に利益供与したとされる問題に絡み、小池氏がメルディアの株主(持ち株比率2.8%)であることもあり、資金調達に問題が生じかねず、やむなく、今第1四半期において戸建て分譲住宅で値下げ販売を余儀なくされたわけだが、「今後は資金確保に向けた値下げ販売の必要がなく」なった(決算短信)以上、オープンハウス傘下という信用力大幅アップもあって、業績見通しはバラ色とさえ言っていいだろう。2024年6月期は経常減益見通しを据え置いているが、第1四半期決算で経常利益は四季報見通しを4割超上回り、第2四半期以降は戸建て住宅の値下げ販売がなくなるうえ、建築資材価格の上昇分の転嫁も見込めることから、通期業績の大幅上方修正も高確率で期待できよう。

【AMG】
AMG(推)は安寄り後1939円まであって1915△5。同社は旧社名がエムジーホームで2020年3月期の売り上げ構成は1位が分譲マンションで75%だった。それが神奈川・東京が地盤の戸建て住宅会社のTAKI HOUSE、熊本が地盤の同じく戸建て分譲会社のの川崎ハウジング等を次々と子会社化、2023年3月期では分譲マンションは20%にすぎず、1位は戸建て分譲で40%、続いて注文建築35%である。つまりマンション業者からTSMCでわく熊本の戸建て住宅が主力の会社に変貌したわけである。

11月19日 22時42分記
Secret

TrackBackURL
→http://kamakurayuusuke.blog134.fc2.com/tb.php/4713-c80b1a9d