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ミモザを庭に植えようと思い立ってから幾星霜。
ついにミモザが我が家にやって来る。
などと書いていたら、高校1年生の時にビートルズが初来日した時のことを思い出した。
話が見えない方のために書くと、我らの世代の場合(おそらく大半の人は)ビートルズと言うと、反射的に「ビートルズがやって来る」というフレーズが頭に浮かぶのである。
>「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」は、ビートルズの作品「A Hard Day's Night」に対して付けられた邦題。現在はいずれも「ハード・デイズ・ナイト」や「ア・ハード・デイズ・ナイト」と、原題に近い邦題に改められている。(Wikipedia)

それはともかく、あの頃、同級生たちは、この話題で異常なくらい、みんな興奮状態にあった。
ビートルズ初来日…1964年6月16日
新潟地震・・・・1966年6.29日
私事ながら、私が高校に入ったのが1964年4月、この時は豪雪(長岡市を襲ったいわゆる38(サンパチ)豪雪)の翌年で、シャベル(スコップ)持参で、初登校、雪下ろしが初仕事だった。
新潟地震の時は、体育の授業中で同級生は校庭にみんなでいて、立っているのに苦労した。ピロティ式の出来立ての体育館にいた連中は苦労ではなく恐怖におののいたようだった。蛇足ながらピロティ式というのがル・コルビジェらが提唱した「近代建築の5原則」の一つであり、サボア邸にも採用されているなどということを知ったのは、何10年も経ってからである。

青春の後ろ姿を
人はみな忘れてしまう
あの頃のわたしに戻って
あなたに会いたい
(「あの日にかえりたい」荒井由実)

さてミモザ(房アカシア)だが、以前(2012年)、造園業者にお願いして植えてもらったものは、ずくずくと急成長したが、花はほとんど黄色くならず白にかすかに黄みが入った程度の上、秋に開花する(ミモザの開花期は早春)という奇妙奇天烈なもので、残念に思っていたわけだが、大風で倒れ、伐採に苦労したことは、以前に書いた。
その後、ヤマモモの木をのこぎりで何とか自力伐採、ミモザに植え替え計画スタートとなったのだが、ミモザ(房アカシア)入手の方法が見つからずとん挫。今回、ソメイヨシノを購入するのにお世話になった造園業者に相談して、ようやく入手できたのである。業者も苦労したようで、今回、ようやく見つかり、九州の方から運んだという。いいのが手に入ったと誇らしげに話されていた。段ボールにぐるぐる巻きされて窮屈そうにしていた。ヤマモモの切り株の脇に、植えてもらったのだが、根が残っているので植え場所の確保に一手間かかった。普通、小生がこういうことはやるのだが、それでは業者さんの儲けがなくなりそうなので、全部お任せした。
2万2000円(税込み)。
九州からの送料、支柱代(3000円で仕入れ5000円=作業代込みで販売という)、植え付け代を考えると、こんなに安くていいのかと、申し訳ないくらいだ。
前回、ミモザもどきを買ったときは、クレーンで引き上げ植えたくらいで、かなり大きかったわけだが7、8万円したと思うから、差にびっくりする。

なお、私が追い求めていたのは房アカシア(フサアカシア)のわけだが、現在、日本ではアカシアとかミモザと言った場合、売られているものの9割がたは銀葉アカシア(ギンヨウアカシア)だという。一方、ヨーロッパでは全く逆で、ほとんどが房アカシアだという。
両者の大きな違いは葉で、房アカシアは柔らかく優しい感じだが、銀葉アカシアはやや硬く触ると少し痛いくらいだ。木も房アカシアは直立して大きくなるが、銀葉アカシアはあまり大きくならず、横に広がりがちで支柱が必要になるくらいだ。
にもかかわらず、日本で銀葉アカシアがほとんどなのは、房アカシアが大きくなりすぎることが嫌われているからのようだ(ある造園業者の見立て)。もう少し美意識から選んでほしいものだ。

ようやく春めき、寒がりの木も、続々、元気になりつつある。
昨年の晩秋に挿し木した皇帝ダリアは、半分以上がダメだったが、それでも7株が発芽、今順調に大きくなっていて、いつどこに植えようか、思い悩んでいる。
もう15年以上も前に植えた桜(桜で唯一黄色の花が咲くウコン・鬱金)で、ほとんど大きくならずにいたのが、この前、なんと2輪だけだが薄黄色の花をつけているのに気付き感激した。
セントポーリアは挿し葉した時期がまずかったようで、なかなか大きくならなかったが、これもようやく、ぐんぐん大きくなりつつある。
エンジェルトランペットは、こんなに寒がりだったかと思うくらいで、まだほとんど枯れた感じのままで、よくよく見ると根元に近い方にかすかに新芽が出ている程度だ。ただ、去年、秋に挿し木して冬の間は家に入れていたのは、元気にいっぱい葉をつけていて、今は屋外で日光浴させている。うちにある成木は白花だが、挿し木は、白花のほか、ご近所からいただいた赤花(ピンクに近い)も7本ほどあり、合計では15本ほどにもなる。これもどこに植えようかどなたか欲しがる方はいないかなど、あれこれ思い悩んでいる。

4月15日 23時10分記

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