fc2ブログ
17日の相場は大幅高となった。前日のアメリカ株がNYダウ、NQ!指数とも大きく上げたことが、買い安心感を誘った。FRBによる利上げ加速懸念が、今回の一部金融機関の経営不安で後退したことが、米日の株高の背景にはあるのだろうが、逆に言えば、それは危ういどちらにも転ぶ要因であり、安心していられる状況ではないわけである。

日経平均は323円=1.20%高、TOPIXは1.15%高だった。
スタンダードは0.69%高。グロースは3.66%(9ヵ月ぶりの高い上昇率)の大幅高だったが、アメリカの利上げ加速懸念が後退したことが、グロース株買いにつながったようだ。

道場銘柄は、ほとんどの銘柄が上げ、トータルでも大幅高となった。

クリアル(推)は2933△104と3連騰、再び3000円大台が狙えるところまで戻した。相場環境が相場環境だけに、ここからすんなりと3000円大台回復は難しいかもしれないが、ここにきての戻りが示唆するように、やはり先高観は強く、3725円高値奪還から一段高の可能性は十分ありそうだ。

メルディアは890△20と3連騰。戸建て住宅業界が業績不透明になる中、メルディアは主力の建築請負で豊富な受注残を抱え、「戸建ての自社販売力強化し回転期間改善に奮闘。」(四季報)というわけで、親会社の三栄建築を支える。経常利益は2023年6月期22.0億円予想(会社予想は21.7億円)だが、24年6月期は11.8%増益の26.0億円予想だ(四季報予想)。来期予想実質1株利益299円の会社の株価が、わずか890円。予想PER2.98倍。どこか狂っている。

久世(推)は883△5とこちらも3連騰。3.15日前後のNHKの朝7時からのニュースの中でタイが「おまかせ」ブームだと報じていた。数万円もするすしのおまかせが人気なのだという。最近の経済発展で富裕層が増加していることから、日本から直送された新鮮でおいしいネタをつかったすしに人気が高まっているというわけだ。これはもちろん、100%子会社で豊洲の仲卸業者の旭水産にとっての好材料だ(1.11日付け「久世はアメリカの「OMAKASE」ブーム」で子会社が稼ぐ」参照)。マスク着用が原則不要となったことも追い風になり外食業界は一段と活況になる方向であり、久世には追い風が強まるばかりで、株価も一段高への期待が強まる。

ブティックス(推)、セック(推)も大幅高。

エージーピーは813△55と出直り色を鮮明にしてきた。業績予想が、新四季報では一段と増額されたのが好感されたようだ。予想経常利益は今期は4.20億円→4.50億円、来期は8.40億円→9.80億円に上方修正されている。

前稿で取り上げたエルテスは843△59。今期業績の上方修正は必至とみるので、ここからでも押し目があれば買ってもいいだろう。

「新四季報銘柄」は発表の準備は終わっているのだが、最近の恒例になりかかっているが、地合いの悪さに、お待ち願う。

アメリカでは、依然、金融不安を高めるようなニュースが続いていて、18日のNYダウは385ドル=1.19%安、NQ指数も0.74%安だった。日経平均先物は392円安。

クレディスイスに関するスイス金融大手UBSの買収問題について。
【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は19日、スイス金融大手UBSが、経営不安が続く同業クレディ・スイスに対し、最大10億ドル(約1320億円)で買収を提案したと報じた。同日中の決着を目指し、大詰めの協議が続いている。ただ、買収額が低過ぎるとの指摘もあり、合意に達するかは不透明だ。
これが20日の、東証の立ち合い開始前にも結論が出ている可能性もありそうだ。いずれにせよ、これの決着の仕方で、相場の雲行きが大きく変わる可能性があるので、要注目だ。

3月19日 23時40分記
Secret

TrackBackURL
→http://kamakurayuusuke.blog134.fc2.com/tb.php/4529-4734823a