fc2ブログ
アメリカでは10日発表の消費者物価指数(CPI)の伸び率が事前の予想を下回ったことから、利上げ減速期待が高まり金利も急低下、株価も急騰した。NYダウは1201ドル=3.9%高、NQ指数は7.35%高となった。長期金利は指標となる10年物国債利回りがCPI発表前の4.1%弱から一時は3.8%台前半まで急低下した。

これを受けて、11日の日本株も大きく上げた。日経平均は817円=2.98%高、TOPIXは2.12%高。
これだけ上げたら、ほとんどの銘柄が上げそうなものだが、実際には値下がり銘柄もかなりの数にのぼった。
プライムの値上がり銘柄は1260、対して値下がり銘柄も517にのぼった。スタンダード、グロースにしても、大差ない率の銘柄が値下がりした。
アメリカ株大幅高でよく見られる現象のわけだが、今回も主力大型株が軒並み買われる一方、小型株はさほど買われず、値下がりする銘柄さえそれなりにあったということである。

道場銘柄は大半の銘柄が上げた。

クリアル(推)は1507△137(グロース値上がり率18位)の高値引け。とりあえずはとした目標値である戻り高値の1430円は大きく更新したわけである。出来高も前日の3倍以上に急増した。14日引け後に2023年3月期の9月中間決算の発表を控えており、この日の上げは、それへの期待もあったと思われる。このため、決算数字次第では株価も大きく変動しよう。あまり言いたくないのだが、推奨後大きく上げたのにうまく利食えなかったと泣きごとを言う方が必ず出て来る。山高ければ谷深しは当たり前で、リスクも念頭に、熟慮の上対処されたい。
私が「株式投資地獄の道行き」論を唱えているのはご存知の方も多かろう。だから私はクリアルも持ち株の大半は保有、現時点では大きく利が乗っているわけだが、決算次第ではどうなるか分かったものではない。しかし1300円台や1400円台前半で売らなかったからこその大利であり、またそれは地獄と紙一重の物なわけである。

メルディアも798△16の高値引け。引け後に2023年6月期の第1四半期決算を発表したが、これについては後述。

クロスキャット、じげん、リソル、武蔵精密、帝国電気、オプテックスなども上げた。
このうち、オプテックスは08日引け後、2022年12月期の第3四半期決算を発表しているが、好決算(経常利益は通期予想をすでに上回った)にも関わらず、09日、10日と大幅安、11日も小幅高にとどまった。
帝国電気は11日引け後2023年3月期の9月中間決算を発表した。文句のない好決算でかつ通期予想も大幅上方修正、さらに大量の自社株買いも発表した。PTSでは大商いで2448.9円まであって2370△305。

JPHD(推)は285▼9。10日の13時55分に2023年3月期の9月中間決算を発表済みだ。中間期の経常利益は前年同期比36.9%増と好調、通期予想は35.80億円→37.11億円に上方修正したわけだが、決算発表後はむしろ軟調で10日の終値は294±0だった。

エージーピーは755▼7と3日続落。コロナの感染者増もあってか、アフターコロナ銘柄は、このところ下げるものが多かったわけだが、エージーピーは比較的値もちが良かった。その反動が出て、一歩遅れて下げているのかもしれない。反発の機は熟しつつあるとみる。

メルディアの決算について。
書きたいことはたくさんあるのだが、株価は、そういうこととは関係なく、おかしな反応を示しがちなので、とりあえずは沈黙しておこう。一つだけ留意点を書いておく。今回の決算は前年同期比の数字が掲載されていない。今四半期から連結決算に移行したからだが、株価的には前年同期の単独決算との比較で、業績の良し悪しを判断していいだろう。

11月13日 22時01分記


Secret

TrackBackURL
→http://kamakurayuusuke.blog134.fc2.com/tb.php/4433-010bf114