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1日の相場は大きく下げた(日経平均は457円=1.73%安、TOPIXは1.38%安)わけだが、その後のアメリカ株は大幅高(NYダウは322ドル=1.05%高、NQは0.90%高)となり、つれてCME日経平均先物も374円=1.44%高となっている。
このように、6月中旬以降の日本株(日経平均)は下げるかと思えば上げ上げるかと思えば下げの繰り返しで、方向感がはっきりしない展開を続けているわけである。

極端な強気にも極端な弱気にもならず、基本的に持ち高は少なめに、ポートフォリオは、その時々で最も有望と思える銘柄の比率を高めるようにしていくのが、最善の投資法だろう。

有望な銘柄としては、例えば「新四季報妙味株」がある。
ほとんどの銘柄が、かなり上げているわけだが、1日はリファインバースが1560△300とストップ高した。6.20日に5680△700のストップ高を演じた木徳神糧に続く快挙である。
実はもう1銘柄、幻のストップ高銘柄がある。

【シダックス】
私は新四季報を読みながら、「新四季報妙味株」の候補をピックアップしていき、その後、正式に発表するわけだが、今回は、第2弾に回してもと考える銘柄も、あらかじめアバウトに頭に置きつつ、早めに9銘柄を発表した(6.19日夜)。
そして第2弾の目玉にと考えていたのが4837シダックスだったわけである。シダックスを除外したのには、同社株が6.16日551△44、17日(金)567△16と、大幅高してしまっていたことも影響した。
さてそのシダックスだが、29日引け後、オイラ大地が総額80億円のシダックス株を取得、業務提携へというニュースが流れ、30日の株価は688△100のストップ高で比例配分になった(大量の買い物を残した)。ところが、7.01日の株価は一転売り気配から30円安で寄り、終値は588▼100のストップ安比例配分(それなりの売り物を残した)。
今回のオイラ大地による株式取得はユニゾン・キャピタルからB種優先株または普通株を取得する形となるが、普通株に転換した場合、希釈化後でオイラ大地の株式持ち分は26.5%になる。
悲観的シナリオを言えば、希釈化で1株利益は低下するが、業務提携でどれほど効果が出るかは不確かだから、買えないということになる。
注=希釈化と希薄化
>増資をすると既存株主の保有割合が希薄化(希釈化)する等と言いますが、希薄化と希釈化に厳密な違いはありますでしょうか?
という質問が、無料相談Q&A-弁護士ナビにあるが、回答はされていない。
まあ同じとみておいて大過なさそうだ。
私としては、両社の提携は、それなりにメリット大とみるほか、シダックス側が、現在オイラ大地を含む複数の候補とフードサービス事業について協業の検討を行っているとしたうえで、「株主かどうかに関係なく公平かつ事業の成長に最適かを重視して判断する」との見解を公表したことに注目する。別の候補が出てきたりすると、株価的には思惑を誘って大幅高になる可能性もあろう。

そして何より、注目するのが、新四季報で着目した点である。シダックスの2023年3月期の予想経常利益は会社計画・四季報とも32.00億円(前期は22.92億円)だが、24年3月期の四季報予想は、なんと55.00億円なのである。
カラオケから撤退、明確な事業方針のもと、成長3事業にシフトした同社の先見の明、意欲的な中期経営計画を精査すれば、時価がいかに割安か分かろう。
PTSでは572.6▼15.4。
月曜はどういう展開になるか読みにくい。リスクをある程度取れるなら、買いをおすすめしておく。2回、3回に分けて仕込むのが望ましい。
以下にシダックスとオイラ大地の今期予想実質PER等を示す。ほぼ同じ売り上げ・経常利益の会社なのに、シダックスのPERはオイラ大地の4割強に過ぎない。

        売上 経常利益  株価  PER
シダックス 1330億円 55億円 588円 6.1倍
オイラ大地 1250億円 59億円 1603円 14.2倍

メルディアは701△6の高値引け。出来高も高水準を維持している。
うっかりしていて汗顔の至りだが、同社も6月決算だったので、6月期末一括15円配当が出ている。6.29日702△2は配当落ち分を埋めてなお高かったわけである。よって時価はこれを入れると716円となり、4.26日頃の株価水準になっているわけである。配当落ちで生まれ変わったように株価は堅調に推移しているわけで、期待に応えて、どこかで飛ぶのではという期待はさらに強まった。

7月03日 23時26分記

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