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10日の相場は前日のNYダウ急落(638ドル=1.94%安)を受けて、大幅安となった。日経平均は422円=1.49%安、TOPIXは1.32%安だった。値上がり銘柄は176にとどまり、業種別指数も全業種が値下がりするという全面安だった。09日に欧州中銀(ECB)が7月に量的緩和を終了し利上げする方針を示したことが、欧米各国市場の株安、そして日本株安につながったわけである。

道場銘柄も、ほとんどの銘柄が下げたが、それでもトータルでは日経平均などに比べ軽微な下げにとどまった。

プライム市場の値上がり率1位がクロスキャット、2位がラウンドワンになったほか、AMG、メルディアなどの下落率も小さかったからである。
クロスキャットは1074△133まであって1034△93。前場終値は999△58だったが、後場は買い気配から1074円で始まった。上げた理由としてマイナンバーカードを言う向きがあるようだが、それだと、後場一気に上げた理由が不明だ。大底を打って1000円奪回の動きを強めていたわけだが、前場999円で終え、これは1000円越えから一段高の方向とみる見方が急速に強まり一気に人気集中となったのではないか。前場出来高130700株に対し後場は330300株に急増した。

クロスキャット以外は軒並み下げ、日経平均も大きく下げたわけだが、さらに追い打ちをかけるように、10日のアメリカ株が急落となっている。
NYダウは880ドル=2.72%安、NQは3.52%安。
日経平均先物も469円=1.69%安となっている。
10日発表の消費者物価指数の上昇率が8.6%と市場予想の8.3%を上回ったことで、FRBの利上げ姿勢に警戒感が強まった。7月に0.5%利上げとみられているわけだが、0.75%利上げへの懸念が出ている。また9月以降も0.5%利上げが続くとの見方も広がった。

先行きは不透明だ。インフレ懸念、景気悪化懸念は強いわけだが、経済指標の数字いかんで、見方は大きく変わるので、さらに消費者物価が大きく上がるのか減速するのか、市場は数字に一喜一憂させられることになる。

やや強気になりかけたが、やはりまた慎重姿勢に戻るしかなさそうだ。これが相場だと、腹をくくって、イバラの道を行くとしよう

6月12日 23時39分記
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