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道志村で小倉美咲さんが行方不明になった事件(2019年9.21日)は、今年の4.23日に事件現場近くで子供の後頭部とみられる骨が発見された。その後も4.28日から5.11日にかけ靴、靴下、肩や腕とみられる骨が発見され、DNA鑑定の結果、骨は小倉美咲さんのものと断定され、美咲さんの死亡が確定した。

事件の日も最初に骨が発見された日も、私は道志の田舎家に滞在していたこともあり、思えば、この事件については、ずっと心配もし、あれこれ考え、また、現場付近を歩いたりしてきた。

事件の真相をめぐっても、いろいろ考えたわけだが、次々浮かぶ考えは、どれも、可能性としてはあっても程度のことにとどまり、こうなのではという推理にはたどり着けないでいた。

ところが、1週間ほど前、妻が「あの辺はクマがいっぱいいて、クマに食べられたんだろう」という話を聞き込んできて、結構信じている風なのに唖然とし、これをきっかけにクマ説一蹴の一方、真相解明に燃えた。
そしてその2日後、天啓のようにこれだ!という真相(の可能性が最も高い考え方)が見えた。

それを書く前に、今ネットではどういう見方が有力なのだろうと思い(私の考えがすでにかなり言われていたりするとこれを書く意味もないので、それを確認するためもあった)、調べてみた。ざっと見たところ、以下の4つになるようだ。

①転落・滑落事故説
②クマ捕食説
③変質者による殺人説
④その他の人物による殺人説(母親、父親、ボランティアの男性、地元の人)

③は可能性としては、十分考えられる。これについては、私の説の説明と合わせて最後に論じる。

①転落・滑落事故説
これは起こりうることではあるが、この場合、あれだけの態勢で捜索して、何も見つけられないということは、ありえない。詳細は避けるが、常識的にあり得ないことは自明だろう。
なお、ネットでは見つからなかったが、同様な説に山中に迷い込んでしまったというものもありうるが、こちらも、同様な理由であり得ない。

②クマ捕食説
確かに椿キャンプ場が経営する近くのテニスコート(私もそのでやったことがある)近くで目撃されたとか月夜野(道志村の最東部)等でも、かつて目撃されたという情報がある。しかし、地元の猟師さんに聞いても、長年猟師をやってるがクマは見たことがないとおっしゃるくらいで、まずクマに遭遇することはない。それよりなにより、日本昔話の世界じゃあるまいし、クマが子供を抱えて遠くに逃亡するわけもない。万一、現場で食べられたとしたら、遺留物があの時点で何一つ発見されなかったのはおかしい。
要するに一顧だにする価値のない妄説に過ぎない。

④その他の人物による殺人説(母親、父親、ボランティアの男性、地元の人)
これはまさに噴飯もので、言葉を失う。こういう扱いを受けかねないから、私も本稿を書くのを多少迷ったのだが、事件で最も傷つき死ぬ思いのお母さんに思いをいたし、あえて書いている。これを読まれれば真相ではないかということが分かり、多少は癒されるのではないかとも、思うからである。
小倉とも子さんが犯人とか誹謗中傷を受けているというニュースに接したとき、私はオウム真理教事件の時、疑われた河野義行さんのことを思い浮かべた。妻がサリン中毒で意識不明になった.のに犯人扱いされたあの人である。.立派な人格者としか思えない風貌の方で、私は当初からおかしいと思っていた。とも子さんも我が子を探して頑張っている姿に心打たれ応援していた。

前書きが長くなってしまったが、私の説は
⑤交通事故説 である。
③の変質者説も可能性としては、無くはないが、クマ出現ほどではなくとも、こちらも、そうあんな山中に小さな女の子を狙って変質者がのこのこ出てくる可能性は極めて小さいだろう。「変質者」に比べ「交通事故」の方が可能性としては何十倍もあろう。

椿キャンプ場に、道志みち(国道413号の一部)から行く道は、それなりに整備されてはいるが、しょせん山道であり、道幅も狭く、また曲がってもい、視界はいいとは言えない。そして車も普段はめったに通らない。
こういう道に、車が走ってきて、そこに、不意に小学1年生の女の子が飛び出してきたとする。女の子は早くみんなのところへ行こうと焦っている。さらに渓流の流れが音を聞こえにくくしていた可能性も十分ある。
となれば、車に気付いたとしても、もう避けようもない時だった可能性は大きい。
車を運転していた人物Aにしても、まさか、こんな所へいきなり小さな子が飛び出すなどとは思っていなかっただろうから、ブレーキを踏んだとしても、間に合わなかった。

Aは、この時どうしたか。周りに人は誰もいない。女の子はぐったりしていて動かない。慌てて車に乗せた(引きずり込んだ)と思われる。この時点で女の子が即死だったのか、そうでなかったかは、Aしか知りえない。
Aは美咲さんを車に乗せたまま、事件現場を早く離れようと、車を走らせたであろう。車が道志みち側から走ってきたのか、逆に奥の方から道志みちに向かって走ってきたのかは、分からない。
ここでは、一応、道志みちから来たとしよう。そのまま車を走らせる。そうすると、どこまで行けるのか等、未調査なので、お許し願う。いずれにせよ、あそこから少し行くとかなり、いい道になり、別荘風の建物も数軒ある(ただし人けはあまり感じられない)。出来るだけ遠くまで走らせ、人目に付かないところで、美咲さんを車から降ろし、山中あるいは沢(涸れ沢を含む)に埋めるなり、落ち葉や石・岩等で隠すなりしたと思われる。

この山中死体遺棄説をとる根拠を示そう。
美咲さんの骨はキャンプ場近くのあちこちでいくつ見つかっている。これは上流から流されてきたとみていいだろう。
私の道志の田舎家は道志川にそそぐ渓流沿いにあるが、その景色は毎月のように大きく変化する。とんでもなく大きい岩も大きく動き、中州はいつの間に姿を消す。水中に刺さってびくともしないで景観を壊していたスギの木(木肌は剥がれ肌は白っぽくなっている)も、いつの間に姿を消している。これが道志川にそそぐ沢などの姿である。わが田舎家が庭の沢沿い部分が、かなり崩落したことは以前に書いた。
美咲さんの遺体は大雨で流され濁流にもみくちゃにされて、骨は細片になったと推測される。

摩訶不思議な事件・事故と思われたこの件だが、実は単純な交通事故だったというわけである。少なくとも、客観的にみて、その可能性が最も高いのではないか。

5月28日 0時52分記




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