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13日の相場は大幅高となった。日経平均は679円(2.64%)高。ただしこれはソフトバンクG12.22%高、ファストリ4.42%高の寄与が大きい。値上がり銘柄数557に対し、これだけ日経平均が上げたのに値下がり銘柄も259もあった。TOPIXは1.91%高。
マザーズ指数は4.51%

道場銘柄はAMG(推)920▼29、メルディア677▼5以外は、ほとんどの銘柄が上げた。

AMGについて。
>なお決算発表は5.12日。そこで2023年3月期の業績予想も示されるわけで、この数字がどうなるかが大いに気にかかるところ。日本の会社の常で、とんでもない保守的な数字が出される懸念も残るが、上述のように高垣組が通期寄与することもあり、かなりいい予想になる可能性もかなりある。(5.09日の稿>
うっかりして見落としていたのだが、同社は2022年3月期決算を12日の14時40分に発表していた。22年3月期の数字は5.09日に出した数字と同じだったが、23年3月期の予想数字が「とんでもない保守的な数字が出される懸念も残る」としたとおりのひどいものだったのには往生した。
前期の経常利益14.09億円に対し今期(23年3月期)予想は10.00億円と29.1%もの減益予想となっている。この理由について会社は次のように述べている。
>今後につきましては、コロナ禍から未だ脱することができないことや、ウクライナ情勢をめぐる国際的な緊張高まりなどの影響が継続するものと思われます。
住宅業界におきましては、住宅資材、住宅設備機器などの供給不足や建設労務費の高騰などによる原価の上昇、納期の遅延、円安やインフレによる住宅ローン金利の上昇も懸念されます。
このような環境下において、当社グループは、第3四半期末より連結子会社となった髙垣組の業績が全期間にわたり寄与することから、売上高は22.3%増加し、20,000百万円を見込んでおります。しかしながら、前述した原価高騰を販売価格へ転嫁することは、現況の市場価格とのバランスを欠くことから難しく、営業利益1,100百万円、経常利益1,000百万円、親会社に帰属する当期純利益620百万円を見込んでおります。(決算短信)

しかし、この説明は納得しにくい。
コロナやウクライナ情勢は業績押し下げ要因になるとは思えない。むしろ押し上げ要因になる可能性の方が大きいとみた方がいいのではないか。原価高騰を販売価格へ転嫁することもそれなりに可能であり、難しいの一言で片付けるのはどうか。このように考えると、結局2022年3月期同様、23年3月期も大幅上方修正になる可能性大とみる。
12日の43円安に続き13日も29円安と続落したわけだが(12日の業績発表を見逃した投資家の売りが出たと思われる)、上記のように、今期業績予想が例によって行き過ぎた超保守的予想ではないかという見方が広がれば、株価も大きく見直されよう。

クロスキャット(推)は12日の引け後に2022年3月期決算と23年3月期決算予想を出している。22年3月期の経常利益は会社予想10.00億円(四季報予想11.50億))に対し11.71億円と大きく上回った。23年3月期予想は11.90億円と微増益予想だった。
微増益予想が気になる向きもあろうが、これは単に堅めの予想にしただけのことだろう。会社は次のように自信たっぷりだ。
>システム開発では、昨今の新型コロナウイルス感染症への対応をきっかけに、社会的にデジタルシフトが一気に加速しており、中でもデジタル政府に向けた取り組み推進により、各種行政手続きのオンライン化の進展や通信キャリア案件の受注拡大に取り組むとともに、DXへの期待が高まる中、これまで様々なBIビジネスで培った知見やノウハウを最大限に活用したBIソリューションを中心に強化し、更なる受注の拡大を目指しております。(決算短信)
配当は前々期の22円から前期は30円予想→32円に増配した。今期は18円(2分割を考慮すると36円)予想へ実質さらに4円増配する。
業績の評価が難しかったようで、株価は811▼14で始まり(これが安値)すぐに863△38まで急騰、終値は831△6.。事業の将来性をきちんと評価すべきだろう。

【クレステックの決算】
マーケットスピードで、数字を見た時が地獄に落とされた気がした。
2022年6月期の第3四半期決算(2021年7月~22年3月)の経常利益が11.65億円、通期予想が9.53億円(前年同期比-10.06%)というのが、目に入ったからである。しかし考えてみたら9.53億円というのは、これまで出していた通期予想の数字そのままで、要するに据え置いただけなのだった。
第3四半期累計で経常利益が11.65億円出たのに、第4四半期(22年4月~6月)は-2.12億円(赤字)で、通期では9.53億円になるというわけである。
>当第3四半期の業績につきましても、通期業績予想と比較し堅調に推移しておりますが、ロシアによるウクライナでの軍事作戦や上海での新型コロナウイルス感染症対策によるロックダウンなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
 このような状況を踏まえ、2022年6月期の連結業績予測につきましては、2021年8月13日の「2021年6月期 決算短信」で公表いたしました通期の連結業績予想から変更はありません。なお、今後業績予想に変更が生ずると判断した場合には速やかに公表いたします。(決算短信)
いい加減にしてよねとしか言いようがない。こうした、真実を見ようとせず、ただ保守的、御身大事、減額修正は死んでも嫌だ的体質、それによる決断の遅さは、また日本経済凋落の原因にもなっているのではないか。
小幅増益予想くらいが妥当なAMGは大幅減益予想、それなりの増益予想が妥当なクロスキャットは微増益予想、どう見ても大々増益予想にすべきクレステックが10.6%減益予想というわけである。
もう少し投資家に真摯に向き合うことを、多くの上場企業に求めたいと思う。
PTSでは1500.1△52.1。16日はもっと正当に、しっかり評価してほしいものだ。

【アメリカ株猛反発】
NYダウは6立会日連続安で、さすがに売られすぎという見方が広まったようで、13日は466ドル=1.47%高と大きく上げた。NQは3.82%高。
これを受けて日経平均先物も197円=0.75%高となっている。
週明け16日の相場に期待しよう。

5月15日 20時24分記
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