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26日の相場は小型株中心に上げた。日経平均は22円(0.55%)高、TOPIXは0.31%安と、ともに小動きだった。それでも値上がり銘柄1260、値下がり銘柄826で多くの銘柄が上げた。規模別指数を見ればわかるが大型株指数のみ0.11%下げ、中小型は上げ特に小型株指数は0.32%上げた。
JQ指数は0.55%高、マザーズ指数は1.21%高だった。

道場銘柄向きの地合いだったわけで、主力どころ中心に大半の銘柄が上げた。

イーグランド(推)は1396△67の高値引けで1370円の年初来高値を一気に大きく更新した。出来高も前日の3.7倍に急増した。
「イーグランドはとんでもない株価になる夢」と題した8.02日の稿で以下のように書いた。

>同業で圧倒的トップ企業の8919カチタスは3255▼55だが、今期予想実質PERは29.3倍だ。対してイーグランドは同6.3倍にすぎない。今期予想経常利益を14.4億円→20.0億円(実質1株利益221.8円)に上方修正されるとすると同4.6倍になる。
ここにきての業績の伸びはイーグランドのほうが上回り、このPERの差=4.6倍対29.3倍は、ここからのイーグランドの株価の有望度を物語るものだろう。経常利益20億円ならPER7倍で株価は1553円、同10倍で2218円。カチタスと同じ29.8倍なら6498円。

目標株価としてはまずは1553円あたりを念頭に置いておきたい。また出来高的には、8.02日の46万株余(上方修正を受けてのもの)はともかく03日の13.48万株は上回る時が来るとみて対処。26日の出来高は6.71万株。

クレステックも1339△40の高値引け。年初来高値にはあと3円届かなかったが、引け新値。十分調整しての出直りなだけに、相場は若いと言っていいだろう。2019年11月に1385円高値をつけている、まずはここが格好の目標になる。
想定為替レートを109.0円にしているわけだが(8.15日の稿参照)、現在のレートはまた円安が進んで110.15円前後である。アバウトな計算だが営業利益を1億円前後押し上げる効果がありそうだ。
また同社の場合、律義に配当性向30%以上を遵守してくれそう(過去の実績)なので、今期、来期と連続大幅増配が期待でき、この辺が意識されると、予想以上の値上がりを演じる可能性がある。

三栄建築は1902円まであって1883△16。業績の上方修正と併せて発表した増配がわずか5円にとどまり配当性向30%を期待していた向きの失望を買った可能性がある。ただこれは誤解であるので、これについて書いておこう。

>当期純利益の15%から20%を目途とする→連結当期純利益の30%を目標
に変更している(2020年10月15日発表)
ここで重要なのは「目途」から「目標」に変更されたことである。傘下のシード平和(推)の決算短信にもシードが配当性向10%を中期目標として掲げているが、これと符合するものだろう。
結局今期予想1株利益358.2円で予想配当75円だったわけだが、配当性向は20.9%にとどまったわけである。しかし目標は配当性向30%、つまり配当107円は不変であり、利益がこのままでも2年後くらいには107円に増配すると期待していいだろう。
2022年8月期= 90円配当
2023年8月期=107円配当
を期待して持続。

シード平和は前日は予想外の値下がりとなったわけだが、この日は762△19と反発した。中計を熟読すれば、この会社の将来性に自信が持てよう。
「関西トップクラスの総合建設業者への飛躍」を高らかに謳っている。
戸建て分譲事業の好調が好業績を支えている。控えめな会社予想でも今期予想1株利益は212.3円(実質値では227.7円)、予想PERは名目値で3.6倍、実質値では3.3倍の過ぎない。

【AMGはあまりに評価不足】
このように見てくると、AMGはどうなんだとなる。8.11日に好決算を発表、翌日は925△32と上げたが、その後は出来高も細り、株価も元の木阿弥以下の883▼2。
納得できずじっくり調べなおしてみた。
戸建て住宅会社のTAKI HOUSEを連結子会社化したわけだが、この業績が大きく伸びている。このため戸建て分譲事業プラス注文建築事業の売り上げが急増、2021年4-6月期では総売り上げの59%(2021年3月期は42%)に大幅アップ、分譲マンションの37%(同54%)と逆転している。人気の戸建て住宅株への変身がもっと評価されてしかるべきだろう。
PER的にもシード平和に次ぐ低さだ。ごく控えめな会社発表の数字を使っても、今期予想PERは3.8倍(実質では3.7倍)。今期(2022年3月期)は第1四半期で中間期の予想経常利益を大きく上回っており、通期業績も前期比横ばいの会社予想はあり得ず、実質1株利益は250円以上になると思われる。控えめに250円としても実質PERは3.5倍になる。おまけにこの会社、PBRも異常に低い。1株純資産が1985円だからPBRは0.44倍。
実はこの会社、第1四半期決算の発表で大失態を演じている。今期予想配当を前期比5円増配の20円としていたのだが、1時間半後に15円(据え置き)に訂正しているのだ。
この辺のことも、株価の低評価に影響しているのかもしれないが、それでも会社は順調に業績を伸ばしている。また、そういう会社だからこそ、今期4-6月期の経常利益が2.27億円と中間期(4-9月期)予想の1.90億円を大幅に上回ったにもかかわらず通期の業績予想を据え置けるのだとも言えよう。
説明が長くなってしまったが、要するに今期業績は大幅上方修正必至(通期経常利益は9.8億円予想が12億円前後で着地か)とみるべきで、株価も年初来高値1020円更新となって、まったく不思議ではない。

東和ハイシス(推)は高寄り後マイナス圏になる場面もあったが終値は3135△5で、6立会日続落後の上げを維持した。病み上がりだけにふらつき気味だが、基本的に好業績、材料含みで戻り基調に転じたとみて対処。

幼児活動(推)は1086△22。第1四半期の好業績がほとんど評価されていないとみる。加えて小学5年6年の体育も「教科担任制」にすることが確定的になっているわけで、これの恩恵を受けそうな大穴株としての評価は、まったくと言っていいほどされていない。いつかはともかく株価が居所を大きく変える可能性大で、安値圏にある時価は魅力がいっぱいだ。1日の中で振幅が大きいので突っ込んだところは、今からでも買いでいいだろう。

最後になってしまったがアルテ(推)もついに2.25日につけた年初来高値550円を半年ぶりに更新した。553△7の高値引け。今年になってからの株価はほとんどの期間500円から530円という極端に狭いレンジの動きに終始した。エネルギーは異常なまで蓄積されている可能性があり、昨年12月につけた585円、一昨年12月につけた626円といった株価も、瞬間的にはなくはなかろう。しかし高値滞留時間は極端に短いのが、こういう株の宿命でもある。熟慮の上、うまく対処されたい。

8月26日 23時36分記
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