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2021.08.22
野戦病院開設が最大の株価対策
20日の相場は前日に続き大幅安となった。日経平均はすでに昨年末値は下回っていたものの年初来安値(1.06日=2万7056円)は割り込んでいなかったわけだが、ついにこれを割り込み、昨年12.28日以来の安値になったわけである。日経平均は268円(0.98%)安、TOPIXは0.87%安だった。
JQ指数は0.85%安。マザーズ指数は0.09%高だったが値下がり銘柄は値上がり銘柄の2.4倍もあった。
NYダウが0.64%高、NQも1.18%高だった中、NYダウの先物が下げていたとはいえ、この日本株の弱さは特異だ。やはり、新型コロナの感染爆発、そしてそれに政府がなすすべなく呆然としていることへの警鐘と受け止めるべきだろう。
コロナへの対策としてどうすべきか、何が問題かは、実ははっきりしている。
①隠れ感染者を野放しにしている現状を改め、PCR検査を、今のような受け身ではなく積極的にやる。そうはいっても、隠ぺい体質が染みついている国民性や非正規労働者が多数の日本では実施が困難な面がある。
とりあえずは職域検査等、大企業中心に全社員検査といったところから始めるといいだろう。
②医療体制の再構築=入院が必要な感染者が全員入院できる対応を
イギリスは1日3万人とか4万人といった新規感染者が出ているにもかかわらず、日本のような医療崩壊とは、まったく無縁である。これはNHS(無料の国営医療サービス)があり、病院の大半が国営といった恵まれた点があることによるところが大だろうが、こうしたことに学んで、日本もコロナ患者急増に対応できる体制を構築するのは不可能ではない。
・野戦病院をいくつか作る(イギリスはナイチンゲール病院と命名した野戦病院を約1ヵ月間で6つ作った。
・現場を離れている看護師等の復帰を推進(日本でもすでにある程度はやっているようだが、もっと積極的にやる。
医学生、看護学校の学生を医療現場に投入
注1=②については黒木亮氏の「一日の感染者5万人」でも英国が「医療崩壊の心配ゼロ」の理由 を参考にさせていただきました。
注2=日本ではワクチン接種現場に何人もの医師がいて、「血液サラサラ剤飲んでますね、でも大丈夫ですよ」といった、ある意味プリントでも配ればいいようなことを言い続けている。接種は看護師等である。イギリス(だったと思う)のようにボランティアを募集、少し訓練して現場に投入とは途方もない違いだ。そこまでやれとは言わないが、やりようはいくらでもあるということである。
この2つでも、特に重要なのは②である。日本の今の危機は感染状況が深刻なのではなく、それへの対応能力が決定的に欠如していることなのである。そして対応能力の大幅増強は日本の病床数、医師数等からして、そう難しいことではないのである。
横浜市長選で敗北、尻に火が付いた菅政権だが、乾坤一擲を狙うなら、野戦病院を、感染が深刻な地域に全国で10か所、1ヵ月以内に開設すると発表することだ。(もちろん、本当に実行してもらわなくてはならないが)
「スピード感をもって」ではなく「1ヵ月以内に」である。
20日のNYダウは226ドル(0.65%)高、日経平均先物も242円(0.90%)高となっている。
8月222日 23時43分記
JQ指数は0.85%安。マザーズ指数は0.09%高だったが値下がり銘柄は値上がり銘柄の2.4倍もあった。
NYダウが0.64%高、NQも1.18%高だった中、NYダウの先物が下げていたとはいえ、この日本株の弱さは特異だ。やはり、新型コロナの感染爆発、そしてそれに政府がなすすべなく呆然としていることへの警鐘と受け止めるべきだろう。
コロナへの対策としてどうすべきか、何が問題かは、実ははっきりしている。
①隠れ感染者を野放しにしている現状を改め、PCR検査を、今のような受け身ではなく積極的にやる。そうはいっても、隠ぺい体質が染みついている国民性や非正規労働者が多数の日本では実施が困難な面がある。
とりあえずは職域検査等、大企業中心に全社員検査といったところから始めるといいだろう。
②医療体制の再構築=入院が必要な感染者が全員入院できる対応を
イギリスは1日3万人とか4万人といった新規感染者が出ているにもかかわらず、日本のような医療崩壊とは、まったく無縁である。これはNHS(無料の国営医療サービス)があり、病院の大半が国営といった恵まれた点があることによるところが大だろうが、こうしたことに学んで、日本もコロナ患者急増に対応できる体制を構築するのは不可能ではない。
・野戦病院をいくつか作る(イギリスはナイチンゲール病院と命名した野戦病院を約1ヵ月間で6つ作った。
・現場を離れている看護師等の復帰を推進(日本でもすでにある程度はやっているようだが、もっと積極的にやる。
医学生、看護学校の学生を医療現場に投入
注1=②については黒木亮氏の「一日の感染者5万人」でも英国が「医療崩壊の心配ゼロ」の理由 を参考にさせていただきました。
注2=日本ではワクチン接種現場に何人もの医師がいて、「血液サラサラ剤飲んでますね、でも大丈夫ですよ」といった、ある意味プリントでも配ればいいようなことを言い続けている。接種は看護師等である。イギリス(だったと思う)のようにボランティアを募集、少し訓練して現場に投入とは途方もない違いだ。そこまでやれとは言わないが、やりようはいくらでもあるということである。
この2つでも、特に重要なのは②である。日本の今の危機は感染状況が深刻なのではなく、それへの対応能力が決定的に欠如していることなのである。そして対応能力の大幅増強は日本の病床数、医師数等からして、そう難しいことではないのである。
横浜市長選で敗北、尻に火が付いた菅政権だが、乾坤一擲を狙うなら、野戦病院を、感染が深刻な地域に全国で10か所、1ヵ月以内に開設すると発表することだ。(もちろん、本当に実行してもらわなくてはならないが)
「スピード感をもって」ではなく「1ヵ月以内に」である。
20日のNYダウは226ドル(0.65%)高、日経平均先物も242円(0.90%)高となっている。
8月222日 23時43分記
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