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25日から小型株受難の相場が続くわけだが、27日はさらにひどい受難の日となった。
日経平均は93円(0.33%)安だったわけだが、この下落率は日経225銘柄のもので、それ以外ははるかに大きな下落率だった。小型株ほど大きかったわけだが、大型株でも-0.40%だった。
そして小型株の場合、なんと-1.20%、日経平均に置き換えると-342円。ちなみに騰落銘柄数は値上がり474、値下がり1647だった。
JQ指数は0.03%安だが日経JQ平均は0.03%高。マザーズ指数は0.24%安。この両市場でも、値下がり銘柄のほうがはるかに多く、東証1部同様、指数等に影響の大きい時価総額上位銘柄に堅調なものが多く、指数等の下落率を小さくしたということである。

こうした地合いのため、道場銘柄も下げるものが多かった。大引けにかけ、日経平均やTOPIXは、大きく戻したわけだが、小型株の場合は、逆に大引けにかけ売られるものが多かった。代表例はクレステックで、1269△23と高寄りした後9時59分には1235▼11まで下げた。そこから盛り返し1259△13まであったわけだが、後場後半から売りに押され終値は1238▼8。

こうしたことを長々書いたのは、強い動きだった銘柄を含め、小型株は、大半の銘柄が、こうした動きで値を消して終えたわけで、ひとえに相場の流れがそういうものだったということを、言いたかったからである。
逆に言えば、地合いさえ変われば、小型株は一気に復活するだろうということである。

ただ、それでも道場銘柄には、上げた銘柄もかなりある。
東証1部指定が公表された野村マイクロが4005△335(東証2部値上がり率5位)と大幅高したのは当然だが、これ以外にも注目すべきいい動きをした銘柄がいくつかある。

マルマエ(推)は4.22日につけた年初来高値1777円を大きく上回る1849△105まであって1823△81(東証1部値上がり率16位)。出来高増、空売り増で、さらなる上げが期待できそうだ。

レッグスは一時はマイナスに転じたが終値は2681△29。信用の取り組みは売り急増で信用倍率は0.39倍、日証金の貸借倍率はここ0.2倍前後が続いていたのだが、27日は一気に0.01倍になった。逆日歩も続いており、リスク覚悟ならさらなる大化けも期待して持続もいいだろう。

KIスター不は4745円まであって4685△150と猛反発した。5.19日に4870円高値をつけて反落していたわけだが、小幅な下げにとどめすかさず反発した動きは要注目だ。貸借倍率は20倍前後が普通で5.12日には114倍に達したが、ここにきて空売りが急増、27日は貸借倍率0.7倍である。

同じ戸建て住宅の三栄建築も強い動きで1986▼14まで下げ調整未了かとも思わせたが切り返し、終値は2012△12。
KIスター不、三栄建築とオープンハウスの3社は共同で「日本木造分譲住宅協会」を設立済みだ(5.05日の稿参照)。実はオープンハウスも27日は5110△115と上げ、戻り高値を更新、4.07日につけた年初来高値に迫っている。
こうしてみると、「ウッドショック」がテレビや日経新聞等でも取り上げられ、住宅株等に懸念が抱かれている可能性もあるが、この3社、特に道場銘柄の2社は、すでに今期分等の木材調達は完了と発表しているのが強みだ。
このように考えてくると、KIスター不、オープンハウスがまず出直り、続いて三栄建築も反発してきた動きは要注目だ。

【シード平和は驚異の大幅増配に動くのではないか】
この流れに続く可能性大なのはシード平和(推)。なぜなら、三栄建築が56.4%の株式を保有し、連結子会社であるからだ。シード平和と三栄建築は、今後建築請負、戸建て分譲住宅で関係を一段と強化、成長力を高めるとみる。
さらに先を読めば三栄が配当性向中期30%を標榜、連続増配を続けている以上、シード平和も、その流れに無縁ではいられないのではないか。同社の今期予想1株利益は159.4円、2円増配とは言え予想配当は10円にすぎない。配当性向は6%にすぎない。2022年6月期の1株利益で考えると配当性向30%を目指すには10円→60円かそれ以上にしないと追いつかない。今期15円~20円、来期25円~30円、再来期35円~45円といった増配ラッシュも夢物語とは言い切れないだろう。

アメリカ株高を受けて日経平均先物は現在260円程度の大幅高となっている。28日はまた主力株中心の相場になるかもしれないが、小型株も27日の下げすぎで、反動もそれなりに期待できるのではないか。

5月27日 23時43分記
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