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2020.03.29
新型コロナ、日本でオーバーシュートは起きるのか
新型コロナの猛威が続く。世界の株式市場の命運も、コロナ次第ということになりそうだ。
こうした中、日本でも、特に東京の感染者数が、ここ急増していて、オーバーシュートへの危機感が急速に強まっている。
日本のコロナ感染者数が、今後どうなっていくのか?日本も欧米各国のように、ここから感染者急増、医療崩壊の危機となるのか、こういうことを考えていて、しかし、日本の感染者数は、そうはいってもなかなか欧米各国のようには増えず、中国や韓国も終息に向かったり落ち着いていたりする。欧米に目を向けると悲観論が圧倒的に優勢になるが、隣国の中韓に目を向けると、様相は一変する。
私は世界各国の感染者数の推移を毎日観察していて、欧米各国に比べ日中韓の平穏さに注目、人口1000万人当たりの感染者数を調べる必要があると感じた。というより、各国の人口はおおよそのところは頭に入っているから、日中韓や台湾などの感染者数が1000万人当たりでは欧米各国に比べ圧倒的に少ないはずで、この辺のことを全世界的に調べ分析する必要があると考えたわけである。
感染者数 人口 感染率(千万人当り)
アメリカ 104839人 32783万人 3178人
イタリア 86498 6043 14314
中国 81946 139538 587
上記3国は現時点での感染者数の上位3国で、感染者数自体は大差ないが、人口1000万人当りの感染者数=感染率を見ると、中国は587人でイタリアの24分の1、アメリカの5.4分の1にすぎないことが分かる。
それでは、世界各国の感染率は、どうなっているか。世界の感染者数上位30ヵ国について調べてみた。省エネのため下表では各国の人口は省略。
感染者数 感染率(千万人当り)
アメリカ 104839人 3178人
イタリア 86498 14314
中国 81946 587
スペイン 65779 14140
ドイツ 50871 6129
フランス 33414 5320
イラン 32332 4087
イギリス 14751 2220
スイス 12928 2493
韓国 9478 1828
オランダ 8647 4935
オーストリア 7697 8757
ベルギー 7284 6738
トルコ 5698 753
カナダ 4760 1278
ポルトガル 4268 4011
ノルウェー 3771 7022
オーストラリア 3583 1598
ブラジル 3477 167
スウェーデン 3069 3097
イスラエル 3035 3449
チェコ 2279 1461
デンマーク 2200 3853
マレーシア 2161 680
アイルランド 2121 4621
エクアドル 1627 1194
チリ 1610 934
ルクセンブルク 1605 27672
日本 1499 127
ポーランド 1389 362
この表から分かることは、欧米各国の感染率は、ほぼ例外なく高く(おおむね2000人以上)、一方、アジア各国や南米各国等はかなり低いことである。アジア各国の場合、感染者数の絶対数が少ないので表に出て来ない国が多いので、補って作ったのが下表である。
感染者数 感染率(千万人当り)
インド 98 0.7人
インドネシア 1155 44
台湾 283 120
日本 1499 127
中国 81946 587
マレーシア 2320 730
韓国 9478 1828
これで私の仮説がその通りだったことが分かろう。
日本の感染者数が異常に少ない(欧米各国と比べた場合にすぎないが)ことに関し、検査数が少ないからだ、だから今後は急増必至だろうといった見方が、批判的論調で語られ、日本でも同調する向きがなきにしも非ずだ。
しかし、上記の表を見れば一目瞭然だが、感染者率が小さいのは、独り日本だけではなく、アジア各国は大半の国がそうなのである。韓国の場合、「新天地イエス教会」という特殊要因があるので、これを考慮すると、感染率は500~せいぜい1000強に収まると考えられる。
各国の検査体制の違い、検査精度の違い、情報操作の有無等等、問題点も多いので、やや乱暴で、あくまで仮説にすぎないが、理由はともかくアジア各国の感染率は、現状、欧米各国より、大幅に小さく、今後もこの傾向は、ある程度は欧米各国に近付く可能性は十分あるにせよ、大きい傾向としては維持されるのではなかろうか。
となれば、日本は、今後一段と厳しい状況になるにせよ、多くの専門家が警鐘を鳴らしているようなパニック的状況(オーバーシュート)にはならない可能性は、それなりに高いのではないか、というのが、私の現時点での見方である。
もちろん、悲観的シナリオが現実になることも頭において、我々一人一人が、行動に十分注意し、感染者急増を食い止める努力を怠らないことが重要なことは、言うまでもない。
注=世界上位30カ国の感染者数は日経3.29日朝刊(原データはジョンズ・ホプキンス大学まとめ)による3.28日午後4時現在。
それ以外の国については「地図とグラフでみる新型コロナウィルスの感染者数」ロイター 3.28日現在。
感染率算出のために使用した人口はウィキペディアの数字による。
3月29日 21時38分記
27日のNYダウは915ドル(4.06%)安、為替も1ドル107.04円と大幅円高となり、日経平均先物もかなりの下げになっている。
東京のコロナ感染者数もなお増加傾向にある(ただしその原因の大半は永寿総合病院がらみの方ではある)。
相場は依然、危険極まりない状態にあるとの認識のもと、持ち高は少なめに、安全第一で行きたい。
3月29日 23時13分記
こうした中、日本でも、特に東京の感染者数が、ここ急増していて、オーバーシュートへの危機感が急速に強まっている。
日本のコロナ感染者数が、今後どうなっていくのか?日本も欧米各国のように、ここから感染者急増、医療崩壊の危機となるのか、こういうことを考えていて、しかし、日本の感染者数は、そうはいってもなかなか欧米各国のようには増えず、中国や韓国も終息に向かったり落ち着いていたりする。欧米に目を向けると悲観論が圧倒的に優勢になるが、隣国の中韓に目を向けると、様相は一変する。
私は世界各国の感染者数の推移を毎日観察していて、欧米各国に比べ日中韓の平穏さに注目、人口1000万人当たりの感染者数を調べる必要があると感じた。というより、各国の人口はおおよそのところは頭に入っているから、日中韓や台湾などの感染者数が1000万人当たりでは欧米各国に比べ圧倒的に少ないはずで、この辺のことを全世界的に調べ分析する必要があると考えたわけである。
感染者数 人口 感染率(千万人当り)
アメリカ 104839人 32783万人 3178人
イタリア 86498 6043 14314
中国 81946 139538 587
上記3国は現時点での感染者数の上位3国で、感染者数自体は大差ないが、人口1000万人当りの感染者数=感染率を見ると、中国は587人でイタリアの24分の1、アメリカの5.4分の1にすぎないことが分かる。
それでは、世界各国の感染率は、どうなっているか。世界の感染者数上位30ヵ国について調べてみた。省エネのため下表では各国の人口は省略。
感染者数 感染率(千万人当り)
アメリカ 104839人 3178人
イタリア 86498 14314
中国 81946 587
スペイン 65779 14140
ドイツ 50871 6129
フランス 33414 5320
イラン 32332 4087
イギリス 14751 2220
スイス 12928 2493
韓国 9478 1828
オランダ 8647 4935
オーストリア 7697 8757
ベルギー 7284 6738
トルコ 5698 753
カナダ 4760 1278
ポルトガル 4268 4011
ノルウェー 3771 7022
オーストラリア 3583 1598
ブラジル 3477 167
スウェーデン 3069 3097
イスラエル 3035 3449
チェコ 2279 1461
デンマーク 2200 3853
マレーシア 2161 680
アイルランド 2121 4621
エクアドル 1627 1194
チリ 1610 934
ルクセンブルク 1605 27672
日本 1499 127
ポーランド 1389 362
この表から分かることは、欧米各国の感染率は、ほぼ例外なく高く(おおむね2000人以上)、一方、アジア各国や南米各国等はかなり低いことである。アジア各国の場合、感染者数の絶対数が少ないので表に出て来ない国が多いので、補って作ったのが下表である。
感染者数 感染率(千万人当り)
インド 98 0.7人
インドネシア 1155 44
台湾 283 120
日本 1499 127
中国 81946 587
マレーシア 2320 730
韓国 9478 1828
これで私の仮説がその通りだったことが分かろう。
日本の感染者数が異常に少ない(欧米各国と比べた場合にすぎないが)ことに関し、検査数が少ないからだ、だから今後は急増必至だろうといった見方が、批判的論調で語られ、日本でも同調する向きがなきにしも非ずだ。
しかし、上記の表を見れば一目瞭然だが、感染者率が小さいのは、独り日本だけではなく、アジア各国は大半の国がそうなのである。韓国の場合、「新天地イエス教会」という特殊要因があるので、これを考慮すると、感染率は500~せいぜい1000強に収まると考えられる。
各国の検査体制の違い、検査精度の違い、情報操作の有無等等、問題点も多いので、やや乱暴で、あくまで仮説にすぎないが、理由はともかくアジア各国の感染率は、現状、欧米各国より、大幅に小さく、今後もこの傾向は、ある程度は欧米各国に近付く可能性は十分あるにせよ、大きい傾向としては維持されるのではなかろうか。
となれば、日本は、今後一段と厳しい状況になるにせよ、多くの専門家が警鐘を鳴らしているようなパニック的状況(オーバーシュート)にはならない可能性は、それなりに高いのではないか、というのが、私の現時点での見方である。
もちろん、悲観的シナリオが現実になることも頭において、我々一人一人が、行動に十分注意し、感染者急増を食い止める努力を怠らないことが重要なことは、言うまでもない。
注=世界上位30カ国の感染者数は日経3.29日朝刊(原データはジョンズ・ホプキンス大学まとめ)による3.28日午後4時現在。
それ以外の国については「地図とグラフでみる新型コロナウィルスの感染者数」ロイター 3.28日現在。
感染率算出のために使用した人口はウィキペディアの数字による。
3月29日 21時38分記
27日のNYダウは915ドル(4.06%)安、為替も1ドル107.04円と大幅円高となり、日経平均先物もかなりの下げになっている。
東京のコロナ感染者数もなお増加傾向にある(ただしその原因の大半は永寿総合病院がらみの方ではある)。
相場は依然、危険極まりない状態にあるとの認識のもと、持ち高は少なめに、安全第一で行きたい。
3月29日 23時13分記
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