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2020.03.22
新型コロナを日本はしのげるか
新型コロナウイルスは沈静化の兆しは全くなく、世界的に一段と猛威をふるっている。
中国、韓国、一進一退の日本等、ごく一部の国を除き、全世界で1日当たりの感染者数、死者数は増加の一途だ。ヨーロッパ各国に加え、アメリカ、カナダ、オーストラリア等も危機的状況になりつつある。さらにはアフリカ、南米にまで感染は広がりつつある。
このままいくと、暖かくなればという期待は裏切られるのでは、また北半球がこれから多少沈静化したとしても、これから寒くなる南半球の感染者増が北半球に波及、結局新型コロナの終息には2~3年かかるといった悪夢のような展開の可能性も言われ始めている。
こういう状況で、今、日本の対策、対処法に世界の注目が集まり始めているという。
イタリア、イランを筆頭に、感染者の急激な増加(オーバーシュート)で医療崩壊になったり、それに近い状況になっている国(フランス等)が増え、にわかに大国(人口がそれなりに多い国)で、ほとんど唯一、感染者急増を招かず、何とか踏みとどまっている日本の評価が高まっているわけである。
各国の株価を見ていても、感染者の増加が著しい国の下落が際立ち、一方、日本株の踏ん張りが目立つわけで、これは、やはり新型コロナ感染状況を映した動きとみるところだろう。
3.18日のアメリカ株はNYダウは1338ドル(6.30%)安だったが19日の日本株は日経平均が174円(1.04%)安、TOPIXが0.97%高(騰落銘柄数は値上がりが値下がりの1.1倍強だった)と、アメリカに比べ際立って強い動きだった。
19日のNYダウは913ドル(4.55%)安、その後のNYダウ先物はさらに992ドル(4.99%)安となっている。
ところがCME日経平均先物は387円(2.33%)高となっている。
このように、市場は波高しで、先物が高いと言って強気に行っていいものか、悩ましいところである。
また、日本株の底堅さの根底にあるのが、新型コロナを日本が何とか制御できていることだとすると、ある日、一気に(あるいはじりじり増加して)感染者が1日で100人を大きく上回る(現在は40人から60人程度で前後している)というようなことになると、株価が大きく崩れるリスクが高まる。オリンピックはもはや「完全な形で実施」どころではなくなっている。中止はまずなかろうが、延期という方向がいつ打ち出されるかであろう。1年延期が一番ありうる選択だろうが、この場合、ほぼ織り込み済みとも思うが、それなりに悪材料視されるリスクは十分あろう。
いろいろ書いてきたが、要するに、市場の現状は危険な要素があまりに多く、とても安心して株式投資をできるような時ではないということである。持ち高は極力少なくしておくという方針の継続でいいだろう。多少なりと腰を据えて取り組むのは、やはり新型コロナについてある程度曙光が差してからがいいだろう。
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3月22日 23時03分記
中国、韓国、一進一退の日本等、ごく一部の国を除き、全世界で1日当たりの感染者数、死者数は増加の一途だ。ヨーロッパ各国に加え、アメリカ、カナダ、オーストラリア等も危機的状況になりつつある。さらにはアフリカ、南米にまで感染は広がりつつある。
このままいくと、暖かくなればという期待は裏切られるのでは、また北半球がこれから多少沈静化したとしても、これから寒くなる南半球の感染者増が北半球に波及、結局新型コロナの終息には2~3年かかるといった悪夢のような展開の可能性も言われ始めている。
こういう状況で、今、日本の対策、対処法に世界の注目が集まり始めているという。
イタリア、イランを筆頭に、感染者の急激な増加(オーバーシュート)で医療崩壊になったり、それに近い状況になっている国(フランス等)が増え、にわかに大国(人口がそれなりに多い国)で、ほとんど唯一、感染者急増を招かず、何とか踏みとどまっている日本の評価が高まっているわけである。
各国の株価を見ていても、感染者の増加が著しい国の下落が際立ち、一方、日本株の踏ん張りが目立つわけで、これは、やはり新型コロナ感染状況を映した動きとみるところだろう。
3.18日のアメリカ株はNYダウは1338ドル(6.30%)安だったが19日の日本株は日経平均が174円(1.04%)安、TOPIXが0.97%高(騰落銘柄数は値上がりが値下がりの1.1倍強だった)と、アメリカに比べ際立って強い動きだった。
19日のNYダウは913ドル(4.55%)安、その後のNYダウ先物はさらに992ドル(4.99%)安となっている。
ところがCME日経平均先物は387円(2.33%)高となっている。
このように、市場は波高しで、先物が高いと言って強気に行っていいものか、悩ましいところである。
また、日本株の底堅さの根底にあるのが、新型コロナを日本が何とか制御できていることだとすると、ある日、一気に(あるいはじりじり増加して)感染者が1日で100人を大きく上回る(現在は40人から60人程度で前後している)というようなことになると、株価が大きく崩れるリスクが高まる。オリンピックはもはや「完全な形で実施」どころではなくなっている。中止はまずなかろうが、延期という方向がいつ打ち出されるかであろう。1年延期が一番ありうる選択だろうが、この場合、ほぼ織り込み済みとも思うが、それなりに悪材料視されるリスクは十分あろう。
いろいろ書いてきたが、要するに、市場の現状は危険な要素があまりに多く、とても安心して株式投資をできるような時ではないということである。持ち高は極力少なくしておくという方針の継続でいいだろう。多少なりと腰を据えて取り組むのは、やはり新型コロナについてある程度曙光が差してからがいいだろう。
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3月22日 23時03分記
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