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09日は場中にアテクト(推)が、引け後にブックオフ(推)が、それぞれ決算を発表、その内容が嫌気され、
アテクト1299▼186(終値)
ブックオフ1053▼101(PTS最終値)
と、そろって急落した。

アテクトについては、前稿で書いたとおりだが、ブックオフの追い打ちには、正直参ったと思っていた。それでも、ブログでこれについて書くのはお勤めと、とりかかった。ところが、なんと、ブックオフについても、アテクトと同様のことが起きた。
同社は15時00分の決算短信発表と同時に併せて「決算補足資料」を出している。
これを読むと、今回の決算が何の問題もなく、好調な内容であって、次なる成長に向けた投資等の特殊要因を除けば、通期業績は発表済みの予想を大きく上回るはずだったことが分かる。
解説的なことを書こうと思っていたのだが、会社発表の頭の部分の「説明要旨」が簡潔にまとめているので、これをそのまま転載させてもらうことにした。

>2020年3月期は、過去の業績低迷からの回復期を脱し、着実な増益を目論むほか、未来への成長に向けて積極的な投資に 踏み出す。事業面では、地域主権による店舗活性化の継続、「ひとつのBOOKOFF」の実現・浸透発展、ハグオールの通期黒 字化及び新たなチャレンジの推進を実施。また、組織・人財面では、地域支社制を軸とした直営・FC一体運営や、人の成長を 後押しする研修予算・メニューの充実を推進する。

>第2四半期累計実績は、国内直営既存店売上高が前年同期比4.2%増と好調に推移したほか、新規出店や2019年5月に実施し た九州地区におけるフランチャイズ店舗9店舗の直営化などが寄与し、連結売上高は前年同期比で6.0%増加した。収益面で は、百貨店内での買取事業を行う「hugall(ハグオール)」の好調などにより、各利益は前年同期より大幅に増加した。

>当期主要施策に掲げるスマホアプリ会員数は2019年9月末時点で当面の目標であった100万会員を突破。また、BOOKOFF Onlineを活用したオムニチャネル化への取り組みは、直営既存店売上高の増加に寄与した。アプリ会員に向けた来店促進策 に加え、店舗・EC間での在庫連携、EC商品の店舗受取サービス開始など、課題である店舗利用客数の増加ならびにリアル・ ネット双方でのLTV(顧客生涯価値)最大化に向けた取り組みは順調に進捗。

>第2四半期累計実績が増益となった一方で、第3四半期以降に予定している新規出店やシステム投資負担、消費税増税の影 響のほか、計画外である大型店のリプレイスなどを勘案し、通期業績予想は2019年5月15日公表値を据え置き、売上高830億 円、経常利益23億円、親会社株主に帰属する当期純利益12億円。

要するに、第2四半期累計実績(9月中間決算)は好調に推移、各種取り組みも順調に進捗、本来なら通期業績予想も上方修正となるところだが、「第3四半期以降に予定している新規出店やシステム投資負担、消費税増税の影 響のほか、計画外である大型店のリプレイスなどを勘案し」据え置いたのである。
何の問題もない、実質的には、投資家が期待していた通りの好決算だったという評価でいいだろう。

【アテクト、ブックオフが決算で売られたわけ】
①アテクト=決算発表は11時30分。この後11時32分に「決算説明資料」を発表。
②ブックオフ=決算発表は15時00分、併せて「決算補足資料」を発表。
決算即売りが定着しているかのようなこのご時世だから、「決算説明資料」とか「決算補足資料」とかなど、ほぼ誰も見ずに、ちょっと悪そうな数字なら、即叩き売られるのは必定だ。企業も、もう少し賢くなって、今回の数字がこのようになった理由についても決算短信で言及するか、最低でも「決算説明資料」をご覧くださいといった文言を決算短信に入れるようにすべきだろう。
株探などが、こうした資料は見ずに例の「当社の試算」なる、どうにも使い道のない空疎な数字を出し、それをまた、必ずと言っていいくらい掲示板に転載する方がいるのだから困ったものである。

それにしてもアテクトの11時30分という場中の発表、さらに2分遅れの「決算説明資料」を発表というのは、最悪だった。この間に15も適時開示情報が挟まっているから、「決算説明資料」を見たうえで売った投資家などほぼゼロだっただろう。
月曜以降、私が書いたように、両社の決算が何の問題もないどころか、むしろ期待に十分すぎるほど応えた好決算だったと評価されることを期待しよう。

11月10日 23時22分記
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