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アテクト(推)が08日、11時30分に9月中間決算を発表した。これを嫌気して株価は一時1261▼224まで急落、終値も1299▼186(JQ値下がり率3位)だった。私は場中は、よほどのことがない限り場を離れないのだが、この日はよんどころない用事で東京に出かけて帰宅したのが14時過ぎ。アテクトの決算内容も詳細は承知していなかった。
ただ、そうひどい数字でもないのに、よくここまで売るなとは思ったが、何せ、日本電産、ソフトバンクG、マニー等、投信や外国人が買っていそうな銘柄は、悪い内容でも、下げは一時的ですぐ戻し(むしろかえって上げるのが普通)、小型株の場合、内容もよく吟味せず叩き売るというのが常態になっているので、ある程度やむをえないのだろうくらいに考えていた。

ようやく、やや時間的余裕もできたので、先ほど、アテクトの決算を少し時間をかけて検討してみた。
そうしたら、やはり、そう悪い内容ではなく、それどころか、むしろ、私が取り上げた時に期待した線に沿った道を着々歩んでいる内容だということが判明した。
それで、急遽、休み返上で、これを書いているわけである。

【アテクトの決算が期待できる内容のわけ】
アテクトという会社は、株主を大事にし、事業内容、今後の展望、決算の詳しい内容等、分かりやすく詳細に伝えてくれる企業だと、私は評価している。
今回の中間期、連結営業利益が前年同期比29.5%減益になった(通期予想は据え置き)ことについても、その理由をきちんと説明、通期では計画達成ができるという見通しの根拠も具体的に説明している。
だから、私の以下の記述も、実は決算と同時に発表された「決算説明資料」のダイジェストと言っていい内容にすぎないことになろう。それでも大半の投資家は、こういうものはおろか決算短信すら読んでいる方は少ない(私の推測)から、それなりに役立とう。

まず「決算説明資料」では「今期計画に対する進捗」としてグラフにして営業利益のそれが42.1%と振るわなかったことを示したうえで、こう書いている。

>営業利益において進捗率が5割に満たないが、3Q・4Qで利益拡大の見込

そして、以下では営業利益が前年同期の137(単位は100万円。以下同)に対し今期の中間期が96と41減った要因を示している。
すなわち販管費が、上半期(=中間期)、一過性費用の計上で100増したこと。それでも売上総利益は過去最高を更新し60増だった。つまり60-100=-40(上述の41減に見合う数字)で、40の減益要因になったわけである。
言い方を変えれば、一過性の費用100がなければ、中間期の営業利益は前年同期比60増、つまり96+60=151となり前年同期の137に対し10.2%の増益になったわけである。今期、営業利益は会社計画で230、前期比8.7%の増益を計画しているわけだから、会社が「3Q・4Qで利益拡大の見込」とし、通期予想経常利益を据え置いたことも当然だろう。
株探のばからしい「当社が試算した」数字などの分析?に惑わされないようにしよう。

私がもっと注目するのは、併せて出された中期経営戦略 新5ヶ年計画進捗である。
ここでは売上の計画数字が示されている(ただしこの表では「売上」という文言が見当たらない。関係者で本稿を見られたら追加されたい)。
2020年3月期の31億円が22年3月期40億円、24年3月期50億円という意欲的な数字である。
この急成長のカギとなるのは、もちろん自動車部品(次世代ガソリンターボ部品)のわけである。ただ、目先はともかく、5年後、10年後を見据えた場合、電気自動車が幅を利かせているのではないかという懸念を抱く方も多かろう。私もその一人だ。
だが、安心されたい。
2022年4月からは「自動車部品(PIM)を中核へ」としているわけだが23年4月から24年3月のところには「ガソリンVGターボ部品大量生産」に加え、なんと「電動化自動車部品立上」とも明記されているのである。
さらに「中期経営戦略の再考を検討」として「自動車部品事業立ち上げの前倒し」の見出しで、投資家・株主にはうれしい内容が、おまけについいている(詳しくは読者諸氏で確認されたい)。

かくして、アテクトの、今回発表の決算も問題なし、今後の成長戦略も大いに期待して良いとなるわけで、今回の暴落も一過性のものとなるのではないか。少なくとも、物を見る目のある投資家なら、アテクトの洋々たる未来を見据えて強気でいいことが分かろう。

11月09日 23時24分記
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