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G20が29日閉幕した。当然ながら、大きな成果はなかったが、当道場銘柄的には、環境問題で、G20各国が2050年までにプラスチックごみによる新たな海洋汚染ゼロを目指すとする共通目標「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を盛り込んだことが注目される(これについては後述)。

G20で注目されていたのが、ここで行われるであろう米中首脳会談。29日に実現したわけだが、5月から途絶えていた貿易協議の再開で一致、アメリカは3000億ドル分の中国製品に関する追加関税を先送りすることになった。ファーウェイへのアメリカ企業による部品販売も認めることになった。
この結果をどうみるかはともかく、問題の決着をひとまず先送り、時間をかけて解決しようということで、気がかりなこと(トランプ大統領=大統領選、習主席=国内世論)を抱える中、双方の思惑が一致したということだろう。

この結果を株式市場がどう受け止めるかだが、常識的には中立ないしややプラスかプラス(懸念材料がひとまず遠のいた)というところか。

28日の相場は、前日のNYダウ73ドル(0.28%)高にもかかわらず、日経平均、TOPIXとも小幅安となった。前日の大幅高が行き過ぎだったという反省と為替がやや円高になったためと思われる。
JQ、マザーズは高かった。

当道場銘柄は高安まちまちだった。
テイカ(推)、東京応化(推)は、ともに続伸した。どちらももう少しで節目を抜く水準に来ており、ここからが正念場だろう。
ピックルスは2360円まであって2340△75で、6.26日に付けた年初来高値を更新した。今期大幅上方修正となれば、実質1株利益は200円を突破する公算大であり、もともと超割安株でもあり、2500円とかそれ以上にまで上げても、何らおかしくない。
グッドコムも1502△28と3連騰。1708円の年初来高値まであるかはともかく、勢いからして、なお上がありそうだ。

ブックオフ(推)は1076▼16と反落。悩ましいところだが、下値は比較的限定的な一方、上値は1150円とか1200円もありうると思われるので、私は、基本、持続。
ソルクシーズ(推)も886▼11と反落。詳しくは後日に譲るが、エクスモーション、E.I.SOL等の有望子会社群を擁しており、早晩、大きく見直されることになろう。まだ買ってない方は、この水準は買いでいいだろう。

日東ベストは891▼21と続落、取り上げてからの上げの全部を吐き出した。何せ人気薄で、材料もほとんど知られていないのが下げの理由だろう。売り上げの13%を占める日配品の減少(主取引先のスリーエフがローソンとの共同ブランド店に転換したため)が痛かったわけだが、これは下げ止まりから新規顧客開拓で上向きに転じ明るい見通しだ。2017年稼働のベトナム日配品工場は販路開拓中で、今後の成長のけん引役が期待される。2021年3月期の経常利益17億円(四季報予想))(前期は15億円予想)が達成されると、実質1株利益は98.4円となり予想PERは9.1倍という超割安水準となる。

【トランザクション】
最初に書いたように、ここ世界各国で脱プラスチックへの取り組みが加速している。特に小売店でのビニール袋(レジ袋)には厳しい目が向けられている。
ところで、市場では、これまで脱プラスチック関連として主にバイオプラスチック関連銘柄が取り上げられてきた。カネカ、積水化成品、中央化学など、主に化学メーカーだ。
しかし、こういう銘柄の多くは大企業であり、業績への寄与はたいしてないと推測される。
加えて、ストローを紙製やバイオプラスチック等にするなどというのは、些末な話で、やはり本命はレジ袋であり、究極はレジ袋全廃、みんなエコバッグ持参ということだろう。
にもかかわらず、トランザクションに注目がほとんど集まらないのは、どうしたことだろう。
そもそもエコバッグ日本一がトランザクションだという認識がほとんどの投資家にない(掲示板参照)。また市場の目が少しおかしくて脱プラスチック=バイオプラスチックになっている。この2点のためだろう。
しかし、早晩、業績面を考えるなら、エコ関連商品の売上比率が34%にも達するトランザクションが脱プラスチック関連の少なくとも本命の1社として注目されることだろう。

6月30日 23時05分記
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