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2019.05.19
インパクトがストップ高
17日の相場は、日経平均187円(0.89%)高とかなりの値上がりとなった。JQも0.41%高、マザーズは1.91%高だった。東証1部の値上がり銘柄数も1705(値下がり銘柄数は377)で、幅広く買われたわけだが、個別に見て行くと、相変わらず(特に中小型株だが)激しく乱高下したり、どうしてこんな動きになるんだろうと思わずにはいられないなど、一筋縄でいかない傾向はむしろ強まってさえいるようだ。
なかでもエムアップとインパクトには、その感を強くさせられる。
エムアップ=2157▼33で始まり10時21分には2062▼128まで急落、後場になるとじりじり戻し始め、その後一気に急伸、引け近くには2279△89まであって終値は2265△75。
決算を市場は、どうとらえているのか、決算発表後の値動き、17日の値動きからは、判断不能だ。17日の2062円で底入れしたか、今後の動きを注視するところだろう。
インパクト=5600△700のストップ高(買い気配で終えた)には、大半の投資家が驚かされたことだろう。私は前稿で
>17日は年初来高値(5150円)更新という展開もなくはないだろう。
としたわけだが、高値更新の確率は6割以上とは考えていたが、よもやストップ高は頭になかった。逆日歩8.7円が15日から継続、日証金の貸借倍率0.07倍というのは、今回の相場で断然の最低倍率である。
3.28日付で、私は以下の試算を示し
243.9(円)×25(倍)≒6098(円)
243.9(円)×30(倍)≒7318(円)
>少なくとも6000円とか7000円程度の株価は、PER的にも十分説明できる水準だということは、以上の分析で明らかだろう。
と書いた。
下がるとあれこれかまびすしいことおびただしいが、上がると黙りこくる方がいる。しかし株式投資には、特に最近はとんでもない乱高下がつきものだ。よって重要なのは、どこで仕込むかだ。インパクトの場合、最初に取り上げた時
6067 メディア・フラッグ 3075△312 (3.17日付けの記事)
この株価では無理でも3000円台半ばくらいでは容易に買えたはずである。
大きく上げてからは買わず(私が何と書いていても)、推奨時かあまり経過する前に推奨時株価と大きな乖離のない段階で仕込むことを守っていただきたいと思う。
もちろん、そうしてもうまくいかなことも多々発生するが、それの多くは相場の地合いによるもので、それは全く考えず嘆いているのは、相場を分かっていないということに通じる。
チェンジは16日のストップ安比例配分で終えたことが尾を引いて2914▼281で始まり2577▼518まで急落、終値は2808▼287だった。公募増資による希薄化分を大きく上回る暴落になっている(5.15日の終値比で2577円なら37.4%、2808円でも26.0%)わけで、とんでもなく行き過ぎる今の相場を象徴した動きともいえる。
このような激しい値動きの銘柄についてはっきり考えを述べるのは危険であり外れた場合のリスク・責任もあるので、躊躇されるわけだが、あえてそういうことも読者諸氏に覚悟していただく前提で書いておこう。
①2019年9月期は期末にIFRS移行でのれん消却が消え営業利益ベースで約3億円カサ上げとなる(四季報にも記述があり私も会社に確認済み)。四季報は営業利益14.50億円予想で「表記予想は日本基準」(つまり3億円カサ上げはしていない)としている。よって今期の業績は現在の会社予想(四季報予想と実質同じ)通りいけば営業利益17.50億円になるわけである。
②買収したトラストバンクはふるさと納税ビジネスのダントツ企業であり、売り上げ・利益とも買収前段階でチェンジを大きく上回る。そして今回のふるさと納税厳格化でも悪影響は全く受けず、むしろプラス(排除されそうな自治体とは付き合っていなかった)に働きそうである。
③中期経営計画やアナリストレポートでは素晴らしい展望が描かれている。この通りになるかは予断を許さないにせよ、同社の将来が明るいという見通しは、今回の公募増資で吹っ飛んだわけではまったくなく、期待できるとみている。。
というわけで、私は、今後の株価は下げすぎ是正に向かい、あわよくば、かなりの値上がりも期待できるのではないかとみている。
インパクトの場合、5150円高値から3355円まで急落したわけだが、この間の下落率は34.9%に達する。チェンジの下落率37.4%はほぼこれに一致するわけである。
17日のNYダウは一時は90ドル近く上げたが終値は99ドル(0.38%)安。CME日経平均先物も小安くなっている。ただ為替は1ドル110.0円台とやや円安になっている。地獄を見たネオス(17日は749△29)、太平製作(推)(同2000△51)などが戻し、チェンジもPTSでは2850△42(そのあと2855円に買い物)と高い。フィックスターズも1647△52で高値面合わせ・引け新値。
依然、米中貿易摩擦は要警戒で慎重に行くところだが、上記のような物色傾向を見きわめ、流れに乗ることを心がけたい。
5月19日 22時05分記
なかでもエムアップとインパクトには、その感を強くさせられる。
エムアップ=2157▼33で始まり10時21分には2062▼128まで急落、後場になるとじりじり戻し始め、その後一気に急伸、引け近くには2279△89まであって終値は2265△75。
決算を市場は、どうとらえているのか、決算発表後の値動き、17日の値動きからは、判断不能だ。17日の2062円で底入れしたか、今後の動きを注視するところだろう。
インパクト=5600△700のストップ高(買い気配で終えた)には、大半の投資家が驚かされたことだろう。私は前稿で
>17日は年初来高値(5150円)更新という展開もなくはないだろう。
としたわけだが、高値更新の確率は6割以上とは考えていたが、よもやストップ高は頭になかった。逆日歩8.7円が15日から継続、日証金の貸借倍率0.07倍というのは、今回の相場で断然の最低倍率である。
3.28日付で、私は以下の試算を示し
243.9(円)×25(倍)≒6098(円)
243.9(円)×30(倍)≒7318(円)
>少なくとも6000円とか7000円程度の株価は、PER的にも十分説明できる水準だということは、以上の分析で明らかだろう。
と書いた。
下がるとあれこれかまびすしいことおびただしいが、上がると黙りこくる方がいる。しかし株式投資には、特に最近はとんでもない乱高下がつきものだ。よって重要なのは、どこで仕込むかだ。インパクトの場合、最初に取り上げた時
6067 メディア・フラッグ 3075△312 (3.17日付けの記事)
この株価では無理でも3000円台半ばくらいでは容易に買えたはずである。
大きく上げてからは買わず(私が何と書いていても)、推奨時かあまり経過する前に推奨時株価と大きな乖離のない段階で仕込むことを守っていただきたいと思う。
もちろん、そうしてもうまくいかなことも多々発生するが、それの多くは相場の地合いによるもので、それは全く考えず嘆いているのは、相場を分かっていないということに通じる。
チェンジは16日のストップ安比例配分で終えたことが尾を引いて2914▼281で始まり2577▼518まで急落、終値は2808▼287だった。公募増資による希薄化分を大きく上回る暴落になっている(5.15日の終値比で2577円なら37.4%、2808円でも26.0%)わけで、とんでもなく行き過ぎる今の相場を象徴した動きともいえる。
このような激しい値動きの銘柄についてはっきり考えを述べるのは危険であり外れた場合のリスク・責任もあるので、躊躇されるわけだが、あえてそういうことも読者諸氏に覚悟していただく前提で書いておこう。
①2019年9月期は期末にIFRS移行でのれん消却が消え営業利益ベースで約3億円カサ上げとなる(四季報にも記述があり私も会社に確認済み)。四季報は営業利益14.50億円予想で「表記予想は日本基準」(つまり3億円カサ上げはしていない)としている。よって今期の業績は現在の会社予想(四季報予想と実質同じ)通りいけば営業利益17.50億円になるわけである。
②買収したトラストバンクはふるさと納税ビジネスのダントツ企業であり、売り上げ・利益とも買収前段階でチェンジを大きく上回る。そして今回のふるさと納税厳格化でも悪影響は全く受けず、むしろプラス(排除されそうな自治体とは付き合っていなかった)に働きそうである。
③中期経営計画やアナリストレポートでは素晴らしい展望が描かれている。この通りになるかは予断を許さないにせよ、同社の将来が明るいという見通しは、今回の公募増資で吹っ飛んだわけではまったくなく、期待できるとみている。。
というわけで、私は、今後の株価は下げすぎ是正に向かい、あわよくば、かなりの値上がりも期待できるのではないかとみている。
インパクトの場合、5150円高値から3355円まで急落したわけだが、この間の下落率は34.9%に達する。チェンジの下落率37.4%はほぼこれに一致するわけである。
17日のNYダウは一時は90ドル近く上げたが終値は99ドル(0.38%)安。CME日経平均先物も小安くなっている。ただ為替は1ドル110.0円台とやや円安になっている。地獄を見たネオス(17日は749△29)、太平製作(推)(同2000△51)などが戻し、チェンジもPTSでは2850△42(そのあと2855円に買い物)と高い。フィックスターズも1647△52で高値面合わせ・引け新値。
依然、米中貿易摩擦は要警戒で慎重に行くところだが、上記のような物色傾向を見きわめ、流れに乗ることを心がけたい。
5月19日 22時05分記
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