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小型株に吹き荒れる逆風の勢いが止まらない。
日経平均は前日終値とほぼ同水準で始まったわけだが、徐々に軟調の度合いを強め、大引け近くには200円超の下げ幅となり、終値は188円(0.84%)安だった。ただ、実感としてはもっと大きく下げた感じのわけだが、そのからくりは、例によって、主力株が比較的しっかり(小幅安)で、小型株中心にその他銘柄のほとんどがが叩き売られる展開となったことにある。

値上がり銘柄数192に対し値下がり銘柄数は1907に達した。
これ以上に分かりやすいのは規模別指数だ。
指数大型 1487.39▼10.40 下落率0.69%
指数小型 2993.53▼55.47 下落率1.82%
日経平均に下落率1.82%をかけると405円安になる。

当道場銘柄も目を当てられないような惨状を呈していて、いちいちコメントしても切りがないわけだが、特に目立った動きだったものについてのみ書こう。

ネオスはほぼ安値引けの964▼78(東証1部値下がり率6位)と3日続落。
東証1部の値下がり率上位銘柄を見ると、かつての当道場銘柄が20位以内に4銘柄もあり驚いた。ネオス以外は
2位=パイプドHD(旧パイプドビッツ)1102▼113
5位=前田工繊 2260▼196
17位=エラン 1650▼111
ネオスを含め、これら4銘柄には共通点がある。いずれも比較的最近、好決算を発表、買われた銘柄なのである。
主力大型株は悪い決算でも売られずむしろ買われるケースも珍しくないわけだが、中小型株の場合、好決算を発表した場合、一時的に買われても結局、このように大きく売り込まれるケースが続出しているわけである。

ネオスの急落をめぐっては、掲示板ではいろいろ書かれているが、そうしたことより、むしろ、昨今の相場の流れ、物色動向の変化の方こそ重視すべきなのではないかと思う。逆に言えば、小型株にも物色の手が伸びるようになれば、一気に大きく戻す展望も開けるだろうということである。

エムアップは2502△15で始まり9時15分には2611△124まで急伸したが、11時16分には2389▼98まで急落、終値は2414▼73。
ここまで乱高下、しかも悪い方で終わると、打つ手なしというところだろう。コシダカも似た動きで朝方は1741△60まで急伸したのだが終値は1670▼11。

日亜鋼業は地合いの悪さに353△19の比較的小幅な値上がりにとどまった。それでも東証1部値上がり率5位というのだから、いかに大きく上げた銘柄が少なかったかということである。

悲惨な状況ではあるが、現在NYダウは小幅高、18日大きく下げた日経平均は反動で90円高(日経平均先物・大証夜間)となっている。19日の相場に期待しよう。

【東京応化(推)】
ここでは為替の業績への影響について簡単に書いておこう。
同社が2019年12月期業績について営業微減益予想にしたのは、為替と材料事業のコスト増のためとしている。
その想定為替レート(対ドル)だが、
2018年12月期=109.5円(期中平均) を
2019年12月期=105.0円(期中平均) に変更しているのである。
現在のレートは111.88円だから、なんと想定レートに比べ6.88円も円安に振れているわけである。かなりの為替差益が見込め(どれくらいになりそうかの分析は後日)、今期業績は営業利益段階でも増益、経常利益ではかなりの増益になろう。

4月18日 23時45分記
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