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前日のNYダウは上げ幅を縮めたとはいえ小高く(83ドル高)引けた。それでも、日本株はマザーズを除き、各市場とも下げた。

TOPIX、2部指数、日経JQ平均は、そろって、ここ年初来安値を更新、19日も新安値となったわけである。
つまり、東証1部について日経平均でなくTOPIXを採用すれば、マザーズ以外の3市場がそろって年初来安値更新中のわけである。マザーズはIPO銘柄の値動きに大きく左右されるという特殊要因も大きく影響して、こういうことになっていると考えられる。

日経平均が年初来安値を付けたのは3.23日である。その安値を12.19日も割り込んでいないわけである。
そこで各指数等が3.23日、12.19日でどうなっているかを調べてみた。(日経平均、日経JQ平均の単位は円)

               3.23日   12.19日   騰落率
日経平均         20618    20988   +1.8%     
TOPIX           1665     1556   -6.5%
2部指数          7131     6524    -8.5%            
日経JQ平均       3935     3361   -14.6%
マザーズ指数      1157      886   -23.4%  

2部は東芝株の健闘で下落率が大幅に小さくなっているということを考慮する必要がある。
上表から分かることは、いかに日経平均だけが突出した強い値動きだったかということである。
TOPIXにしても、時価総額の大きい銘柄ほど寄与度が大なことに留意する必要がある。
そこで、東証1部について単純平均で計算してみたら、その騰落率は-19.1%に達した。
ここまで分析を進めてくると、今年の相場、特に春以降の値動きで、いかに小型株が大きく売られたかがよく分かる。
単純平均(東証1部)、JQ平均、マザーズ指数から総合判断すると、結局、小型株はこの間、、おおよそ18%前後下落したとみればいいだろう。
日経平均にこの下落率を適用すると、現在の日経平均は16907(円)ということになる。実際の日経平均は20988(円)だから、その乖離は4081円。いかに個人投資家の実感と日経平均がずれているかがよく分かろう。
こんなことが分かっても何の慰めにもならないかもしれないが、今の物色動向、相場の実態等を知っておくことは、重要であり、今後の投資においても役立つはずである。
書き忘れていたが、日経平均も年初来安値を更新(あと370円)という悪夢のような事態も起こりうると覚悟だけはしておこう。

いろいろな要因が絡んで、私を含め大半の投資家が東証1部の株価指数等に日経平均を使っているわけだが、だからと言って日経平均が優れた指標だということでは決してない。重要なのは、市場が実際にどうなっているかである。いたずらに日経平均だけを重用、金科玉条とするのは愚の骨頂だということを強く言っておきたい。

19日の相場は、初めに書いたように、マザーズ以外、各市場が下げたわけだが、比較的小型株は健闘した。
当道場銘柄は上げるものが多かった。
フィックスターズ(推)が5日ぶりに反発、コシダカ、ワークマン、ティーケーピー、アルファポリス、シェアテクなども上げた。
仙波糖化(推)、グローバルGはわずかながら下げた。
グローバルGのやや異常な下げについて、ここに来てもしやということに気づいたので、一応書いておこう。
昨日だったと思うがテレビ(NHKニュースかニュースステーション)で、企業主導型保育所について特集的に取り上げていた。要するに問題が多いとして、保育士の集団退職や不安を抱かせかねない保育態勢等を取り上げていた。
そもそも企業主導型保育所とはどういうものか。
テレビで取り上げたのは、保育事業の経験のないような事業者が安易に参入して開園した保育所のようだった。
 >従来の認可保育所や、自治体が独自の基準で認めた施設に加え、国は2016年に企業主導型保育所を導入。企業主導型は認可外だが一定の基準を満たせば認可並みの助成金が支給され、自治体は入所している子を待機児童から除外できる。
企業が自社の従業員向けに設置したり、保育事業者が複数の企業と契約したりできるほか、「地域枠」を設ければ外部の人間も利用できる。17年度は全国2597施設(定員5万9703人分)が助成を受けた。(朝日新聞デジタル)
問題の多い保育園もあって閉鎖に追い込まれるところも多く、政府では来春?にも改革案をまとめるということのようだった。
こうしたことが「各地の企業主導型保育園の空き枠をマッチング」するグローバルGに悪材料として意識されている可能性があろう。
ただ、もしそうなら、同社がそういう問題の多い保育園を運営しているわけではないのだから、そう気にする問題とは思えない。
なお私は「企業が自社の従業員向けに設置」するものかと思い、テレビは「保育事業者が複数の企業と契約」するものを取り上げていたわけだが、この両方があって、その総称が企業主導型保育所のようだ。

なお、相場は先行き不透明だ。強気にも弱気にもならず、状況をよく見きわめてから、行動に移ることが重要だろう。今は、不測の事態も念頭に、大きく上げたところは(買い値にはこだわらず)売るなどし、持ち高は少な目にし身軽になっていたい。1日のうちで値動きが大きいので高値ではアッと驚くような高値を付けることも珍しくない。そこで一部は売るわけである。
私は19日、そういうやり方である程度売り、値上がりもあったのでネット証券の保証金率は32.97%→35.67%、伝統証券の方も21.5%→約26%と改善、ひとまず危機は脱出、買う銘柄を検討する余裕も出てきた。

12月19日 23時43分記
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