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前日のNYダウが672ドル(2.50%)の急騰(NQは2.95%高)で、多くの投資家は、日本株もそれなりに上がると期待したわけだが、まずまずだったのは10時前までで、あとはじりじりと上げ幅を縮小、後場に入ると、明らかに変調を来たし、終盤はさらにだめで、終わってみれば、日経平均は86円(0.39%)の小幅高にとどまった(高値では184円高)。

個別銘柄では、高値からの下落率がとんでもなく大きい銘柄も多かった。
ティーケーピーは4510△260まであって終値は4300△50、シェアテクは2028△52まであって1931▼45、アルファポリスは1984△74まであって1898▼12。

それでも、小型株にも、徐々に物色の意欲が感じられるようになりつつあるのかもしれない。

前日出来高が急増したフィックスターズ(推)は9時47分には1423△96まで急伸した。後場に入ると全般のダレる流れに引っ張られ、後場の安値引けとなったわけだが、それでも1362△35。

コシダカも10時39分には1559△33まであったのだが、14時19分には1525▼1まで下げ終値は1531△5。

くらコーポレーションは比較的値もちがよく7070△130まであって7020△80。すっかり動きが変わってきた。

以上の3銘柄は、出来高も増加傾向にあり、この日は全般の嫌な流れの中で上げ幅を縮小したとはいえ、それでもプラスを維持して終えた。今後に期待を持たせる動きととらえていいだろう。

【フィックスターズ】
ブレインパッドを私が当ブログで推奨したのが2013年3.26日。当時の株価は772円だった。7.17日には2068円になった。ところが2015年9月には450円まで下げた。そして今日、8560円という上場来高値を付けた。
このように、テンバガーになるような銘柄でも、その過程は波乱万丈である。
私はフィックスターズはブレインパッドに匹敵する、あるいはそれ以上の素質を有する銘柄ではないかと考えている。推奨後、小型株売りの流れの中で難渋しているが、それでも、徐々にこの会社の将来性・素質が認められつつあるように思う。大きく売り込まれた後、ここ出直ってきたわけだが、このまますんなり行くかは微妙だが、いずれは2080円高値も更新、とんでもない株価になる素質十分とみて対処されたい。

【コシダカ】
「カーブス」を日本でフランチャイズ展開しているカーブスホールディングスが、カーブスの本部であるアメリカのカーブスインターナショナルホールディングス(以下、CVI)と、関連会社であるフィットネス機器販売のカーブスフォーウーメンが発行している株の全てを2018年3月31日付で取得し、子会社化する。カーブスHDはこれまで日本国内での独占展開契約をCVIと結び、売り上げに連動したロイヤルティーを支払ってきた。CVIを子会社化することで、ロイヤルティーによる巨額出費がなくなる。

CVIは1992年にテキサス州で創業し、マスターライセンス方式で世界にも進出し、2007年には北米で7000店舗、全世界で1万店舗を構えるまで成長したが、08年のリーマン・ショックの影響で業績が悪化。12年からは米国の投資ファンドであるノースキャッスルパートナーズ(NCP)が資本参加を行ってきたが、NCPがCVI事業からの撤退を表明したため、日本でフランチャイズ契約を結んでいたカーブスHDが買収したわけである。買収額は合計1億7200万米ドル(183億8336万円)。

カーブスHDは国内で、直営およびフランチャイズの1860店舗を展開している(18年1月末現在)。減量を目的とした本国のメソッドとは異なる、手軽に参加できる運動プログラムを用意して、“フィットネスのライト層”を取り込んできた。これまでは新たな取り組みを行う際に米国の許可が必要になるなどの制約があったが、世界のカーブス事業のトップに立つことで自由度が増すため、よりよいサービスをスピーディーに提供することができる。また、今後は日本で成功を収めている独自ノウハウを海外店舗の運営にも生かし、ロイヤルティー収益の成長を目指す。(WWDニュースをもとにまとめた)

要するに、コンビニのセブンイレブンのようなもので、そのフィットネス版のわけである。この辺のことが、意外にほとんど知られていないように思われる。セブンイレブンが、結局イトーヨーカ堂を大きく上回る企業に発展したように、コシダカの場合も、カラオケ(「まねきねこ」)のコシダカではなくフィットネス(「カーブス」))のコシダカに、これから大きく変貌し、フィットネスのセブンイレブンになるわけである。
となれば、株価は年初来高値1797円更新から、さらなる飛躍も十分考えられよう。

【くらコーポレーション】
四季報に「客数は微減傾向ながら」とあるが、これは間違いだ!10月決算会社だが、確かに既存店客数は、今期11月から7月まで、ずっと前年同期比97%前後で来ていた。ところが8月は100.8、9月も100.4と前年比プラスに転じたのである。10月はマイナスになったがそれでも99.3と高水準だった。その他、各種情報を総合判断すると、今期業績は大幅上方修正が必至とみる。

動きの悪い底値圏を底ばっている銘柄をここで買おうとか、あの・・・について触れませんねといったことを言う方がおられる。
しかし、今の相場は、個人投資家の懐具合が極端に悪化、しこりを作ったような銘柄の大半は需給関係が悪くなっている。このため、確かにここまで下げれば、下値は知れているし、長い目で見れば、ここが買い場だったと言えるかもしれない。
しかし、そういう銘柄にだけ拘泥していると、なかなか投資成果は挙がりにくい。
相場エネルギーが乏しい時期、逆張りは墓穴を掘りがちである。
だから、私はそういう銘柄を多くお持ちの方は、一部は外し、いきのいい銘柄、動きのいい銘柄(上記3銘柄等)をポートフォリオの中核にするよう、お勧めしているわけである。

11月29日 23時32分記


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