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とんでもない相場になっている。私もこの2日間、株から離れ、ゆっくり静養・気分転換に充てることにした。
こういう場合、体を動かすのがいいというのは、経験の教えるところなので、庭木の剪定に汗を流すことにした。生け垣の金木犀が懸案だったわけだが、これにけりをつけるべく、頑張りメイン部分は完了、隣家との境界部分は半分完了できた。自宅側からは脚立に乗ってやるわけだが、背丈が高くてやりにくかったのを、高すぎる分はのこぎりで切り低くしたが、これが難事業。ハードユースでのこぎりの切れがかなり悪くなっているせいもある。それでもこれが完了したので来年からはぐっと楽になる。道路(2メートルくらい低い)側からが命がけ。なんと言うのか分からないが脚立の半分部分が1本棒になっている脚立の変種に上がって作業をする。コーナンで買った大小様々なもののうち2番目に高い(大きい)やつである。最上部に乗って立つ(取扱い説明書では禁止事項だが)と、目がくらみそう。
これが庭側からの作業で金木犀が低くなったので、道路側からの作業ではもくろみ通り、最上部まで行かずにできるようになり、ぐっと楽に安全になった。落下して半身不随にという恐怖から、ようやく解放された。

さて相場である。
25日のNYダウは401ドル高。これを受けて日経平均先物も急騰していたので一安心していたわけだが、終わってみれば小幅高(2日間休養しているうちに記憶がやや薄れたので正確でない恐れあり)。そして始まった日本株は、日経平均は172円高で寄り付き208円高まであったわけだが、その後、徐々に軟化、177円安まで下げ終値は84円(0.4%)安だった。ただ大型株指数は0.9%の値上がりであり、逆に言えば中小型株、小型株の下げはその分、大きかったわけである。小型株指数の下落率は1.2%に達する。
JQは1.6%の下げ、マザーズは3.0%の下げで、ともに年初来安値を更新した。

要するに、日経平均などの主力大型株も下げたが、その下げは相対的に小さく、中小型株の下げは、かなりきついということである。中でもマザーズに至っては、昨年末値比で29.1%の下落となる。JQは10.6%の下落。
ちなみに日経平均は8.3%の下落率である。

最近は追い証という言葉も、ほとんど聞かなくなったことは、以前書いた。これはネット証券経由の取引が主流になり、ほぼリアルタイムの委託保証金率が表示されるようになったことが大きな要因であろう。
ところが、今回、10.23日に日経平均で604円安24日は84円高したものの25日は822円安、そして26日も84円安と、短期間に大きく下げたことで、追い証やそこまでいかなくても、保証金率が30%に肉薄といった投資家が、個人大口投資家中心に急増していると思われる。
何せ、この間(1022日→10.26日)の下落率は、日経平均こそ6.1%にとどまるがマザーズに至っては11.5%に達するのである。
これだけ急落すると、持ち株にもよるが、急落した日には1日で保証金率が5ポイントから10ポイントくらいは平気で下がる。累計では10ポイント超~20ポイントくらい下がるということだ。だから手をこまねいている(建玉を減らすとか入金するとかしない)と、30%割れ(新規の建て余力がなくなる)や、はては20%割れ(追い証)にもなりかねないわけである。
言いたかったのは、今回の(小型株の場合)3連打を食らっては、ダメージが、それほど大きかったであろうということである。

はてさて、今後である。例によって、専門家の言として下値はこれこれという見通しが日経などに載る。しかし、こういう数字は常にと言っていいほど、その時の終値から500円から1500円下を言うだけで、何のあてにもならないことは、歴史が教えることである。
それよりなにより、トランプ政権誕生以降、世界の株価は、予想とは全く違った値動きだったという事実をしっかり認識する必要があろう。予想に反してヒラリー候補が敗れトランプ大統領誕生と決まった時、アメリカ株も日本株も、これまた予想と反対に急騰した。以降も、いろいろ言われながら、トランプ政権下、アメリカ株は大きく上げ、日本株もそれなりに上げたわけである。
それが、やはりトランプ政権下、米中貿易戦争が激化し先行き不透明感が強まり、さらにアメリカの中間選挙が近づいたことで、市場の動揺が強まり、今回の世界的株安となっているわけである。
下げれば弱気というのが、新聞に登場する専門家の常だから、さらに下値模索的な予想が多くなるが、正直な話、先行きは誰にも読めないだろう。
加えて、個人投資家からすれば、日経平均の予想ではなく、小型株の予想、JQやマザーズの予想のほうが、むしろ重要だろう。こちらは、繰り返し書いているように、日経平均との連動性は乏しいのである。
こうしてみると、一段と先行きは予想しにくくなる。

東証1部全銘柄の予想PERは13.62倍(10.26日終値)、日経平均採用銘柄は12.37倍である。これは歴史的に見ても、かなり低い水準である。もちろん、今後、世界景気の悪化が進み、このPERがアップする懸念は少なからずあるわけだが、そうなるかは、まだ判断できない。原油価格の上昇など懸念はあるが、一方為替相場はなお111.9円と輸出企業各社の平均想定レートである107円前後からは、かなりの円安水準である。

まもなく本格化するアメリカの決算発表、それに続く日本の決算発表の数字も、今後の株価に大きく影響することは言うまでもない。
なお、26日のNYダウは296ドル(1.2%)安だった。ただ同日の日本株の取引終了ころは400ドル前後安かった(私の記憶)のに比べると、かなり戻している。そうしたこともあってかCME日経平均先物は21240円で、東証の終値比で55.4円高である。
こうしたのが当てにならないのは、最近の傾向ではあるが、一応頭に入れておこう。

どう転ぶか分からないと心得、備えは万全に、持ち高は少なめにして、しっかり臨機応変に対応するようにしたい。

10月29日 0時05分記
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