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予想通りというか期待通りというか、いやなことにと言うか、ともかく猛烈な暑さが日本列島を襲っている。セイヒョー(推)の株価が気温に比例して上がることを祈りつつ、ここでは私が長年の試行錯誤の末、完成させたアイスクリームの製法を、公開することにしよう。
題して鎌倉アイス。

製法

材料
①純生クリーム 200ml×1
②ホイップ 植物性脂肪 200ml×2
③砂糖 110g程度
④卵 3個
⑤アーモンド 40g~55g
⑥バニラエッセンス 6滴程度

注①=純生クリームは「タカナシ 北海道純生クリーム47」または「タカナシ 北海道純生クリーム35」。ただし雪印メグミルクやよつ葉の製品でも問題ない。
注②=ホイップ 植物性脂肪は雪印メグミルク
注③=砂糖は「日新製糖 きび砂糖」。普通の白砂糖でもいいが、きび砂糖のほうがこくがありおいしくできる。和三盆はアイスクリームには合わないように感じた。砂糖の量は好みに合わせればいいが甘くなりすぎると処置なしなので、はじめはやや甘さ控えめに作ってみるといいかもしれない。甘さが足りなかったら食べるときに砂糖を加えれば何とかなる。
注④=卵はできれば10個パック300円以上のもの。ただし安いものでも味にさほど大きな差は出ないように思う。
注⑤=アーモンドは、いろいろなものが売られているが、基本的にどの製品も大差ない。一応お勧めはコストパフォーマンスも加味して協立食品の「素焼きアーモンド」(200グラム)
注⑥=バニラエッセンスもどこのでもいいと思うが、私が使っているのは協立食品のであった。

作り方
①アーモンドをまな板に置き、包丁で細かく砕く(もっといい方法があれば別の方法でも可)。
どの程度の細かさにするかが、かなり重要。あまり細かく砕き、粉末状まですると、味が変わり、おいしくなくなる。それなりに細かく砕くが粉末近くまでしてはまずいということを頭に置いて、あとは各自試行錯誤の上、好みの細かさにされたし。
②純生クリーム、ホイップの計3パックの口を開き、ステンレスボール等に入れる。
③卵3個を容器に割り、ステンレスボール等に入れる。
この際「カラザ」(白いひも状のもの)は除く。ただし栄養価とか言って入れたいというのは拒まず。白身は微妙。私は面倒さ・経済性から、そのまま使うが、取り除いたほうがおいしくなる可能性はあろう。
④砂糖、アーモンド、バニラエッセンスを、ステンレスボール等に入れる。
⑤以上で、すべての材料が投入されたステンレスボール等内の材料を、泡だて器(ホイッパー)で、よくかき混ぜる。
⑥これをいくつかの容器に分けて入れ、冷凍庫で凍らせる。

こう書くと、ちょっと難しそうに感じるかもしれないが、実際はごく簡単だ。作り方の①~④も実は順不同で、どの順でもいい。ただアーモンドを砕くのが①なのは、これだけがそれなりに時間がかかるので、それまで生クリーム等は冷蔵庫で冷やしておいたほうが冷凍後、製品完成までの時間が短縮できようという細やかさからである。

材料費は合計で約700円~800円であろう。
これで60ml×13個(私の場合、ケーキ屋さんにあるガラス容器入りのケーキを買ってこのガラス容器に材料を入れて作るので60mlになる)
くらいができる(やや不正確なのはお許し願う)。よって1個60円程度か。
ハーゲンダッツ ミニカップの容量は101ml(のようだ)。定価272円(か)。
鎌倉アイス101mlなら101円。
ただ、おそらく普通の食品は原材料費の3倍以上の定価になっていようから、実質的にハーゲンダッツより材料費はかかっていることになる。
純生クリームとホイップ 植物性脂肪の比率だが、純生クリームの比率を上げるとこってりし植物性脂肪の比率を上げるとあっさりする。好みに応じて比率を調整すればいいわけだが、一応、上記の比率が一番いいように思う。
卵も同様で2個だとあっさり、4個だとこってりになる。

私がアイスクリームをドン冷エ(日軽金)で作ったのが1983年。その後アイスクリーマー付き冷蔵庫で作るように変わった。材料をいろいろ工夫し徐々に味もアップしたが、なおハーゲンダッツの壁は厚く、苦闘の日々が続いた。
転機が訪れたのは、ある日アイスクリーマーが故障し、回転せずに、そのまま材料が固まってしまったという事故だった。アイスクリーマーというのは容器に材料を入れセットすると、自動で撹拌してアイスを作るもので、冷蔵庫の一部についていたのである。
その撹拌されずに固まったアイスのほうが、これまでの撹拌されてできたものより、はるかにおいしくできていたのである。撹拌により空気が入り過ぎかえってこくが失われおいしくなくなったのだろう。
このブレークスルーを経て、ついに鎌倉アイスは大きく完成に近付いたわけである。

それでは、アイス好きの方は、ぜひ試してみてください。きっと、作ってよかったと思っていただけると確信しています。

7月16日 0時30分記
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