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相場環境は悪いわけではないが、薄商いで乱高下が常態化しているうえ、トランプ政権の貿易政策で、いつ日本株にも激震が起きるか分からないといった不安定要因を抱えているので、警戒は怠れない。
それ以上に悩ましいのが、物色の方向性である。

日経はここ、しきりに輸出関連に流れが行く(業績相場への移行)のではないかといった予想記事を掲載している。
もちろん、その可能性も十分あるが、そうならない可能性も十分あるのではないか。
「電気や自動車の予想PERは10倍前後。」(日経6.16日朝刊)というが、電機はともかく、自動車のPERは、この何10年、全業種の中でも、市況産業などを除けば、最低に近いものだったのは歴史的事実である。それは自動車が成熟産業で、成長力に乏しいとみられてきたからであろう。今、国際競争が激化する中、こうした見方はそのまま当てはまるわけではないが、逆に、自動車産業は歴史的大転換期を迎えている可能性が十分あり、トヨタ、日産などが、現在の位置を維持どころか、メインプレーヤーの地位を失う恐れも出ているのである。
これの帰趨がどうなるかは読みにくく、したがってトヨタの株価の行方も読みにくいわけだが、「割高な食品株」(同)なみに買われる可能性はほとんどないだろう。

話が長くなってしまったが、言いたいのは、ここで、物色の方向がどうなりそうか、ポートフォリオにおいて、内需・外需の組み入れ比率をどうすべきかということである。
私としては、とりあえずは、今より輸出関連銘柄を多少多くポートフォリオに組み入れるくらいがいいと考えている。
そのうえで、あとは相場は相場に聞くで、相場がどう動くか、為替相場がどうなるかを注視、適宜判断していくことになる。

【新四季報から発掘した妙味株】 (株価は6.15日終値)
2216 カンロ 3895△25
2777 カッシーナ 1083▼35
2917 大森屋 936△1
3284 フージャ-ズ 821△35
3291 飯田産業GH 2185△5
6742 京三製作=829▼9
6874 協立電機=2661▼5
6951 日本電子=1137△17
7408 ジャムコ=2388△24

今後の物色の方向が読みにくいので、内需・外需のバランスも考慮した銘柄構成にしてある。
各銘柄の材料について簡単に書いておこう。PER等は各自、四季報を見つつ計算されたい。

2216 カンロ=「ブランド刷新した『カンロ飴』を今夏公表、下期から一斉拡販。」とある。
2777 カッシーナ=「都心部の大型ビルや億ションの竣工ラッシュで法人、小売りとも堅調。」
2917 大森屋=「家庭用のりは(中略)値上げ浸透が想定超。」「自社製品ののりを利用したオリジナルレシピを開発強化し販売促進。」
3284 フージャ-ズ=中計で「21年売上高1150億円、経常益140億円に増額。」19年3月期予想経常益は80億円。
3291 飯田産業GH=予想経常利益は19年3月期の1290億円に対し20年3月期は1640億円と21.2%の大増益予想。
6742 京三製作=「20年度海外売上高を現行比1.5倍の309億円目標。」
6874 協立電機=「AI、I 0 T関連製品の需要増受け開発投資加速、(後略)」
6951 日本電子=「1ドル105円前提、1円円安で約3億円の営業増益要因。」
7408 ジャムコ=「19年度は(中略)経常44億円。20年度は(中略)同64億円狙う。」

15日の相場は、輸出関連の大型株が買われ、日経平均は113円(0.5%)高したが、値上がり銘柄768、値下がり銘柄1254と、はるかに値下り銘柄が多かった。
こうした相場でエバラ(推)、仙波糖化(推)、スターゼン(WEB銘柄)(推)なども下げ、上記の「新四季報から発掘した妙味株」にも、値下がりする銘柄が9銘柄中3銘柄もあったわけである。
言い方を変えれば、相場の流れで好材料が無視された銘柄も多いわけで、チャンスもあるということである。

【佐藤食品(WEB銘柄)(推)が中期経営計画を発表】
15日引け後、2019年3月期~22年3月期の中計を発表した。
超堅実堅目予想・計画が癖になっている会社なので、驚きもない計画・数字だが(中期経営計画のテーマとして『より良い会社作りを目指す』とある…添削したくなると言ったら怒られそうだが・・・))、それでも真意をくみ取れば、見方も変わって来よう。

(4) 中期経営計画の数値目標
      2018 年3 月期(実績) 2019 年3 月期(予想)  2022 年3 月期(目標)
  売上高    6,640百万円     7,000百万円         10,000百万円                            
  営業利益  1,165百万円      1,140百万円         1,500百万円

要するに2022年3月期には営業利益を今期予想の31.6%増にするという目標だ。
しかし、上表をよく見ると、どこか変ではないか?
売り上げはかなりの伸びを見込んでいるのに、営業利益がその割に伸びていない予想なのだ。
売り上げ高営業利益率を計算すると
2018年3月期=17.5%
2019年3月期=16.3%
2021年3月期=15.0%
実績の数字ではなく、目標数字で営業利益率がどんどん下がるというのは、どうみてもおかしいのではないか。
このおかしな数字の原因は、すべて硬目過ぎる数字にあるとみれば理解できる。
2019年3月期は営業減益を見込むわけだが、これは実際には増益になろうとは、私がかねて書いていることである。9月中間期は増益を見込んでいて、下期失速し通期減益というのからしておかしい。にもかかわらず売り上げは大きく伸びる予想だ。
おそらく、売り上げは読みやすいわけだが、これは大きく伸びていて変えるのはしにくい、そこでこれは正直に申告、利益面で超堅目数字に鉛筆をなめなめ(慣用表現なのでお許しあれ)変えたというのが、こういうおかしな数字になった大きな原因ではなかろうか。

まあ細かいことはどうでもいいが、要するにこの超堅実堅目予想の会社が2022年3月期、営業利益15.0億円を目標にしているのだ。この達成はかなり有望、超過達成も十分あり得よう。
今期減益見込みをそのまま受け取っている時価は安すぎる。
今期は実際には増益で着地、その後も増益を継続、2022年3月期は営業利益15.0億円~16.0億円が期待できるとみて、今後の株価を予想すべきだろう。

6月17日 22時45分記

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