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27日の相場は日経平均採用銘柄中心に主力株が買われ、日経平均は1.1%、TOPIXも0.9%の値上がりとなった。ただ騰落銘柄数を見れば分かるように、値下がり銘柄も多く、実態とはかけ離れた値上がり率だった。JQは0.05%の値上がり、マザーズは0.6%の値下がりだった。

田岡化学(当道場銘柄ではない)は3710▼375で東証2部値下がり率1位だった。この銘柄の値動きが、27日の相場の一面を表している。
同社は26日引け後に、2018年3月期決算の上方修正を発表した。予想経常利益は2017年10.30日に14.5億円→17.0億円の上方修正を発表している。今回はさらに17.0億円→19.0億円へ再上方修正を行ったわけである。配当についても10.30日に続き、今回もさらなる増配を発表した。
上方修正もした、増配もした、四季報予想も上回った。27日は大幅高必至と株探も株式新聞も、好意的記事を配信したわけだが、その結果がこの急落だったわけである。
増額も期待に届かずとか、第4四半期の営業利益は前年同期比大減益になる計算だから失望売りが出たとか、言い訳もいい加減にしろと言いたくなる解説がされている。

適当に後付けで理由を付けるのはやめようと言いたい。
最近では、小型株で、好決算を発表して逆に大きく売り込まれる例が続出している。それぞれ、個別の理由が考えられようが、トータルで考えると、そうした理由付けが正しかったか、こうなると、はなはだ疑問だ。
小型株と言うか個人投資家が値動きの主導権を持つ銘柄は、基本的に決算は内容にほとんど関係なく売られることが多いとでも考えた方がよい相場が続いているのである。

そして27日は、この田岡化学に限らず、小型株には、たいした理由もなく大きく売り込まれる銘柄が続出した。
アウトソーシング2097▼156、エンビプロ(推)1045▼56、朝日インテック(当道場銘柄ではない)3760▼205などである。

前稿で「現在NYダウは25500ドルの大台回復、日経平均先物・大証夜間も100円前後の値上がりとなっている。このままいくと、27日はかなり期待できそうだ。」としたが、実は、この後、NYダウは上げ幅を大きく拡大、399ドル(1.6%)の急伸となった。このようなNYダウの大幅高が小型株にはむしろ逆風にさえなることが珍しくないことは、これまでたびたび書いてきたし新著でも書いたことである。

現在NYダウは小幅高、日経平均先物・大証夜間は小幅安となっている。このくらいが小型株や当道場銘柄にはいいことが多い。このままいくと、27日の反動もあって28日は、今度こそ小型株には順風の相場になる期待ができるかもしれない。

「WEB公開銘柄」は発表後大きく上げたスターゼン(推)は下げたが、残るケアネット、東芝テック、日本管財はそろって上げた。これで4勝0敗への布石ができたわけである。

少し弱気を読者へのコメントで書いてしまった太陽誘電(推)が1893△54と上げた。27日の日経朝刊1面トップに大きく「5G 世界で来年一斉に」、「日本も前倒し検討」という記事が載ったのが好感されたと思われる。

2月27日 23時51分記

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