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2018.02.27
NYダウ急騰が小型株に逆風
27日の相場は日経平均採用銘柄中心に主力株が買われ、日経平均は1.1%、TOPIXも0.9%の値上がりとなった。ただ騰落銘柄数を見れば分かるように、値下がり銘柄も多く、実態とはかけ離れた値上がり率だった。JQは0.05%の値上がり、マザーズは0.6%の値下がりだった。
田岡化学(当道場銘柄ではない)は3710▼375で東証2部値下がり率1位だった。この銘柄の値動きが、27日の相場の一面を表している。
同社は26日引け後に、2018年3月期決算の上方修正を発表した。予想経常利益は2017年10.30日に14.5億円→17.0億円の上方修正を発表している。今回はさらに17.0億円→19.0億円へ再上方修正を行ったわけである。配当についても10.30日に続き、今回もさらなる増配を発表した。
上方修正もした、増配もした、四季報予想も上回った。27日は大幅高必至と株探も株式新聞も、好意的記事を配信したわけだが、その結果がこの急落だったわけである。
増額も期待に届かずとか、第4四半期の営業利益は前年同期比大減益になる計算だから失望売りが出たとか、言い訳もいい加減にしろと言いたくなる解説がされている。
適当に後付けで理由を付けるのはやめようと言いたい。
最近では、小型株で、好決算を発表して逆に大きく売り込まれる例が続出している。それぞれ、個別の理由が考えられようが、トータルで考えると、そうした理由付けが正しかったか、こうなると、はなはだ疑問だ。
小型株と言うか個人投資家が値動きの主導権を持つ銘柄は、基本的に決算は内容にほとんど関係なく売られることが多いとでも考えた方がよい相場が続いているのである。
そして27日は、この田岡化学に限らず、小型株には、たいした理由もなく大きく売り込まれる銘柄が続出した。
アウトソーシング2097▼156、エンビプロ(推)1045▼56、朝日インテック(当道場銘柄ではない)3760▼205などである。
前稿で「現在NYダウは25500ドルの大台回復、日経平均先物・大証夜間も100円前後の値上がりとなっている。このままいくと、27日はかなり期待できそうだ。」としたが、実は、この後、NYダウは上げ幅を大きく拡大、399ドル(1.6%)の急伸となった。このようなNYダウの大幅高が小型株にはむしろ逆風にさえなることが珍しくないことは、これまでたびたび書いてきたし新著でも書いたことである。
現在NYダウは小幅高、日経平均先物・大証夜間は小幅安となっている。このくらいが小型株や当道場銘柄にはいいことが多い。このままいくと、27日の反動もあって28日は、今度こそ小型株には順風の相場になる期待ができるかもしれない。
「WEB公開銘柄」は発表後大きく上げたスターゼン(推)は下げたが、残るケアネット、東芝テック、日本管財はそろって上げた。これで4勝0敗への布石ができたわけである。
少し弱気を読者へのコメントで書いてしまった太陽誘電(推)が1893△54と上げた。27日の日経朝刊1面トップに大きく「5G 世界で来年一斉に」、「日本も前倒し検討」という記事が載ったのが好感されたと思われる。
2月27日 23時51分記
田岡化学(当道場銘柄ではない)は3710▼375で東証2部値下がり率1位だった。この銘柄の値動きが、27日の相場の一面を表している。
同社は26日引け後に、2018年3月期決算の上方修正を発表した。予想経常利益は2017年10.30日に14.5億円→17.0億円の上方修正を発表している。今回はさらに17.0億円→19.0億円へ再上方修正を行ったわけである。配当についても10.30日に続き、今回もさらなる増配を発表した。
上方修正もした、増配もした、四季報予想も上回った。27日は大幅高必至と株探も株式新聞も、好意的記事を配信したわけだが、その結果がこの急落だったわけである。
増額も期待に届かずとか、第4四半期の営業利益は前年同期比大減益になる計算だから失望売りが出たとか、言い訳もいい加減にしろと言いたくなる解説がされている。
適当に後付けで理由を付けるのはやめようと言いたい。
最近では、小型株で、好決算を発表して逆に大きく売り込まれる例が続出している。それぞれ、個別の理由が考えられようが、トータルで考えると、そうした理由付けが正しかったか、こうなると、はなはだ疑問だ。
小型株と言うか個人投資家が値動きの主導権を持つ銘柄は、基本的に決算は内容にほとんど関係なく売られることが多いとでも考えた方がよい相場が続いているのである。
そして27日は、この田岡化学に限らず、小型株には、たいした理由もなく大きく売り込まれる銘柄が続出した。
アウトソーシング2097▼156、エンビプロ(推)1045▼56、朝日インテック(当道場銘柄ではない)3760▼205などである。
前稿で「現在NYダウは25500ドルの大台回復、日経平均先物・大証夜間も100円前後の値上がりとなっている。このままいくと、27日はかなり期待できそうだ。」としたが、実は、この後、NYダウは上げ幅を大きく拡大、399ドル(1.6%)の急伸となった。このようなNYダウの大幅高が小型株にはむしろ逆風にさえなることが珍しくないことは、これまでたびたび書いてきたし新著でも書いたことである。
現在NYダウは小幅高、日経平均先物・大証夜間は小幅安となっている。このくらいが小型株や当道場銘柄にはいいことが多い。このままいくと、27日の反動もあって28日は、今度こそ小型株には順風の相場になる期待ができるかもしれない。
「WEB公開銘柄」は発表後大きく上げたスターゼン(推)は下げたが、残るケアネット、東芝テック、日本管財はそろって上げた。これで4勝0敗への布石ができたわけである。
少し弱気を読者へのコメントで書いてしまった太陽誘電(推)が1893△54と上げた。27日の日経朝刊1面トップに大きく「5G 世界で来年一斉に」、「日本も前倒し検討」という記事が載ったのが好感されたと思われる。
2月27日 23時51分記
ヴィッケル神戸
いつも読み逃げばかりでしたが、久しぶりにコメントします。
今回の小型株の件、本当にそう思います。力のある個人投資家?がわざと逆行するようにしかけているとしか思えません。
また、後付けの理由がいつも本当にアホらしい!と感じておりました。
明日こそ小型株にとって適温相場になることを期待しています。
今回の小型株の件、本当にそう思います。力のある個人投資家?がわざと逆行するようにしかけているとしか思えません。
また、後付けの理由がいつも本当にアホらしい!と感じておりました。
明日こそ小型株にとって適温相場になることを期待しています。
2018/02/28 Wed 00:04 URL [ Edit ]
鎌倉雄介
> ヴィッケル神戸さん。
ここまで主力株と小型株の動きが連動性がない、あるいは逆になる相場と言うのは、
私の記憶でないように思います。
今日は主力総売りのなか小型株が買われまずはご同慶の至りです。
ここまで主力株と小型株の動きが連動性がない、あるいは逆になる相場と言うのは、
私の記憶でないように思います。
今日は主力総売りのなか小型株が買われまずはご同慶の至りです。
2018/02/28 Wed 15:18 URL [ Edit ]
茸千代
こんばんは。昨日今日と株価の上下が激しく
初心者的には動揺もしますが、先生の推奨を信じて目標株価までは
よほどのことがない限り我慢しようと考えております。
エンビプロ、日本管財、スターゼン、東芝テック保持ですがスターゼンや東芝テックはまだ上がると思いますが日本管財のように年初来高値が間近(というほどではないかもしれませんが)な場合、経験が浅いと売りの判断に迷ってしまいますね。高値を更新してほしいですが年初来高値のラインに押し戻されてまた株価が下がるような気もしまして・・・。
先生の経験上、年初来高値のライン間近の株価な時、それを超える傾向、予兆のようなものはあるのでしょうか?それとも気づいたら超えているような感じなのでしょうか。稚拙な質問で申し訳ありません。
初心者的には動揺もしますが、先生の推奨を信じて目標株価までは
よほどのことがない限り我慢しようと考えております。
エンビプロ、日本管財、スターゼン、東芝テック保持ですがスターゼンや東芝テックはまだ上がると思いますが日本管財のように年初来高値が間近(というほどではないかもしれませんが)な場合、経験が浅いと売りの判断に迷ってしまいますね。高値を更新してほしいですが年初来高値のラインに押し戻されてまた株価が下がるような気もしまして・・・。
先生の経験上、年初来高値のライン間近の株価な時、それを超える傾向、予兆のようなものはあるのでしょうか?それとも気づいたら超えているような感じなのでしょうか。稚拙な質問で申し訳ありません。
2018/02/28 Wed 21:43 URL [ Edit ]
accord
鎌倉先生
いつも拝見しております。
過去先生推奨の日東ベスト。
日経にいい記事が出ています。
3月の四季報相場に期待。
18年3月期は増収確保。
営業・経常利益はベトナムの日系コンビニ向け市場の開拓で現地工場稼働に伴う経費負担で減少。
19年3月期は一部外食産業などの回復傾向などで受注増。ベトナム工場経費負担や、原材料費・運送費・人件費上昇などを吸収し増収増益。営業・経常過去最高益も視野。
いつも拝見しております。
過去先生推奨の日東ベスト。
日経にいい記事が出ています。
3月の四季報相場に期待。
18年3月期は増収確保。
営業・経常利益はベトナムの日系コンビニ向け市場の開拓で現地工場稼働に伴う経費負担で減少。
19年3月期は一部外食産業などの回復傾向などで受注増。ベトナム工場経費負担や、原材料費・運送費・人件費上昇などを吸収し増収増益。営業・経常過去最高益も視野。
2018/02/28 Wed 23:03 URL [ Edit ]
鎌倉雄介
> 茸千代さん。
ちょっと誤解があるようなので、それについてまず簡単に。
1月(大発会)から3月末日までは、年初来高値は通常使わず(期間が少なすぎるため)
昨年来高値を使います。
日本管財の場合、昨年来高値は昨年10.16日の2149円でした。
これに迫ってきたら「高値吸い寄せパワー」が働くことを予想、監視開始。
1.10日高値2124円、2.07日2138円といつ更新してもおかしくないところまであって、
2.21日2163円と対に昨年来高値を更新。
予兆があれば苦労はないのですが、そうは簡単に行きません。
ただ、高値からかなりの期間(数カ月とか)経過、出直ってきて高値に近付いてきたら、
その勢いや業績等から高値更新の可能性大と判断することは、ある程度可能でしょう。
その場合、先回りして買うわけです。
WEB公開銘柄として日本管財を2.20日2093円で推奨したのは、以上のような分析も
踏まえてのもののわけです。
ちょっと誤解があるようなので、それについてまず簡単に。
1月(大発会)から3月末日までは、年初来高値は通常使わず(期間が少なすぎるため)
昨年来高値を使います。
日本管財の場合、昨年来高値は昨年10.16日の2149円でした。
これに迫ってきたら「高値吸い寄せパワー」が働くことを予想、監視開始。
1.10日高値2124円、2.07日2138円といつ更新してもおかしくないところまであって、
2.21日2163円と対に昨年来高値を更新。
予兆があれば苦労はないのですが、そうは簡単に行きません。
ただ、高値からかなりの期間(数カ月とか)経過、出直ってきて高値に近付いてきたら、
その勢いや業績等から高値更新の可能性大と判断することは、ある程度可能でしょう。
その場合、先回りして買うわけです。
WEB公開銘柄として日本管財を2.20日2093円で推奨したのは、以上のような分析も
踏まえてのもののわけです。
2018/03/01 Thu 20:42 URL [ Edit ]
茸千代
なるほど、解説ありがとうございます。
今日は全体的に株安の動きだったためか購入株大幅値下げでした・・・。
あせらず、されど迅速に売買の必要があることを痛感しました。
今日は全体的に株安の動きだったためか購入株大幅値下げでした・・・。
あせらず、されど迅速に売買の必要があることを痛感しました。
2018/03/01 Thu 21:09 URL [ Edit ]
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