| Home |
2018.02.17
東京インキのテラセル擁壁工法
東京インキ(推)を推奨銘柄にしたが、その時、詳細は後日としたが、いろいろな事情もあって、約束を果たさず今日まで来てしまった。相場もやや落ち着きを取り戻したところであり、もう一つの懸案事項(ご存知の方はご存じだろう)のデッドラインも迫ってきており、ここで東京インキの方をまず片付けようと思う。
東京インキは今や売り上げのうち、インキは34%に過ぎず、主力事業は46%を占めるまでになった化成品である。また加工品も19%ある。
それで化成品、加工品について調べてみると、まさに多種多様な製品があり、とてもコンパクトにまとめるのは至難の業と分かった。
そこでここでは、最も有望と私が判断したテラセルについて書くこととした。
【テラセル】
テラセルと言っても、ネット検索すると、百花繚乱とも言っていいような状況で、実は素人には非常に分かりにくい。
例えば以下のような見出しがある。
テラセル擁壁工法 - NETIS 新技術情報提供システム - 国土交通省
テラセル® マットレス工法 NETIS登録 - 東京インキ
テラセル®(無膜フォーム) | 超通気性と高い復元性 | アキレスエアロン
テラセル擁壁工法で目立つのは東京インキなのは確かなのだが、他社も扱っており、東京インキの位置付けがはっきりしない。
注=アキレスのテラセル®というのは、スポンジのようなもので、東京インキなどとは別物の模様。
国土交通省の当該の記事を見ると、「申請者」という言葉が出て来るのに、「申請者」がだれか、いくら見ても書かれていない。
そこで拙著にも書いた最近マスターした手法、「テラセル擁壁工法 申請者」で検索したら
東京インキ株式会社 福岡支店
ポリエチレンのハニカム構造による擁壁工法
開発会社 東京インキ株式会社・株式会社日本ランテック
などの記事に、行き当たった。(ハニカム=ハチの巣)
細かいことは別にして、この画期的な工法で東京インキが中心にいることは、まず間違いなさそうだ。
以下、国交省の記事を引用する。
①何について何をする技術なのか?
・もたれ擁壁構造を高密度ポリエチレンでできたハニカム状の軽量型枠を用いて、土構造のもたれ擁壁を構築する技術である。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・コンクリートブロック積工
③公共工事のどこに適用できるのか?
・道路の切土法面保護工事
・法面における法面侵食防止工事
・歩道拡幅に伴う土留め工事
・切土法面の小崩落箇所の災害復旧工事
新規性及び期待される効果
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?
・従来のコンクリート製品を高密度ポリエチレンからなる軽量なテラセルに変えた。
・テラセルはハニカム状の立体構造である。
・テラセルを階段状に積上げることで擁壁構造体を構築できる。
・剛なコンクリート壁面構造から柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・テラセルに変えたことにより、部材が軽量になり、施工性と施工時の安全性が向上した。
・ハニカム構造の拘束効果により、現地発生土や砕石など多様な中詰材が使用できる。
・コンクリートブロック積工と比べると残土処理が削減でき、壁面緑化も可能である。
・柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えたことにより、基礎地盤の不等沈下に追従できる。
『ニッポン景観論』などで、日本の公共事業などによる景観破壊を批判してきたアレックス・カーならずとも、法面(のりめん)のおぞましい有様にぞっとする方は多いだろう。テラセル擁壁工法は、壁面緑化も容易で、この問題の解決にもなるのである。
なお「グランドセル軟弱地盤補強工法」というのも、東京インキは展開しているが、これもテラセルを用いる工法である。
このように、独自技術で東京インキは、祖業であるインキ事業の伸び悩みを克服、成長企業に変身中なのである。
2.08日に好決算を発表した。ところがまさにその日のNYダウが1033ドルの暴落となって、09日の日経平均は508円安、このため09日の東京インキの株価は4100△150までありながら、終値は3980△30にとどまった。その後も相場全般の乱気流に巻き込まれ、16日は3905△30で、好決算発表直前の3950円を下回っている。
4-12月期決算では、経常利益は通期予想の15.00億円に対し14.99億円を達成済みだ。通期では17.0億円~17.7億円になろう。
株価は、今後この好業績とテラセル擁壁工法を織り込んでいくことになる。
実質1株利益は今期ベースでも440円程度、来期ベースでは460円程度となろう。3905円の時価は、来期ベースでPER8.5倍に過ぎない。これは低成長インキ会社のPERであり、高成長化成品企業とみれば、PER10倍以下はあり得ないだろう。
PER10倍の4600円から5000円挑戦もあっていい。
2月17日 23時23分記
東京インキは今や売り上げのうち、インキは34%に過ぎず、主力事業は46%を占めるまでになった化成品である。また加工品も19%ある。
それで化成品、加工品について調べてみると、まさに多種多様な製品があり、とてもコンパクトにまとめるのは至難の業と分かった。
そこでここでは、最も有望と私が判断したテラセルについて書くこととした。
【テラセル】
テラセルと言っても、ネット検索すると、百花繚乱とも言っていいような状況で、実は素人には非常に分かりにくい。
例えば以下のような見出しがある。
テラセル擁壁工法 - NETIS 新技術情報提供システム - 国土交通省
テラセル® マットレス工法 NETIS登録 - 東京インキ
テラセル®(無膜フォーム) | 超通気性と高い復元性 | アキレスエアロン
テラセル擁壁工法で目立つのは東京インキなのは確かなのだが、他社も扱っており、東京インキの位置付けがはっきりしない。
注=アキレスのテラセル®というのは、スポンジのようなもので、東京インキなどとは別物の模様。
国土交通省の当該の記事を見ると、「申請者」という言葉が出て来るのに、「申請者」がだれか、いくら見ても書かれていない。
そこで拙著にも書いた最近マスターした手法、「テラセル擁壁工法 申請者」で検索したら
東京インキ株式会社 福岡支店
ポリエチレンのハニカム構造による擁壁工法
開発会社 東京インキ株式会社・株式会社日本ランテック
などの記事に、行き当たった。(ハニカム=ハチの巣)
細かいことは別にして、この画期的な工法で東京インキが中心にいることは、まず間違いなさそうだ。
以下、国交省の記事を引用する。
①何について何をする技術なのか?
・もたれ擁壁構造を高密度ポリエチレンでできたハニカム状の軽量型枠を用いて、土構造のもたれ擁壁を構築する技術である。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・コンクリートブロック積工
③公共工事のどこに適用できるのか?
・道路の切土法面保護工事
・法面における法面侵食防止工事
・歩道拡幅に伴う土留め工事
・切土法面の小崩落箇所の災害復旧工事
新規性及び期待される効果
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?
・従来のコンクリート製品を高密度ポリエチレンからなる軽量なテラセルに変えた。
・テラセルはハニカム状の立体構造である。
・テラセルを階段状に積上げることで擁壁構造体を構築できる。
・剛なコンクリート壁面構造から柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・テラセルに変えたことにより、部材が軽量になり、施工性と施工時の安全性が向上した。
・ハニカム構造の拘束効果により、現地発生土や砕石など多様な中詰材が使用できる。
・コンクリートブロック積工と比べると残土処理が削減でき、壁面緑化も可能である。
・柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えたことにより、基礎地盤の不等沈下に追従できる。
『ニッポン景観論』などで、日本の公共事業などによる景観破壊を批判してきたアレックス・カーならずとも、法面(のりめん)のおぞましい有様にぞっとする方は多いだろう。テラセル擁壁工法は、壁面緑化も容易で、この問題の解決にもなるのである。
なお「グランドセル軟弱地盤補強工法」というのも、東京インキは展開しているが、これもテラセルを用いる工法である。
このように、独自技術で東京インキは、祖業であるインキ事業の伸び悩みを克服、成長企業に変身中なのである。
2.08日に好決算を発表した。ところがまさにその日のNYダウが1033ドルの暴落となって、09日の日経平均は508円安、このため09日の東京インキの株価は4100△150までありながら、終値は3980△30にとどまった。その後も相場全般の乱気流に巻き込まれ、16日は3905△30で、好決算発表直前の3950円を下回っている。
4-12月期決算では、経常利益は通期予想の15.00億円に対し14.99億円を達成済みだ。通期では17.0億円~17.7億円になろう。
株価は、今後この好業績とテラセル擁壁工法を織り込んでいくことになる。
実質1株利益は今期ベースでも440円程度、来期ベースでは460円程度となろう。3905円の時価は、来期ベースでPER8.5倍に過ぎない。これは低成長インキ会社のPERであり、高成長化成品企業とみれば、PER10倍以下はあり得ないだろう。
PER10倍の4600円から5000円挑戦もあっていい。
2月17日 23時23分記
| Home |