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アメリカの長期金利が3年9か月ぶりの水準にまで上昇したことで、前日のアメリカ株が大幅安となった。円高に加え金利上昇も出てきて、日本株も下げたわけだが、それでも前場終値は、日経平均で152円安にとどまったが、後場に入って下げ幅を急拡大、終値は337円(1.4%%)安だった。
いずれにせよ、数日前から、相場をめぐる環境は波高しになっている。これが今後、さらに悪化するのか、あるいは好転するのか、今は全く読めない。注意深く、慎重に進むしかないだろう。

決算をめぐる激しい動きに、30日も翻弄された。

          1.09日    1.29日    1.30日
ヒトコム     3010円            2200円   
コムチュア   3010円    3495円    3825円
広栄化学            3510円    3225円

上の表は、まずはヒトコムとコムチュア(推)が1.09日は株価が同じだったのに、1.30日には2200円対3825円と大差がついたことを示している。
またコムチュアと広栄化学(推)は1.29日は株価がほぼ同じだったのに、1.30日には3825円対3225円と大差がついたことを示している。

ヒトコムの決算(1.15日引け後発表)は、期待外れではあったが、通期予想に変更はなかったわけだし、せいぜい300円安の悪材料だろう。それが30日の終値までで773円も下げたわけである。

30日、13時00分に発表となった広栄化学の決算。2018年3月期の予想経常利益は14.00億円予想が16.00億円へ上方修正された。
四季報予想は16.5億円だから、これより悪いわけだが、いつも控えめな予想を出す広栄化学なのだから会社の言う16.00億円=四季報の言う16.5億円とも見ることができ、こんなことでひどく悪く言うのはおかしい。
全般安に見合う下げ分が100円、やや期待に届かなかった分が50円~85円で、計150円~185円安が、シビアにみての妥当な下げ幅だろう。100円~135円は下げ過ぎとみる。

一方、コムチュアは、好決算だったとはいえ、330円高、高値では4100△605だったのだから、上げ幅がすさまじい。

結局、あまり内容などよくはわからぬまま、方向が決まると、一気に一方的に大きく振れてしまうということだろう。

広栄化学の株価推移を詳しく見てみよう。

12時59分03秒=3535円(△ 25)
13時00分00秒=決算発表
13時00分06秒=3560円(△ 50)
13時00分07秒=3580円(△ 70)
13時02分19秒=3105円(▼405)
15時00分00秒=3225円(▼285)

決算発表では「上方修正」に短絡的に反応、直後に、この日の高値を付けたわけである。
いずれにせよ、良きにつけ悪きにつけ、過剰に反応するのが今の相場なので、十分気を付けて行動するしかない。
広栄の株価がどう動くかは予断を許さないが、万事控えめな会社が大きく上方修正したのであり、まずまずの好決算だったことに間違いはない。そして通期ではさらに増額になる可能性も十分あろう。ゆえに、285円安は行き過ぎ以外の何物でもないだろう。

NYダウは現在270ドル(1.1%)安、為替も1ドル108.5円とさらに円高が進んでいる。こうした状況で日経平均先物・大証夜間は152円安となっている。

1月31日 0時00分記
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