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2017.12.24
タクミナのバラスト水処理用ポンプは来期から本格寄与
相場環境は、悪くはないのだが、高値警戒感が根強くあるためか、一進一退の展開が続く。アメリカ株や為替(円の対ドル相場)に対する感応度も最近は低く、ために、逆に言うと今日は上げるのか下げるのかすらはっきりしないということも珍しくない。
日経平均やTOPIXが堅調な割に、持ち株等が軟調なものが多いのは、ここに来て金融株が高く(アメリカで長期金利が高止まりしていることが原因)、また資源株も高く(原油価格が堅調に推移していることに加え、22日は銅価格も上昇)、こういう業種の銘柄を持っていない投資家が多いからであろう。
一ずれにせよ、市場に流入する新規資金は多くなく、何かを買うのには何かを売ってとなるので、人気株以外は冴えない展開になりがちなのだろうと推測される。
カネヨウ(推)が、ここに来て大きく下げ、東邦化学(推)も一段安となり、ロジネットが戻れずにいるのも、こうした文脈で考えるといいのだろう。
とにかく、動きのいい勝ち組に乗ろうという動きが強烈で、オハラ(推)は3460△100で6連騰、丸和運輸機関も3805△100と連騰、ともに年初来高値更新となっている。
ただ、PERを見ると、オハラは70.0倍(来期予想実質値)、丸和運輸は33.6倍(同)と、危険水域に来ている可能性は十分ある。まだはもうなりで、いつとは言えないが、割安銘柄が見直される、PER復活の時期が近付いているとは、言えよう。
丸和運輸を推奨する1ヵ月近く前(4.26日)にロジネット、エスプールとともに推奨銘柄にしたSBSは11.16日以降、異様に強い動きとなり、ここ連日の年初来高値更新となっている。見落としていたのだが、新四季報では「海外の同業他社M&Aに意欲。」とある。ここまで書いて、勘違いに気付いた。「海外の同業他社M&Aに意欲。」と言うのはSBSがM&Aするのである。今、急に逆のような気がして「見落としていたのだが」と書いてしまったが、見落としてはいなかったのだ。
ともかく、丸和運輸に続き出遅れていたSBSも年初来高値更新中であり、ロジネットへの見直しも刻一刻近づいているのではないかと言いたかったわけである。
最新の推奨銘柄2つは、動きがいい。
タクミナ(推)は下げ知らずで22日も1934△8。
マニー(推)も3430△30とすかさず反発、高値は3475円で年初来高値を更新した。
【タクミナ】
タクミナと言えばバラスト水である。
2004年2月に国際海事機関(IMO)で採択された「船舶のバラスト水及び沈殿物の排出規制及び管理のための国際条約」は、2016年9月8日にフィンランドが締約したことで発効要件を満たし、1年後.の2017年9月8日に発効することとなった。.
同条約は、バラスト水 に含まれる生物の排出に伴う環境への被害を防止するため、船舶に対してバラスト水の 適切な管理を求めるものだ。
バラスト水は株式市場では、もう何年も前から話題にも株価材料にもなりながら、条約の発効が遅れに遅れ、今日に至っている。
これは放電精密(かつて取り上げた)のエアバスA350向けエンジン部品生産の話と、少なくとも株価材料的には、酷似している話である。
どういうことかと言うと、どちらも大きな話として大いなる期待を抱かせながら、話(材料)の進捗が遅れに遅れ、株価は、時に大きく上げたりしても、話が進まず行って来いを繰り返したのである。
それでも放電精密は2019年2月期には、いよいよ本格寄与が確定的になり、株価も4月の837円が11月には1394円を付けた。
今これと同じことが、ようやくと言うか待ちに待ったわけだが、タクミナに起きようとしているわけである。
株式投資では、材料は具体化が延びても、頭の中にしっかり格納しておき、一朝事あった時にすかさず引っ張り出すことが重要だ。今がまさにその時なわけである。
タクミナはバラスト水処理用ポンプを手掛けるわけだが、搭載期限の2年延長が響いて受注が鈍化していたが、今回の発効日決定で、受注が盛り返すことになる。2019年3月期から需要期に入るということで、業績は急向上することが期待できる。
2018年3月期は、そういうあまりよくない環境下でも史上最高益が見込まれている(会社予想の経常利益は上方修正の可能性大)ことに注目すべきだろう。来期は大幅増益が期待でき、予想実質1株利益は131.5円。時価の1934円はPER14.7倍に過ぎない。
来々期はさらに業績は向上必至と思われ、PER20倍=2630円程度は、最低でもあっていい。年初来高値は2150円(9.19日)。
いずれにせよ、天井ははるかに高い。ここに来ての異様に強い動きは、それを暗示しているような気がしてならない。
マニーについては明日以降までお待ちいただきたい。
12月24日 23時47分記
日経平均やTOPIXが堅調な割に、持ち株等が軟調なものが多いのは、ここに来て金融株が高く(アメリカで長期金利が高止まりしていることが原因)、また資源株も高く(原油価格が堅調に推移していることに加え、22日は銅価格も上昇)、こういう業種の銘柄を持っていない投資家が多いからであろう。
一ずれにせよ、市場に流入する新規資金は多くなく、何かを買うのには何かを売ってとなるので、人気株以外は冴えない展開になりがちなのだろうと推測される。
カネヨウ(推)が、ここに来て大きく下げ、東邦化学(推)も一段安となり、ロジネットが戻れずにいるのも、こうした文脈で考えるといいのだろう。
とにかく、動きのいい勝ち組に乗ろうという動きが強烈で、オハラ(推)は3460△100で6連騰、丸和運輸機関も3805△100と連騰、ともに年初来高値更新となっている。
ただ、PERを見ると、オハラは70.0倍(来期予想実質値)、丸和運輸は33.6倍(同)と、危険水域に来ている可能性は十分ある。まだはもうなりで、いつとは言えないが、割安銘柄が見直される、PER復活の時期が近付いているとは、言えよう。
丸和運輸を推奨する1ヵ月近く前(4.26日)にロジネット、エスプールとともに推奨銘柄にしたSBSは11.16日以降、異様に強い動きとなり、ここ連日の年初来高値更新となっている。見落としていたのだが、新四季報では「海外の同業他社M&Aに意欲。」とある。ここまで書いて、勘違いに気付いた。「海外の同業他社M&Aに意欲。」と言うのはSBSがM&Aするのである。今、急に逆のような気がして「見落としていたのだが」と書いてしまったが、見落としてはいなかったのだ。
ともかく、丸和運輸に続き出遅れていたSBSも年初来高値更新中であり、ロジネットへの見直しも刻一刻近づいているのではないかと言いたかったわけである。
最新の推奨銘柄2つは、動きがいい。
タクミナ(推)は下げ知らずで22日も1934△8。
マニー(推)も3430△30とすかさず反発、高値は3475円で年初来高値を更新した。
【タクミナ】
タクミナと言えばバラスト水である。
2004年2月に国際海事機関(IMO)で採択された「船舶のバラスト水及び沈殿物の排出規制及び管理のための国際条約」は、2016年9月8日にフィンランドが締約したことで発効要件を満たし、1年後.の2017年9月8日に発効することとなった。.
同条約は、バラスト水 に含まれる生物の排出に伴う環境への被害を防止するため、船舶に対してバラスト水の 適切な管理を求めるものだ。
バラスト水は株式市場では、もう何年も前から話題にも株価材料にもなりながら、条約の発効が遅れに遅れ、今日に至っている。
これは放電精密(かつて取り上げた)のエアバスA350向けエンジン部品生産の話と、少なくとも株価材料的には、酷似している話である。
どういうことかと言うと、どちらも大きな話として大いなる期待を抱かせながら、話(材料)の進捗が遅れに遅れ、株価は、時に大きく上げたりしても、話が進まず行って来いを繰り返したのである。
それでも放電精密は2019年2月期には、いよいよ本格寄与が確定的になり、株価も4月の837円が11月には1394円を付けた。
今これと同じことが、ようやくと言うか待ちに待ったわけだが、タクミナに起きようとしているわけである。
株式投資では、材料は具体化が延びても、頭の中にしっかり格納しておき、一朝事あった時にすかさず引っ張り出すことが重要だ。今がまさにその時なわけである。
タクミナはバラスト水処理用ポンプを手掛けるわけだが、搭載期限の2年延長が響いて受注が鈍化していたが、今回の発効日決定で、受注が盛り返すことになる。2019年3月期から需要期に入るということで、業績は急向上することが期待できる。
2018年3月期は、そういうあまりよくない環境下でも史上最高益が見込まれている(会社予想の経常利益は上方修正の可能性大)ことに注目すべきだろう。来期は大幅増益が期待でき、予想実質1株利益は131.5円。時価の1934円はPER14.7倍に過ぎない。
来々期はさらに業績は向上必至と思われ、PER20倍=2630円程度は、最低でもあっていい。年初来高値は2150円(9.19日)。
いずれにせよ、天井ははるかに高い。ここに来ての異様に強い動きは、それを暗示しているような気がしてならない。
マニーについては明日以降までお待ちいただきたい。
12月24日 23時47分記
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