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日置電機(推)が、13日、引け後に2017年12月期第3四半期(01-09月期)決算を発表した。
売り上げは前年同期比13.1%増(通期は8.6%増予想=据え置き)
経常利益は前年同期比43.1%増(通期は36.7%増予想=据え置き)
だったわけだが、この数字が良かったとは大半の投資家が考えるだろうが、どれくらい良かったのかは、どうも理解されていないようだ。そこで、以下、詳しく分析、10.04日に書いた予想数字とも比較してみよう。

前期と今期の経常利益の数字を四半期ごとに示すと以下のようになる。
注1=単位100万円
注2=今期の第4四半期(10-12月期)と通期(累計)は予想数字(会社発表=四季報予想数字)

           2016年12月期     2017年12月期
01-03月期   806            756
04-06月期   259(累計1065)     566(累計1322)
07-09月期   371(累計1436)     734(累計2056) 
10-12月期   246(累計1682)    予244(累計2300)

このように、四半期ごとの数字を出すと、決算の実相が見えてくることは、これまで、私が当ブログや前著で、すでに書いて来たことであるが、上表を、よく見れば、そのことは明白だろう。

例えば、よく使われる進捗率は今回の決算の場合、89.3%である。第3四半期だから75%が基準となり、これを上回った分、好決算だったということになる。しかし2016年12月期の四半期ごとの数字で分かるように、10-12月期は4半期の中で最も経常利益が少なくなっていて、これが日置の特徴だとすると、進捗率への信頼性は揺らぐ。
実際、2016年12月期の場合でも、第3四半期の通期に対する進捗率を計算すると85.4%になる。
これとの比較では今期(2017年12月期)の進捗率89.3%は前期の85.4%より少し良かった程度ということで、さほど評価されない内容だったということにもなりかねない。

進捗率というのは、各四半期とも全く同じだけ利益(あるいは売り上げ)が出ることを前提にしている。各四半期、あるいは月により、変動が激しい企業では、進捗率は使えない。また、業績が期中で大きく変動している=例えば始めはなお落ち込みが継続、途中で急回復に向かった=というようなケースでも使えない。
あくまで、使いやすいが問題の多い大雑把な手法と心得られたい。
医療で言えば、触診や聴診器レベルのもので、正確を期すのならCTやMRIになるのと同じである。

業績数字の場合は、正確を期すなら、データを見やすく加工、そのうえで頭を使うことが必要なのである。
上表を見れば一目瞭然、
10-12月期   246(累計1682)    予244(累計2300)
の部分に問題があることが分かる。 予244(2017年10-12月期の予想経常利益)というのは、前年同期の246をわずかとは言え下回る数字である。しかし、04-06月期、07-09月期と連続で前年同期の約2倍の経常利益を出して来たのが、10-12月期で一転減益になるとみるのは、おかしいと気付く。
04-06月期、07-09月期と同様、前年同期の2倍程度になるとみるのが妥当だろう。
そこで10-12月期の予想経常利益を前年同期の246の約2倍の494とすると
通期予想経常利益=2056(01-09月期)+494(10-12月期)=2550

会社予想の2300に対し2550(25.50億円)と大きく上回ることになるわけである。

以下は、10.04日付けで、日置の今期業績を予想した記事の再掲である。

>2017年12月期6月中間期決算(7.14日発表)は、経常利益が13.22億円(前年同期は10.65億円)だった。期初予想の11.50億円を大きく上回った。さらに注目すべきは1-3月期決算は前年同期比減益だったのが、4-6月期が逆に2倍以上の増益で1-6月期(中間期)でも大幅増益になったということである。会社は、これを受けても、なお通期業績予想(経常利益23.00億円)を変更しなかったわけだが、少なくとも中間期で上回った分(13.22億円−10.65億円)の2.57億円は、通期で期初予想を上回るとみていいだろう。
2017年12月期の経常利益が23.00億円+2,57億円の25.57億円になるとすると、名目の1株利益は140.3円程度になる。
同社は配当性向40%以上を標榜しており、この場合、予想配当は56円程度になる。
前期の配当は40円で今期は50円予想だ。
つまり、上記のような予想が当たれば、
業績上方修正、配当もさらに上積みした増配
ということになるわけである。

10月14日 12時30分記

追記=日置電機は13日、PTSで2600△122。ただし出来高100株、当然一本値。板は買いが1999.9円、2000.0円、2400.0円に各100株、売りは無し。
この情報(前日の深夜というか14日早々には知っていたのだが)、書こうか迷いつつSBI証券にログイン、確認しようとしたらメンテナンス中、やむなくモーニングスターの「PTS値上がり率ランキング」で見たら、載っていない!メンテも終わっただろうと、今SBIでチェックして上記の数字を書いた次第。2600円の売買は23時58分に成立とある。モーニングスターは怠けて23時30分くらいで情報更新をやめたのだろうか。
教訓=世の中にはいい加減な情報が氾濫している。中でも株式投資の世界では、それが顕著だ。安易に信じるのは命取りになりかねないということを肝に銘じておこう。

モーニングスターはPTSの株価情報をSBIから得ているわけだが、何のことはないSBIHDが筆頭大株主(現在はSBIグローバル・・・)なんですな。もちろん、株式新聞社は合併済み。結局、モーニングスターも株式新聞もPTS取引も北尾さんのSBI傘下というわけだ。ビットコインでも着々。相撲取りの元横綱・超問題児の北尾とは違って「白馬の騎士」の北尾はやり手ですな。人格は知らないが。北尾恐るべし。やはりSBIの株主になるべきか・・・(10.14日 22時47分記)
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