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7月23日(金)、日本電産グループ各社が4-6月期決算を一斉に発表した。
すなわち、電産本体のほか、サーボ、リード、トーソク、コパル、コパル電子、サンキョーの
計7社である。
いずれも前年同期を大きく上回る素晴らしい決算だったが、上方修正したのは、サーボ、サンキョー、
そしてトーソクの3社だった。
特にトーソクの場合、4-6月期実績に比べ、4-9月期予想が控え目、そして4-3月期(通期)
予想はさらに控え目の数字になっている。よって、通期では、結局さらに大きく上方修正になる公算が
大だ。1株利益は今回の修正で132.5円予想だが、140円~150円程度になろう。
PERは12.5倍前後に低下する。急成長企業で、このPERはないだろう。
ところが、大和証券のサービスで、個別銘柄の評価を数項目について数角形で示すものを見たら、
株価の割安度だけが著しく低い(ほかは高い)のには、驚き、また笑ってしまった。
要するに、昨年来急騰しているという事実からだけ判定して割高と言うのだろうが、これでは
素人投資家と同じだろう。確固たる物差し=判定基準を持たず、上げたから割高、下げたから割安と
単純に判断しては、困ったものだというのである。

為替相場の動向等見極めたうえで、いずれトーソクを推奨銘柄として取り上げたいと思っているが、
多少なりと、リスク覚悟でという方は、ここで買いに出てもよいだろう。
なおリードも、上方修正こそしなかったものの、文句なく好い決算、通期の上方修正も十分ありうる。
1株利益予想は上方修正後のトーソクより多いことでもあり、早晩見直されよう。

今年前半は京セラの稲盛和夫氏がもてはやされたが、最近は日航の経営再建が思うように進まない
こともあってさえない。
一方、うなぎのぼりに評価の高いのが日本電産の永守重信氏。冬季オリンピックでの電産サンキョーの
2選手のメダル獲得、サンキョーでの2選手の2階級特進もあって、知名度もアップした。
稲盛アメーバ経営 対
永守WPR経営
どちらに軍配が上がるか。この数年をみると、売り上げはもちろん利益面では特に
電産が京セラを大きく追い上げ、今や、京セラの後姿が見えかかっている。数年後には追い越すと
私は見ている。

もう30年も前の話で恐縮だが、世界大百科事典の産業分野の編集会議で編集委員の某氏が、
こともなげに、「ダイエーは売上で早晩イトーヨーカ堂(現セブン&アイ・ホールディングス)に
抜かれます」と言うのに驚いた事を、思い出した。その頃は、まだダイエーが元気いっぱいだった
のじゃ。

注1ーアメーバ経営、WPR経営については、ネット等で調べられたし
注2-稲盛、永守両氏について、私は個人的に何も知らない、ここで述べたことはあくまで
   経営的なことであり、人間性、人格等は全く関係ないことであることをお断りしておく。


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