ニイタカ(推)が3.31日引け後、今期決算の上方修正を発表した。
この数字については、前稿で簡単に書いたが、ここでは、詳細に分析、会社発表の数字の問題点を明らかにし、実際には、どういう数字になりそうかについての、私の見方を示そう。
これは、これまで何度か当ブログでもやって来た手法であるが、今回は、特殊要因が絡むので、それを加味したため、やや複雑になっている。
下表で数字は経常利益。単位=100万円
            
             2016.5月期    2017.5月期
06-08月期       110          194      
09-11月期       257          382
12-02月期       287          327
03-05月期        39         予167
通期             693        予1070

この表を見てすぐ気付くのは、2016.5月期、03-05月期の39という異常値である。
これは、前に書いたのをご記憶の読者もあろうが、「退職給付債務関係の特損」のためである。

それでは、この特損がなかったら、39はどうなっていたのだろうか?
これを突き止めることが重要となる。古い四季報、会社情報(4半期ごとの決算は、どちらかというと会社情報の方が小まめに出していて有用)、または会社のHPのIR情報を調べれば、ヒントとなることが判明する。
細かいことは省略するが、39は減額修正前は196だった(「通期予想数字マイナス6-11月期実績数字」から算出)。ただ、これは期中に6-11月期数字が増額されたのに通期の数字は据え置かれたので、少なくともその分を加えるべきで、そうすると223になる。

さて、ここまで分かったところで、もう一歩、推理を進めると、03-05月期というのは、通常、他の四半期と比べ経常利益はどう(多い、少ない)なのかを調べると、推理は、さらに正確・精緻になろうということになる。
そこで、面倒を厭わず、2015.5月期の数字を調べてみた。

            2015.5月期   2016.5月期   2017.5月期
06-08月期        90         110         194      
09-11月期       246         257         382
12-02月期       235         287         327
03-05月期       272          39        予167
通期             843         693       予1070

注=2017.5月期、12-02月期が同09-11月期比減益だが、これは09-11月期に「期ずれと円高」があったことの反動であり、気にしなくてよかろう。期ずれがなければ、両期の数字は大差なかったとみてよかろう。

上表で2016.5月期、03-05月期の39という数字は異常値なので、これをを修正した 223以上の数字(230~340が妥当か)にすれば、ようやく、同社決算の普通・正常な姿が、浮かび上がる。  

そうすると、2017.5月期、03-05月期の数字としては、その前の各四半期が、いずれも2015.5月期、2016.5月期の数字を上回っていることからして280~340程度になると予想するのが、妥当だろう。  

              会社予想     四季報予想   鎌倉雄介予想
06-08月期       194         194        194    
09-11月期       382         382        382
12-02月期       327         327        327
03-05月期      予167       予197       予327
通期            予1070     予1100      予1230   

注=四季報は通期予想1100のわけだが、新四季報発売後発表の12-02月期の数字が四季報の予想を上回ったであろうため、03-05月期の数字が予197と、おそらく四季報執筆時比、大幅減となっているわけである。早晩、引上げもありうる。

長くなったが、要するに、詳しく分析すれば、ニイタカの今期経常利益が会社予想の10.70億円や四季報予想の11.00億円で着地する可能性は非常に小さく、12.30億円程度になるのではないか、というのが、私の予想のわけである。   

前期の経常利益が6.93億円、今期の予想経常利益が
9.70億円(当初会社予想)→10.70億円(会社上方修正予想)→12.30億円(鎌倉雄介予想)

12.30億円の場合、名目1株利益は139.5円、予想PERは14.0倍。実質1株利益は125.0円、予想実質PERは15.6倍。
見落とされていた食品関連の成長企業のPERとして、これは、どう見ても割安過ぎよう。PER20倍前後に買われている銘柄が多いので、20倍とすると実質PER20倍でも2500円という株価になる。折しもリンゴ酸トップメーカーの扶桑化学(ニイタカと同じく業種違いながら食品関連)も急騰している。
2015年4月につけた2100円の上場来高値更新は、今回の上方修正で大きく可能性が高まったとみる。

ついでに言えば、LITALICO(推)も2016年5月につけた上場来高値2016.5円更新の可能性が、かなり出て来たのではないか。

4月02日 21時54分記



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