3.26日になったわけだが、権利付き最終売買日は28日(火)、権利落ちは29日となる。今後は、この権利取り・権利落ち、そして3月期決算の業績予想修正が、注目点となる。

当道場銘柄は、食品株やその関連株が多いので優待がある銘柄が結構ある。
カンロ、不二製油(推)、ヨコレイ(推)、フジッコ、石光商事である。またTOKAI HD(推)、ベルーナ。
ベルーナは24日、引け後、株主優待制度拡充を発表した。分かり難い(少なくとも私には)説明で、よく分からないが、ともかく「拡充」と謳っている以上良くなったはずである。PTSでは売り物はなく、買い物は最高値では865円に100株ある(24日終値は844円)。
先日の自社株買い発表後も全く上げておらず、今回の材料と併せて、877円高値更新から900円大台かわりが期待される。

業績見通しを、再度チェックしてみた。

日東ベスト=今期の予想経常利益は、会社=14.0憶円、四季報=16.0憶円のわけだが、3.13日の稿で詳しく書いたように、私は17.5億円を予想している。4-12月期で15.56億円に達しているわけだから、程度はともかく上方修正は確定的だ。なお会社予想の14.0億円というのは昨年10.26日に11.5億円から引き上げたもの。早ければ4月の半ばくらいまでには再上方修正発表の可能性もあろうから、多少は期待していて見ていよう。

石光商事=今期の会社予想経常利益は、3.0億円だが、4-12月期で4.66億円となっている。1-3月期は前年は0.46億円だったが、それでもプラスである。4.66億円+0.46億円=5.12憶円。四季報予想は4.4億円。というわけで通期では会社予想を大きく上回ることはほぼ確定的、四季報予想をも上回る可能性大とみるのが普通だろう。

ニイタカ(推)=詳しくは後日に譲るが、進捗状況等からして、いずれ上方修正必至とみる。ただし5月決算。

フジッコ、アピックヤマダ(推)、ヨコレイも、上方修正の可能性が大きいとみる。

【割安こそ買い】
日経の25日朝刊18面に「中小型株に2度目の春」「成長に着目、割高でも買い」という記事が掲載されている。
アリアケジャパンなどPER30倍~54倍の7銘柄が取り上げられている。しかし、この記事を書いた記者氏、株式投資の実戦経験があるのか疑問だし、掲載銘柄にも疑問だらけだ。ダイショーなどここ業績は伸び悩み、2017年3月期の予想経常利益5.1億円というのは2011年3月期の14億円から大きく減少しているのである。さらに言えば、この7銘柄の昨年末比上昇率(昨年末と3.24日を比較)は掲載の表によると5.3%~42.4%だが、日東ベストの上昇率は46.5%で、1位銘柄を上回る。

「割高でも買い」と、わざわざリスクを冒して割高株を買う意味はなかろう。割安株の代表、日東ベストの方が大きく上げていたのだから。不二製油やフジッコでも表の7銘柄と比べ上位に入線する。一知半解的知識や乏しい情報で「割高株」を勧めるかのような言説は慎んだ方がいいと忠告しておきたい。

嫌味はこれくらいにして、私が言いたいのは、我らは割安な好業績銘柄を投資の中心に据えるという基本に忠実に行きたい、いわんや経済紙においては、さらにそうあるべきだろうということである。

日東ベストは上記のことも加味して強気で行きたい。
LITALICO(推)は1702△14と2日続伸、再び1700円台を回復して来た。上げては下げ下げては上げの繰り返しで尺取虫のような動きだが、着実に目的地に進んでいるのもまた尺取虫と同じだ。1770円の高値奪回から1800円台がわりを期待しよう。もちろん、その先には2137.5円(上場来高値)がある。こういう銘柄こそ「割高でも買い」である。(本当の意味では「割高」ではないのだが)

アピックヤマダ(推)は567△5。全般大幅安の22日の逆行高、この後は反動安も懸念されるところだが、この2日間で計3円高と異常に強い。PTSでも上げた(通常、PTSで商いがあるのがおかしい銘柄)。依然、こうしたことが何を暗示するのか判断に迷うが、606円高値奪回の狼煙かもと、期待しよう。

閑話休題。
興味のない方はスルーを。律儀な方はお読みを。

「迷う」と書いたら、なぜか「慰められつつ悩む」という言葉が脳裏に浮かんで来た。これは我が愛する渡辺啓助(推理小説作家。代表作「義眼のマドンナ」)の遺作『鴉白書』のあとがきで知った言葉、作品名である。
わずか20歳で夭折した天才洋画家関根正二の代表作にして遺作の題名である。
といっても、実は私は絵など門外漢で知らなかったのだが、今調べて、こんなほとんど忘れ去られた画家がいたことを知り驚いた。今残る代表作「信仰の悲しみ」等を見て(ネットでだが)、天才画家と呼ばれたことを納得した。本当の代表作「慰められつつ悩む」は紛失し作品を写した絵葉書しかない(ウィキペディア)という。
ちなみに、関根は隅田川支流の小名木川河畔、猿江裏町に住んでいたが、同時期、渡辺も猿江に住んでいたのである。しかし「不思議なことに」(『鴉白書』)2人は顔を合わせることなく、関根は肺結核で1919年、他界、20歳だった。渡辺啓助は彼より2歳年下だが、2002年101歳の長寿を全うした。啓助の弟、温も27歳で自動車事故で死亡している。
渡辺啓助は独り長寿(ながいき)して、また『鴉白書』刊行に際してのファンやひいきの方の大変な尽力に「慰められつつ悩む」と、あとがきを結んでいる。
ウィキペディアは、晩年のことはほとんど書いてないが、1991年『鴉白書』を出し、2001年1.30日には『ネ・メ・ク・モ・ア』が
推理文壇最長老 渡辺啓助100歳記念
という帯(腰巻)が付けられて刊行されている。なお、101歳の誕生日の9日後の2002年1.19日に永眠、その11日後に『ネ・メ・ク・モ・ア』は刊行されたわけである。
渡辺啓助、「義眼のマドンナ」、「ネ・メ・ク・モ・ア」については、過去にも何度か言及していることをお断りしておく。

3月26日 22時28分記

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