相場は、依然、主力株中心に動いているが、それでも中小型株にも堅調なものが、徐々に増えているように感じられる。
やはり、ここまで来れば、大きく上げた主力株や、長らくいいところがなかった反動もあって、ここ急騰している金融株に色目を使うのではなく、中小型の出遅れ有望株で行くのがよさそうだ。

私は今ポートフォリオの中心銘柄を、昭和真空(推)とリゾートトラスト(推)にしているが、ここに来ては、さらにTOWAを加えるべく、継続して買っている。TOWAは推奨銘柄にしたいのだが、買い始めた後、下げ続け、1日で激しく乱高下(特に引けにかけ下げる)するので、機を失している。いいタイミングがあったら推奨したいと考えてはいる。

【昭和真空】
同社について四季報は「水晶デバイス製造装置でシェア9割。」としている。会社情報は「水晶部品製造装置のシェアトップ。」としている。
では類事業体の会社は、どうなっているかと調べた。
大真空は「水晶デバイス総合大手。」(四季報)とある。

これでは、よく分からない。
一見、これだと、昭和真空の方が大企業にも思えるが、ご承知かもしれないが、売り上げは大真空の売り上げは昭和真空のほぼ3倍である。
「水晶デバイス」というのは、水晶振動子、水晶発振器、水晶フィルター、SAWデバイス、光デバイスなどの総称らしい。
いずれにせよ、水晶デバイス製造装置と水晶デバイスの関係も分かるような分からないような。
さらに調べるのもいいが、専門知識もないうえ、細かいことに拘泥しないのが我が身上(要は面倒くさいのは嫌い)なので、北方領土問題ではないが、新しいアプローチで行くことにした。

水晶デバイス各社の取引先、取引関係を調べれば、何かわかるのではないかということである。
会社情報には【取引先】という欄がある。ここを見ると、昭和真空には(販売)として村田製作所等があるが、それ以外の水晶デバイス各社の名前はない。大真空には取引先が出ていない。
四季報も最近【仕込先】、【販売先】という欄ができたが、ここにも大真空は空欄、昭和真空に金沢村田製作所(販売先)等があるくらいである。

その後もあれこれ調べていて、ネットでついに見つけた。「かながわ産業Navi大賞」(たいした賞ではなさそうだが)を昭和真空が受賞(2016年?)、そこに記載があったのだ。

主要取引先
(株)村田製作所
(株)大真空
Largan Precision Co., Ltd.
京セラクリスタルデバイス(株)
セイコーエプソン(株)
日本電波工業(株)

要するに、水晶デバイスの比較会社とされる大真空も日本電波工業も、昭和真空の取引先だったわけである。もちろん、TCXO(温度補償水晶発振器)などは、この3社、すべてが手掛けているので、競合関係にもあるわけだが。

それはともかく、こうした調査、関係の解明で分かったことは、やはり、この3社、業績の連動性も高いだろうということである。
大真空は、ここ株価が急騰している。しかも、この急騰後の12.08日(07日引け後かもしれない)、岩井コスモ証券が新規に「A」で格付け開始、目標株価を1600円(12.07の終値は1445△98)とした。
大真空の業績が会社予想をかなり上回ろうと、PER的に昭和真空の方が圧倒的に低PERになるのは必至だ。昭和真空も業績の大幅上方修正は大いに期待できよう。また岩井コスモは、大真空について「高付加価値製品のけん引」と言うが、昭和真空の「水晶デバイスは周波数調整工程向け最新装置中心に堅調」(四季報)のうえ、新製品の高額薄膜形成装置は大いに期待できそうだ。もちろん、有機EL素子蒸着装置は夢がある。
言うまでもなく、人気化すればBNCT(病院設置型ホウ素中性子捕捉療法システム)が、材料視されよう。

【リゾートトラスト】
09日は2246△55と大幅高した。例の三菱モルガンの目標株価引き下げで下げる直前の2262円を、ついに射程に入れて来た。
三菱モルガンは、もともと目標株価を3310円!としていて、これの後始末に困っていたわけだろうから、そういうところの目標株価引き下げに反応したのがおかしいのである。もちろん三菱モルガンは、BNCTの一方の雄、CICSがリゾートトラの連結子会社であることなど知らないであろう(もし知っていて書いてあったらお許しを(笑))。
業績も三菱モルガンでさえ2018年3月期連結営業利益を210億円(2017年3月期予想は142億円)と、驚異的急回復を見込んでいるし、四季報も大幅増益予想を出して来そうである。要するに、今期の減益は一時的なものということになろうから、大出直り中の株価の先行きは大いに明るいとみる。

【TOWA】
9月中間期の経常利益は予想の10.20億円に対し20.42億円で着地した。それでも会社は通期予想21.00億円を据え置いたわけだが、大上方修正は必至だ。新四季報発売を控えても、地合いの悪さ(中小型株が人気の圏外)で株価は冴えない動きを続けている(09日はさすがに反発したが)わけだが、ここは拾い場だろう。

この他の銘柄に着いても簡単に。
日本軽金属は連日の高値追いとなっているわけだが、業績絶好調でもあり、なお一段高が期待できよう。

MARUWAは、ようやく出直り基調に復帰したようだ。分かり難い値動きだが、基本的に強気でいいだろう。
似たような株価水準で軟調な値動きのアルバックだが、こちらもMARUWAと同じことで、下げたのにさしたる理由はないだろう。結局MARUWA同様、戻りに転じるとみる。

エコスはここ1180円前後の揉み合いが続くが、新四季報発売(12.16日)に期待。8月中間期の経常利益は会社予想14.2億円、四季報予想16.00億円だったが17.75億円で着地、しかし通期予想は、会社は例によって据え置き、四季報オンラインは例によって人手不足で(小生の憶測)「変更なし」(というか2016年8月期の数字も実績値に変更されず、予想値の16.00億円のままなことは、前にも書いた)。新四季報では、いやでも変わるわけである。

UACJ(推)は550億円の設備投資による財務悪化懸念から売られたわけだが、今後は逆にここでこれだけの大型投資に踏み切ることが評価されてくる可能性が十分あろう。

12月11日 22時55分記




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