>昭和真空(推)の受注は、実は、もっとはるかに素晴らしい回復となっている。
これについて書こうと思っていたら、後述の材料が飛び出してしまった。(11.20日)
として、先送りしたこの件について、祝日前の今、書いておこう。

昭和真空(3月決算)の四半期ごとの受注高(単位=100万円)

2015年度第1四半期=3373
2015年度第2四半期=2260
2015年度第3四半期=2149
2015年度第4四半期=2215
2016年度第1四半期=1786
2016年度第2四半期=2455

注=決算補足説明資料(11.10日)による。

統計に関心のある方なら、数字の増減が「前年同期比」なのか「前期比」なのか、に注意を払うことだろう。
訪日観光客数が減ったとか増えたと言っても、これに注意を払っていないと、本当はどうなのか、判断を誤る。普通の人ならそれでもいいだろうが、少なくとも、インバウンド関連株に大半の資金をつぎ込んでいるような投資家は、それではまずい。前月比では増加していても、それは月ごとの特性によるもので、前年同月比では大幅減だったりするからである。

昭和真空の四半期ごとの受注高の表を見てみよう。
同社の受注は2015年度第1四半期3373(2014年第4四半期比23%増)という空前の額になった。しかし、その後は、ほぼ一貫して減少、2016年度第1四半期のは1786と、半減に近い水準にまで減った。
しかし、続く2016年度第2四半期は2455 へ急増した。前期(1786)比37%増である。ちなみに前年同期(2260)比では9%増。

昭和真空など受注高が大きく変化するような企業の今後の業績を予想する場合、前年同期比ではなく、前期比が重要なことは言うまでもないだろう。
半導体製造装置業界などは、受注動向で株価が大きく動く。東京エレクトロンやスクリーンの株価が、ここ急騰しているのは、受注好調をはやしてのものである。
東エレクの2016年第2四半期の受注高が好調(半導体製造装置は1956億円で高水準だった第1四半期比1%減にとどまった)というが、少なくともちょっと見には、昭和真空の方が、はるかに凄い数字だろう。昭和真空は水晶デバイス製造装置のわけだが、受注高が大きく変化する点等、半導体製造装置業界と共通点は多い。

         年初来安値      年初来高値(月日)     その後の高値      現在値
東エレク   5985円(2.12)   9580円(8.31)     10410(11.18)   100100円
昭和真空   759円(2.12)    1459円(6.20)        -           1189円
     
自分で分析して、自分で言うのもなんだが、こうしてみると、昭和真空の出遅れは、とんでもないものがある。
とりあえず1300円どころ、その後は1459円高値更新があって、当然だろう。
そして、これはBNCT(ホウ素中性子捕捉療法システム)を全く考慮しないでのことである。
両両相まって1500円~2000円相場もと楽しい夢を見つつ、株価を見て行こう。

11月22日 20時46分記

追記=昭和真空の受注高は決算短信では、貸借対照表等(延々と続く)の後にあるので、見る投資家は非常に少ないだろう。
しかもである。これには「前年同四半期比」(つまり私が前に書いた前年同期比である)の数字だけが出ている。
かくして、東エレクのように受注好調と気付かれることもなく、マイナー銘柄の宿命として割安に放置されているわけである。
ところが「決算補足説明資料」ではこれが出ているのである。しかもカラーで表やグラフも交じえ、分かりやすく説明されている。
実は私も最近まで、こんなものは原則見なかった。ここに来て、その価値に気付き、必ず見るようにしている。(21時07分記)
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