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18日の相場は、マザーズが下げた以外は各指数とも小幅ながら上げた。

ここ急速に戻し年初来高値に迫っていた日本ライフラインは17日に続き続落、逆に16日、17日と続落していたビジョンは急伸して年初来高値更新(私はわずかに残していた400株を売り切ってしまった。失敗か)と、相変わらず、こうした値がさの人気株の値動きは読みにくい。

アルバックが3525△120と大きく上げた。半導体メモリ用装置、有機ELが絶好調で、今期業績は大幅な上方修正の方向と読むなら、時価はなお、大きく上値を残しているとみるところだろう。大きく落ち込んでいた受注は2016年6月期4Qをボトムに2017年6月期1Qは上昇に転じている。年初来高値4015円更新の可能性もあるのではないか。

昭和真空(推)の受注は、実は、もっとはるかに素晴らしい回復となっている。
これについて書こうと思っていたら、後述の材料が飛び出してしまった。もっと買い増したかった私的には少し早すぎた感があり、
 うれしさも中くらいなりおらが春
といったところ。
まあしかし、読者諸氏には、あれだけくどく買っておくように言って来たのだから、良しとしよう。いずれにせよ、これで昭和真空相場は、号砲が鳴ってしまったのかもしれない。

MARUWAが4110△100まであって4075△65。完全に動きが良くなって来ており、好取組、逆日歩付きとも相まって、4220円の年初来高値更新が見えて来たようだ。

TOKAI HDも735円まであって732△9で、11.09日につけた年初来高値730円を更新した。
ここ、円相場は円安がどんどん進んでいるが、株価的には、あまり業種ごとの差がないというか、円安でも円高メリット株が売られることがほとんどないように感じられる。

カネヨウ(推)は83▼1。嵐の前の静けさのようにも思われるが・・・・
いずれにせよ、ここからが腕を問われるところだろう。臨機応変である。もちろん、好業績、業績上方修正含みからして、比較的下値は知れていて上値は知れていないというのが、私の見方である。

【昭和真空】
20日付けの日経朝刊3面に「がん治療施設に55億円」という記事が掲載されている。

日本政策投資銀行や三井住友銀行などが、大阪医科大学内に2018年6月に開設される「関西BNCT医療センター」(仮称)に協調融資する。同センターは「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」の研究・診療を進める。
という内容である。

>隔靴掻痒のまま読者諸氏を放置するのは本意ではなく気が引けるので、同社が開発中のホウ素中性子捕捉療法システムが現在どうなっているかを調べるといいだろうと書いておこう。(11.18日付け)

と書いたまさにすぐ「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」=「ホウ素中性子捕捉療法システム」に関する記事が出たわけである。

9.25日付け「新四季報から発掘した妙味株」で、以下のように書いている。

6384 昭和真空 1024円=新四季報に【新製品】として、「7月光学薄膜形成装置を開発、販売開始。病院設置型ホウ素中性子捕捉システム(がん治療)の開発も並行。」とある。特に「ホウ素中性子捕捉システム(がん治療)の開発」に注目。どういうものか未調査だが・・・

この「ホウ素中性子捕捉療法システム」は、日本が最も進んでいる、あるいは日本が独走するものだが、いろいろなグループが競って研究、激しい先行争いを演じている。
近々、ここまで私が調べたことをまとめて公表する予定でいたわけだが、そこに、このニュースが飛び出したわけである。

そこで、こうした新事態を受けて、手短かに必要な情報を明らかにしておこう。

まず「ホウ素中性子捕捉療法システム(BNCT)」で、現在最も先行しているのが、
①「関西」とか書かれることもある京都大・住友重工・ステラケミファグループ。
これを追うのが
②国立がん研究センターグループ。昭和真空はここに属する。
かなり遅れて
③筑波大学・三菱重工グループ
ほぼ絶望的(私の独断的判断)なグループが、東工大・助川電気グループ。この他にもあるようだが、省略。

そして今回、55億円の協調融資を受けるのは①のグループである。
詳しくは、後日まとめて書くが、だからと言って②のグループが窮地かというと、そういうことは全くなかろう。
特に、相場的には、むしろ逆であろう。

注=①と②はVTRの「ベータ」陣営対「VHS]陣営の死闘のようなことになるかもしれない。どちらが勝つかはともかく、とりあえずは、どちらも有望であろう。となれば、これまでほとんど未評価の②の方が相場的には有望だろうというのが、私の判断である。

BNCTというのは、実は相場的には古くて新しい材料である。
比較的最近でも、ステラケミファは2013年1.07日に、この材料でストップ高している(同日の読売新聞記事のため)。そして、この時、それ以降しばらくも、②グループは、注目されていなかった。4.18日に昭和真空がニュースリリースを出し瞬間的に上げたが、全くの線香花火に終わり、その後は忘れ去られていたわけである。

というわけで、今回のことで、①グループに加え好敵手である②グループも注目を浴びることになることが期待できるわけである。
①と②の大きな違いは
①=ベリリウムターゲット
②=リチウムターゲット
ということである。
②グループの言い分ではあるが、リチウムターゲットのほうが、全身被曝を低減でき優れている。この辺のことについて詳しくは後日書く予定である。

最後に、②グループで、これまでこの材料がほとんど評価されて来なかった意外な銘柄を紹介しよう。
5703 日本軽金属 247△3(11.18日終値)
今期業績予想は据え置いたが、9月中間期業績は、微減益予想だったところ、微増益だった。通期業績は上方修正となる可能性が出て来た。
加えてBNCT関連とくれば、比較的大型株なのが気になるが、なんといっても株価が低位なので、意外に大化け(上昇率的には)するかもしれない。

11月20日 23時59分記
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