トランプ候補当選後の予想外の展開に、投資家はどう対応するか、あれこれ悩まされる所だ。
アメリカの場合、株価は直後こそ大きくは動かず様子見的動きだったが、その後はどんどん上げ、11日のNYダウは5日続伸、連日の史上最高値更新で、投資家も万々歳のわけである。
これに対し、日本の場合、世界で最初に選挙情勢が伝わり、株価が暴落、しかし、その後アメリカはじめ世界各国株大幅高で、今度は日本株も急反発となったわけである。このため、日本ではダブルでやられた投資家もいて(日経でとりあげていた)、そこまで行かなくとも、逆逆と行ってしまって、ほぞをかんでいる方はそれなりに多いだろう。
加えて、物色動向もやや捉えにくく、茫然としている方もあろう。

いずれにせよ、トランプ大統領となって、株安・円高の想定が、まったく逆の、株高・円安となってしまったわけである。それも海外市場主導で。トランプ氏が道路を造る橋を造ると公共投資大幅増を言っていて、これではアメリカの田中角栄だなと思っていたら、信越化学が暴騰(11.10日)する始末だ。確かに塩ビのアメリカ・シンテックを擁するわけではあるが。

今後は、トランプ氏の政策が現実路線に向かうのかどうか、具体的に、株式市場にとってどうなのか(プラスマイナス)を見極めつつ、世界の株価は動くことになる。

とりあえずは、円安でもあり、自動車(メキシコがらみで懸念あり)は別として輸出関連にも、ある程度目を向けるところか(ただしまだ見極め段階)。
昭和真空は11日、下げたが、決算は良かったわけで、見直し余地大だろう。ここ半導体、有機ELなどが好業績になっていることも支援材料だ。
なお11日、引け後アルバック(昭和真空の筆頭株主)が2017年6月期第1四半期決算を発表した。中間期、通期とも経常減益を見込む同社だが、第1四半期の経常利益は前年同期比27%の大幅増益だった。
アルバック、昭和真空とも月曜以降の値動きに注目したい。

UACJ(推)は11日、高値347円と10.31日に付けた年初来高値に面合わせとなった。出来高も高水準を維持しており、2015年5月に付けた358円更新から一段高が期待できよう。

エラン(推)も1312△11と続伸した。日証金の貸借倍率はついに1.89倍と、貸借銘柄採用以来初の2倍割れとなった。
円高円安に左右されない、今後急速に進む高齢化社会で最も成長が期待できる銘柄の一つとして、長期上昇相場が期待できよう。

カネヨウ(推)は80▼1。
ここでは同じく上場廃止基準に抵触した北日本紡績と比較してみよう。北日本紡は上場維持には78円以上の株価が必要だったわけだが、すでにクリア済みだ。7月に抵触以降の高値は94円、時価は88円である。
カネヨウは上場維持には72円以上が必要。時価はこれを上回っているが、月末値、月中平均値の2つともクリアしないと脱出できないので、まだクリアできていないわけである。
北日本紡が高値で必要株価を20.5%強上回ったので、これをカネヨウに当てはめると87円となる。
また北日本紡の時価が必要株価を12.8%強上回っているので、これをカネヨウに当てはめると82円となる。
これからすると、カネヨウの株価は82円~87円あたりが妥当となりそうなわけだ。
しかし、この2社、業績面で圧倒的にカネヨウが上である。
発行株数に大差ない(カネヨウが北日本紡の1.09倍弱)が、今期の予想経常利益は
北日本紡=1200万円(直近予想を据え置き)
カネヨウ=4000万円(直近予想の2倍に上方修正)

この他1株純資産(北日本紡34.3円、カネヨウ68.1円)、利益剰余金(北日本紡▲6.86億円、カネヨウ▲2.04億円)と、財務内容も、はるかにカネヨウが上である。当然PERでもカネヨウが大幅に低い。
こうしたことを考慮すれば、カネヨウの株価が北日本紡より下なのは、どう見てもおかしいとなる。
今期の予想1株利益、予想PERも出しておこう。
北日本紡=1株利益・・・名目0.97円、実質0.58円、PER…名目90.7倍、実質151.7倍
カネヨウ=1株利益・・・名目3.20円、実質1.71円、PER…名目25.0倍、実質46.8倍
カネヨウは、今期業績は上方修正必至(と私はみる)、PERでも買える段階に来ているのである。

なお週末のNYダウは小幅高、為替は1ドル106.68円。CME日経平均先物は30円高である。

11月13日 23時34分記
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