前日は、やや不自然な形で日経平均のみ突出して大幅高したわけだが、12日は、前日のNYダウ急落もあって、日経平均は、前日を上回る下げとなった。自然体?のTOPIXは前日の上げの2倍以上の下落となった。

12日の日経朝刊17面に 内需株 広がる「先行き慎重」 という記事がある。「FRBの年内利上げ期待が高まり、内需株特有の投資妙味は薄れつつある。物色の矛先は自動車株などの輸出関連にシフトしている。」、「米利上げを控え、低金利を理由に内需株を買う局面は終わった。」(これは大和証券の某氏の発言)などとしている。
実は、こういう論調の記事は、2ヵ月くらい前と思うが、トヨタが6000円大台を回復、明治HDが1万円大台を割った時にも、掲載されていて、当欄でも紹介している。
しかし、その後の値動きは、巻き戻しの動きも出てきて、最近は内需・外需(輸出関連)は、どちらが優勢か微妙な動きとなっており、こうした日替わり的な物色動向については、これまで、繰り返し、当欄で言及してきたことだ。

要するに、長らく続いた食品株高に象徴される内需株物色一色の相場は終わったと言っていいだろうが、その後、売られ続けていた輸出関連が反動的に買われたわけだが、その動きも、ようやく一服し、双方、それなりに居心地のいい水準になった感がある、というのが、私の見方である。
それを日経は、どうも輸出関連に物色の方向は移ったと結論付けたがっているようで、そうした前のめりの記事が目立つ。
前述の記事も、11日にキッコーマンやハウス食品、ローソン、三菱地所が日経平均大幅高にもかかわらず下げたことを大きく取り上げている。しかし、12日は主力大型株全面安の中、このうち、キッコーマン、ハウス食品は逆行高となっている。トヨタ、日産等自動車関連は軒並み下げている。
多くの投資家が悩まされているように、日替わりで物色動向が変わり、方向感が定まらないのが現状である。
せっかちに、内需は終了・輸出関連だとか、内需復活だとか決めつけるのは、危険なのである。

当道場銘柄は、比較的健闘した。
夢テクノロジー、日本化学工業、ハビックス、MCJなどが上げたほか、オエノンHD(推)も変わらずだった。UACJ(推)は大幅安、エラン(推)、TOKAI HD、エレコムなどは小幅安。
三相電機(「新四季報から発掘した妙味株」9.25日付け)は302円が12日はついに360円になった。ただし07日、11日は売買不成立、12日の出来高4000株。

【日本化学工業】
内需か輸出関連か、はっきりせず、今日は大幅高したかと思えば翌日は急落など、とらえどころのない困った相場が続くわけだが、そうであればこそ、これがと思えるのが、この株だ。
前日259円まで上げながら248▲と小反落で終わったわけだが、12日は逆に243円と大きく下げて始まったが251△3と反発して終わった。ここ戻り高値を更新中だったわけだが、これでまた戻り高値を更新した。強いの一語である。

昨年9月、325円高値を付けて以降、下げに転じ、本年2月には173円まであった。以降、少し戻した後は200円前後の揉み合いが長らく続いた。それが7月央に大陽線を立ててからじり高を続け、ここに来て、「もしや風雲急を告げているのでは」という動きになっているわけである。
私はチャートは、そう重視はしない。しかし、それなりには注視する。業績、物色動向、材料、PER等で総合的に判断、そのうえでチャートも見て、行けるか行けないかを判断する。
そして日本化学の場合、行けそうという判断のわけである。
今の相場、割安株(低PER株)がなかなか上がらず、逆に割高株(高PER株)の方が動きが良いとさえ言っていいくらいだ。薄商いで買いエネルギー不足なのが影響しているのかもしれない。需給関係に大きく左右される相場と言ってもいいだろう。
この面から、日本化学のようにじりじり上げ続ける銘柄は需給関係がいいとみてよかろう。実際、日証金の貸借倍率も9.27日の16.50倍以降好転し、ここに来ては4倍強前後までに低下している。

なお、オエノンHDも、ほぼ同様のことが言える。ここじりじり上げ、下げを忘れたかのような動きは要注目だ。
こちらも夢を見させてくれそうな予感がする。夢では困るか。ご存知の方もあろうが、あの牛久シャトー(国の重要文化財)は同社の保有施設である。正式名称はシャトーカミヤだが、これは同社創業者の神谷伝兵衛に由来する。有名な「神谷バー」も神谷伝兵衛が開いたもの。こうしたことを含め同社の歴史は、NHKの朝ドラになっても不思議はないくらいだ。

10月13日 0時18分記


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