まずはオエノンHD(推)について、予告しておいたとおり詳しく書くとしよう。

今期業績について
7.29日に2016年12月期中間期決算の上方修正を発表、8.05日にこの数字をやや上回る決算を発表している。通期予想は据え置き。株価への反応は両日ともなかったと言っていい。
一方、四季報は9.16日発売の秋号で、中間期、通期予想とも大幅に上方修正している。
すなわち、経常利益は通期予想は前号の16.00億円(会社予想は15.00億円)→23.00億円に大きく増額した。2017年12月期についても17.00億円→26.00億円とさらに大幅な増額をした。この時も株価の反応はなし。
好業績の背景を調べると、要するに、すべてがうまく行っているのである。
焼酎で主力の「博多の華」のシェア拡大、「ビッグマン」(ラグビーのリーチ・マイケル氏をCMに起用)、「鍛高譚(たんたかたん)」(しそ焼酎)も好調
調味用原料のアルコールは絶好調
原油安で物流費減
不採算のバイオエタノールからの撤退で採算改善
円高で原材料費負担減
というわけで、今期業績が、いずれ上方修正、四季報程度の数字になるとみるところだろう。

配当は7円で、利回りは2.85%になる。さらに株主限定オリジナル商品(前期はオリジナル焼酎「酒女神(オエノ)」)=1500円相当とみなす=があるので、実質利回りは1000株株主の場合、3.60%になる。そして、これが12月末の一括なことに価値がある。

ここでさらに驚く材料を示そう。
円高が、同社業績にプラスなのは、すでに書いたとおりだが、同社の想定為替レートが判明した(と言っても前号の四季報にあるのだが、私がつい先日に気付いたわけである)。1ドル125円なのである。2016年1月から6月までは大雑把に言って、1ドル120円から115円へ円高になって行った。そして7月からはさらに円高が進み、現在は最高値(最も円高)圏の104円前後になっているわけである。
つまり下半期(2016年7-12月期)は、上半期(2016年1-6月期)以上に、円高メリットが発現することが確定的なわけである。これまで、円高メリット銘柄とされていた銘柄で為替差損が続出したことは周知の事実だ。しかしオエノンの場合、その懸念はほぼなさそうだ。中間決算でも営業利益と経常利益の差が、これまでとほとんど変わらない(為替差損なしと推定される)からだ。
11月上旬と予想される第3四半期決算の発表かその少し前には、通期業績の上方修正発表もありえよう。

日本化学工業の動きがいい。9.27日以降、9.30日の1円安以外はすべて上げ、ここ5連騰中だ。
ここもオエノンと同じく円高で輸入原料安メリットが出る。会社は今期経常微増益を見込むが、4-6月期は10.2%の増益を達成しており、通期業績の上方修正の可能性が大きい。なお会社は放射線吸着剤(原発事故処理向け)の下期での受注を見込んでいないが、四季報は「受注濃厚」としている。

UACJ(推)、TOKAI HDは07日、下げたわけだが、上昇傾向に変化はないとみる。
なおUACJは「円高は影響軽微」(四季報)とある。アルミ市況底打ち、大紀アルミが10.05日に付けた年初来高値面合わせとなっていることも、支援材料だ。

07日、小幅安だったNYダウは、現在132ドル(0.7%)高、CME日経平均先物も95円高となっている。

10月10日 23時06分記

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