相場見通しについては、後半に書き加えました。

田中科学研究所が991△150のストップ高となった。
07日付け日経朝刊1面に、住友化学が電気自動車(EV)用のリチウムイオン電池向けセパレーターの生産能力増強を2年前倒しするため大型投資に踏み切るという記事が掲載されたためと思われる。
田中科研は、リチウムイオン電池等向け正極材の専業メーカーであり、8.31日、住化に対し第三者割り当て増資を行い子会社になることも決まっている。

さて、日経のこの記事をよく読めば、住化、東レの素材増産の背景にテスラのEVが絶好調なことがあることは、容易に分かる。
テスラが3月に予約を開始したEV「モデル3」には35万台超の注文が殺到した。
このため同社は2020年を予定していた50万台への増産を2018年に前倒しする方針だ(日経記事)。

となれば、日経の、この記事に株価が反応するのが田中科研だけなのは、おかしいだろう。
8.25日付け「エラン、UACJの材料」で、私はUACJ(推)とテスラの関係について書いている。その部分を以下に再掲しておく。

【UACJ】
フォードの看板車種のピックアップトラック「F-150」はボディにアルミを全面採用して話題を呼んだ。300㎏以上の軽量化にも成功、売れ行きも順調だ。テスラモーターズの廉価車種「モデル3」は、発売後1週間で30万台以上の予約を集めたが、これもアルミを多用する。(日経8.05日朝刊「クルマ異次元攻防)
注=「発売後1週間で30万台以上の予約」というのは驚異的数字である。

このように、今、車の軽量化の切り札の一つとして、アルミの多用がある。
そうした状況下、UACJは、3月にアメリカの自動車用アルミ構造材メーカーSRSインダストリーズを173億円で買収したわけである。173億円という金額はUACJの売り上げ規模等からして、さほどのものではないが、この買収には、もっと大きな意味がある。
UACJは車体の外板用のパネル材をすでに手掛けているが、現在は車体の骨格材分野でも鉄からアルミへの移行が始まっている。SRSインダストリーズはこれの北米最大級のサプライヤーなのである。ここを手に入れることで、UACJは主戦場とも言うべき骨格材分野に本格参入しようというわけである。
さらに、この買収が投資家にとってうれしい=大材料なのは、SRSインダストリーズは上述のテスラモーターズやフォードに骨格用のアルミ材を納入しているということがある。つまりUACJはテスラモーターズやフォードという超優良顧客も併せて手に入れたわけである。

UACJの株価は、調整完了近しの動きだ。この材料で、一気に人気復活となるか。

9月07日 21時45分記

【相場見通し】
ここ景気敏感株、輸出関連、主力大型株中心の相場が続き、食料品中心に内需株が大きく売り込まれるという相場が、基本的に続いて来た。最近になって、この流れにもようやく一服感が出るというか、ある程度着地点も見えて来たような状況になって来たように思われた。
そういうところに、アメリカの非製造業景況感指数が予想を大きく下回ったことで、07日の、相場は、景気敏感株、輸出関連、主力大型株がほぼ全面安となる一方、電気・ガス業、建設業、サービス業などの内需株が上げた。食料品でも明治HD、カルビーなど堅調なものが目立った。
これはもちろん、為替相場が、大きく円高に振れたからである。104円程度まで進んだ円安だが、前稿を書いた時が102.3円台、現在は101.6円前後である。

ひとまず、赤狩りのごとき内需株売りも一巡、今後は、内需、外需にあまり大きく拘ることなく、本当に割安な銘柄を物色される方向になることを、期待を込めて予想しておこう。

当道場銘柄は、MCJが799△39と急伸、年初来高値を更新した。エレコム(推)も22円安まであったが切り返し2292△13。
日本瓦斯も年初来高値を更新。引け後、メタップスとの資本業務提携を発表した。08日はいよいよ3000円大台乗せもなくはない。
エラン(推)は1287△22と続伸した。ここ以外に強い動きを続けており、1300円を回復するようだと、中間決算での上方修正期待を背景に面白いことになりそうだ。
私はもうないのだがアビストはさらに強い動きだ。

テイカ、住友ベークライトは、ともに1円高ながら続伸した。どちらも年初来高値がそろそろ意識される水準にあり、空売りも増加傾向で、要注目だ。特にテイカは今期業績は上方修正含みのうえ、来期の予想実質1株利益70円前後で実質PER7倍台と見直し余地大だ。

UACJ(推)は前半に書いたとおりだ。
今や世界の大自動車メーカーも無視できない存在に完全になったテスラとUACJの関係を考えれば、315円などという株価が、いかにとんでもない評価不足か、言うまでもないだろう。
UACJは名古屋製造所の飲料缶材の生産ラインを自動車用に転換した。完全に自動車シフトを鮮明にし、新たな成長の時代に突入しようとしているのである。

9月07日 23時57分記

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