エラン(推)とUACJ(推)の材料について書く。

【エラン】
同社の契約施設(「CSセット」納入施設)は、年々増加しているわけだが、2009年12月期末から2015年12月期末の推移は(各期末の数)次の通りだ。
120→156→218→314→406→516→644
そして今期も中間期末(2016年6月末)で704(60増)と順調に増加している。
解約率を見ても、2009年12月期、2010年12月期は4%台だったが、その後急低下、0.5%~2.2%で推移している。要するに一度契約した施設は、ほとんどが継続して利用しているということである。
ストック型ビジネスとして、安定的に稼げるビジネスモデルが確立しているわけである。
今期は100超の増加を計画していたのだが、中間期までで60増、年間では120増ペースと、計画を大きく上回る。
しかし、これ以上に驚くべきは利用者数の増加率である。
「決算説明会」と題した資料に
>2016年12月期2Qの月間利用者数は、2015年12月期から約13,768人増の103,593人
とある。
この期間(半年間)で何%の増加かというと、実に15.9%にもなるのである。年率なら、単純に2倍するだけでも31.8%にもなる。中間期の売り上げが前年同期比26.7%増なのは、この数字からも納得できる。
後でもっといい資料を発見した。
2015年12月期1Qから2016年12月期2Qまでの各Q(四半期)末の月間利用者数の推移である。
75060→78716→81597→89825→99709!→103593
2016年12月期の1Q(1-3月期)の89825→99709という驚異的増加に注目されたい。
分かりやすく言えば、アトラも真っ青くらいのとんでもない高成長が期待できそうだということである。

同社の今後を考えるとき、株主として期待できる大きな材料がある。
全国展開しているエランだが、実は大きな空白地域がある。東北地方である。逆に言えば、今後はこの地方を攻略することで大きく飛躍できるわけである。
これについては、すでに手を打っている。東北4県で類似事業を展開するエルタスク社と資本業務提携、4.28日付けで株式の10%を取得している。エルタスク社は、エランが創業時から経営指導等して来た会社であり、ここを活用しながら、今後東北各県への浸透を図ることになろう。いずれにせよ、大きな伸びしろがあるということであり、これがうまくいけば成長力は一段と加速しよう。

8月25日 22時55分記

【UACJ】
フォードの看板車種のピックアップトラック「F-150」はボディにアルミを全面採用して話題を呼んだ。300㎏以上の軽量化にも成功、売れ行きも順調だ。テスラモーターズの廉価車種「モデル3」は、発売後1週間で30万台以上の予約を集めたが、これもアルミを多用する。(日経8.05日朝刊「クルマ異次元攻防)
注=「発売後1週間で30万台以上の予約」というのは驚異的数字である。

このように、今、車の軽量化の切り札の一つとして、アルミの多用がある。
そうした状況下、UACJは、3月にアメリカの自動車用アルミ構造材メーカーSRSインダストリーズを173億円で買収したわけである。173億円という金額はUACJの売り上げ規模等からして、さほどのものではないが、この買収には、もっと大きな意味がある。
UACJは車体の外板用のパネル材をすでに手掛けているが、現在は車体の骨格材分野でも鉄からアルミへの移行が始まっている。SRSインダストリーズはこれの北米最大級のサプライヤーなのである。ここを手に入れることで、UACJは主戦場とも言うべき骨格材分野に本格参入しようというわけである。
さらに、この買収が投資家にとってうれしい=大材料なのは、SRSインダストリーズは上述のテスラモーターズやフォードに骨格用のアルミ材を納入しているということがある。つまりUACJはテスラモーターズやフォードという超優良顧客も併せて手に入れたわけである。

カリフォルニア州の環境規制で、トヨタのHVは2017年から「エコカー」から外される模様だ。
この環境規制では、一定数以上の「エコカー」を売ることが義務付けられており、クリアできないと、罰金を払うか、達成したメーカーから「クレジット」を買うことになる(二酸化炭素の排出権取引を想起されたい)。クレジットの売り手だったトヨタは2015年、買い手に転落した。相手はテスラであり(ほかもあるかもしれないが)、テスラは、クレジットを売ることでも巨額のお金を得ていたとトヨタ首脳が衝撃を受けたという(この部分、記憶で書いているのでやや不正確かもしれない)。こうしたところにも、テスラ快進撃の理由があるわけである。

いずれにせよ、今後は、自動車メーカー各社は、これまでとは比べ物にならない熱心さで、死に物狂いで、軽量化に取り組まざるをえない。その時、最も潤うのが、少なくともその1社はUACJである。
こういう大潮流を正しく理解すれば、同社の株価が、こんなところにいるわけがないことが理解されよう。2014年8月に484円を付けているが、国内外で大投資を敢行、自動車軽量化の波に乗る同社の素質、可能性を評価すれば、この更新も夢ではなかろう。

8月25日 23時37分記
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