2016.08.07 エレコム
どうしてこういう動きになるのか、どうにも理解しにくい相場がが続くわけだが、日経の8.06日朝刊の「群れる投資にリスクという記事が、ある程度、こうした相場を理解するうえで参考になるかもしれない。
>群集心理が支える銘柄は需給がいったん逆回転し始めると、下げがきつくなるリスクもある。
とし、また、06日、トヨタが続伸したことに関し「明治HDを売って、景気敏感のトヨタ株を買う動きが始まったのかもしれないという某氏の見方を紹介している。

こうした見方に、それなりの妥当性を認めたうえで、なお、ではトヨタが上げる相場が始まる、内需から輸出関連へのシフトが始まるかと言えば、少なくとも、そう判断するのは早計だろうと考える。
多少、円安に振れたといっても1ドル101円台後半である。トヨタは100.00円に見直したが、なお大半の企業は103円~105円程度であろう。
トヨタについてだけ触れておこう。野村が目標株価を6300円→7200円に引き上げるなど、今回の減額修正に対し、好意的反応が多く、こうしたこともあって05日の株価は5860円△169と続伸した。100.00円に対し101円台後半だから為替差益もというわけのようだが、1.8円程度の円安になったところで営業利益で700億円程度の増益要因でしかない。今期予想営業利益1兆6000億円(下方修正前は1兆9000億円)が1兆6700億円になるだけである。
それでも、1兆6000億円は控えめな数字で上方修正の可能性大として、目標株価を引き上げ、そういう見方に乗っかって買うところも多かったということである。まさに「群れる投資」である。

さて、エレコム(推)は、トヨタとは逆に2143▼15と結局下げて終わった。
4本値は2220円、2349円、2128円、2143円
2349△206と急騰した場面があったということは、あの決算は良い決算と評価されたとみていいだろう。それなのに下げたのは、これは需給関係=売り圧力が強かった=によるものとしか言いようがない。
しかし、冷静に客観的に見れば、どう見ても、この株価は異常な低評価としか思えない。私は、ここからは強気でいいと思う。
ここから、相場が輸出関連優位に向かうかそれとも内需復活となるか、現時点では判断しにくい。
ただ、絶対的に割安な銘柄、行き過ぎて売り込まれた銘柄(代表例がエレコム)の投資効果はいいだろう。

ところで「決算説明資料」によると、同社は、「円高進行による外貨預金評価の為替差損が主な要因」で、
営業外費用が0.69億円増加
営業外収益が2.13億円減少
したという。結局、合計で2.82億円、営業外で悪化=経常利益が悪化したわけである。なんともはやである。為替予約とイクオールかは知らないが、ドル預金をしておいたら円高になり為替差損が出たということだろう。これでは石光商事と同じだが、それでも、そのハンデを乗り越え前年同期比経常利益が10.9%増と、通期予想の8.9%増予想を上回る増益を達成したわけだから、いかに本業が絶好調かということでもある。。
営業利益が27.5%も増えたのに経常利益は10.9%しか増えなかった原因は、これで明白になった。もし為替差損がなければ経常利益は20.19億円+2.82億円=23.01億円、逆に2.82億円の為替差益だったら(普通だったらこれくらいになっていたと推測される)23.01億円+2.82億円=25.83億円だったわけである。涙が出そうだが、過去のことはしようがない。経営陣には以降、通期大幅増益を必達目標として頑張ってもらおう。

長くなったのでエレコムのJPX日経400採用については、しばらく後で、別稿で。

8月07日 23時20分記
Secret

TrackBackURL
→http://kamakurayuusuke.blog134.fc2.com/tb.php/2550-e491f7b8