決算発表がピークを迎えているが、発表後の株価を見ていると、ここまでハチャメチャな反応は、かつてなかったのではと思ってしまう。

久世743▼54
シーマ35▼13
東急建設821▼86
日商開発1887▼437

確かに、日商開発などは今期、経常利益が半減以下になるのだから、これくらい下げても驚くに足らないと言ってもいいかもしれない。しかしシーマの下げ(下落率は全上場銘柄で1位)はどうみても異常だろう。
この他クックパッドのように1Q決算の発表(通期予想は公表せず)で好内容だったにもかかわらず1523▼166と急落したケースもある。私が少しだけ打診買いしておいた一蔵は、平凡な決算を発表した(10日引け後)わけだが、11日の株価は855▼55と急落した。
要するに、決算発表では、(主に小型株だが)、よほどの好決算でもない限り、とりあえず売る、ちょっとでもどうかなという内容ならかなり売られるというのが、現在の風潮と心得ておくしかなさそうだ。

小野薬品の場合は、研究・分析材料として興味深い。
11日12時00分に決算を発表した。2016年3月期は5.09日に上方修正した数字をやや上回った。17年3月期予想は税引き前利益が750億円(前期は333億円)と、文句のない大増益予想だった。
ところが後場は売り物先行で前場の終値5200円(前日比10円安)より149円も安い5051円で始まった。その後5329円まで急伸する場面もあって終値は5206▼4。
いくらいい決算でも小野の場合、ある程度織り込み済みとも言えようが、それでも後場、急落して始まったのは納得できない。決算発表→無思考で売りという行動パターンが深く浸透しているとしか思えないわけである。

石光商事(推)は325▼36。分かり難い決算だったので、この反応もやむを得ないかもしれない。今後、営業利益は5割近い増益予想であることや、1株純資産943円でPBRは0.34倍、来期は特損もなくなることが徐々に見直されることを期待しよう。

【夢テクノロジー】
1175円まであって終値は1167△67。4.15日に付けた1188円の年初来高値が見えて来た。前前稿で書いたように、フィンテック関連の技術者の30%程度の育成・派遣を実施することを目標としている。
また単に人材を派遣するにとどまらず、「事業パートナーとの事業会社設立や共同出資、資本業務提携などを含めた戦略的な取り組みを行う」としており、フィンテック関連の有望企業として、今後評価がしっかりされれば、株価は大きく居所を変えるとみる。
またこうした施策が軌道に乗れば収益力もアップ、その場合、配当性向100%が物を言う。つまり1株利益が仮に130円となったら利回り5%に買って株価は2600円といった胸算用もできるわけである。

ついでに言えば、ワールドHDも2016年12月期業績は上方修正含みであり、配当性向30%以上(四季報は「30%メド」としているが会社は「30%以上」と言っている)なので配当は予想の68.5円を上回る可能性が十分あろう。2017年3月期は77円程度も期待でき、この場合1401円の時価は利回り5.5%にもなる。夢テク同様、大幅高が期待できよう。

【エレコム】
同業のメルコは業績低迷が続く。2016年3月期も4.25日引け後、減額修正(経常利益は56.00億円→52.94億円、今期もさらに続落予想(13.1%減の46.00億円)だ。一方エレコムは業績絶好調で、2016年3月期の経常利益は史上最高益更新の80.81億円、今期も経常利益で8.9%増益の88.00億円予想だ。
これだけ業績の好不調に差があるのだから、PERもそれに見合ったものかと思うと、とんでもない。

メルコ  =株価2215円。今期予想実質1株利益135.5円。PER16.5倍
エレコム=株価1999円。今期予想実質1株利益133.9円。PER14.9倍。
1株利益がほとんど同じでメルコは大減益予想、エレコムは史上最高益連続更新予想なのだから、株価はエレコムが最低でも1割は高くて当然だろう。

NYダウ下落、円相場も108.56円程度とやや円高にもかかわらず日経平均先物・大証夜間はほぼ横ばいとなっている。ようやく、日本の株価も、円相場離れが多少起きつつあるのかも知れない。

5月11日 11時47分記
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