為替相場が、どんどん円安になり、つれて日経平均、TOPIXはそろって2.2%の急騰となった。こうした主力株との相性の悪いマザーズは1.4%の下落、2部、JQは小幅高にとどまった。

当道場銘柄は、夢テクノロジーが1130円まであって1100△60、ワールドHDが1420△101と大幅高。前日好決算を発表したエレコム(推)は2110△112まであったわけだが終値は2039△41。同じく日本エスコンは314円まであって291△27。大東建託、朝日インテック、小野薬品の超値嵩株も大きく上げた。

石光商事(推)は引け後に2016年3月期決算を発表した。経常利益は会社予想の3.21億円、四季報予想の3.50億円をともに大きく上回る4.25億円だった。これは予想通りだったが、誤算は2017年3月期予想。3.00億円の減益予想となっている。

注=2017年3月期の純利益が大幅減益の0.50億円予想なのを云々する向きがあるが、これは4.22日付けで特損2.38億円(確定拠出年金を導入のため)を計上予定と発表済みで、織り込み済みとみてよい。また、いつも言っていることだが、一過性の特損、特益は重視すべきではない。

実は同社の決算は分かり難いことこの上ない。経常利益と営業利益の関係がややこしいのである。
注=数字の単位は100万円。
            
             営業利益   経常利益   営業利益-経常利益
2015年3月期    ▲164    ▲139        ▲ 25
2016年3月期     271     425         ▲154
2017年3月期予    400     300          100

どうしてこういうおかしなことになるのか?(普通、営業利益と経常利益は極端には違わない。またその違いも、どちらか一方が大体いつも多い(または少ない)という関係になっているケースがほとんどである)
石光の場合、どうも連結子会社の関西アライドコーヒーロースターズとの取引が大きく影響しているようなのだが、正確なことは分からない。
注=取引条件を石光有利にするか関西アライド有利にするかで営業利益、経常利益の数字が大きく変動か=鎌倉雄介の推測

特損で大きく減少する純利益のことはここでは考慮せず、経常利益と営業利益について考察することにする。
今期(2017年3月期)業績は、経常利益は29.5%の減益予想だが、営業利益では逆に47.1%の大幅増益予想のわけである。
営業利益、経常利益どちらが重要かを、ここで論じようとは思わない。本業の儲けを表す営業利益といったことがよく言われるわけだが、石光の場合、事はもっと複雑なようだからである。
ともかく、短絡的に悪い決算とみるのは問題で、それなりに好調な決算とみていいのかもしれないわけである。

蛇足=前期決算が絶好調で、ここ買われていたのに、いざ決算発表となったら、今期見通しが減益で、大きく売られるという銘柄が、かなり前に当欄で取り上げたもので4つもあった。
読者からコメントを頂いたものが2つあるので、ここでまとめて書くとしよう。

久世=09日に2016年3月期決算予想の上方修正発表。経常利益は2.35億円→5.93億円
10日引け後、決算発表。16年3月期の経常利益は5.93億円、ただ17年3月期は5.30億円の減益予想。

シーマ=10日引け後2016年3月期決算発表。経常利益は直近予想の14.50億円を大きく上回る17.77億円だった。ただ17年3月期予想は11.93億円と32.2%の大幅減益予想。PTSは42▼6。

東急建設=10日引け後2016年3月期決算発表。経常利益は4.25日引け後発表の上方修正の数字をやや上回る197.68億円(15年3月期の約2.5倍)だった。ただ17年3月期予想は130.00億円と34.2%の大幅減益予想。PTSは863▼44

日商開発=10日引け後2016年3月期決算発表。経常利益は直近予想をやや上回る56.26億円だった。ただ17年3月期予想は24.00億円と57.3%の大幅減益予想。ちなみに四季報予想は69.00億円。PTSは2080▼244。

この4社とも、四季報では2017年3月期は増益予想になっている。
何度か書いているが、本決算の場合、今期予想が出されるわけで、前期が極端にいい場合は特に注意が必要だ。会社はえてして減益見通しを出してくるからだ。

5月11日 0時45分記

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