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どうも、ここ日本経済は変調を来しつつあるように思われる。春闘という言葉ももはや死語になったかのようだが、ではなんと言ったらいいのか。ともかく、賃上げも期待外れに終わり、実質賃金低下の庶民は節約モードを一段と強めているように思われる。

政府は23日発表した3月の月例経済報告で、景気判断を「このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている」と前月から引き下げた。
公示地価が8年ぶりに上昇と言う。日経新聞を見ても、マイナス金利の影響を織り込んでいないが、今後一部で過熱感が出るかもと書いている。しかし、これはとんでもないミスリードではないか。3.20日付けの稿で書いたように、都心の地価のピークは昨年央くらいで、秋口くらいから怪しくなり、本年に入ってからは、小幅ながら明確に下落モードに入っている。まさに株価(日経平均、TOPIX)と連動している。
公示地価は1.01日の地価を1年前と比べたものなので、ある意味、使い物にならないのである。4半期ごとくらいの調査でなくては、変化の激しい現代では使えない。それを使うので、政策判断を誤る(後手に回る)。バブル崩壊後の政策がまさにそうだった。

要するに、今、日本経済は、アベノミクスに沸き株価も上げた時期を過ぎ、円高進行、株価も戻りが鈍く、地価は下落基調に変化、一般大衆は節約にひた走るという状況なのである。地方在住の大半の方やマイナス金利直撃の年金生活者は、生活防衛に身構えているとみるべきだろう。

では、株価には逆風かと言うと、必ずしもそうではない。スティグリッツ、クルーグマン等の錚々たる経済学者のお墨付きを得て、消費増税先送り、財政出動という流れが、現実味を帯びて来た。少なくとも、参議院選挙も控え財政出動はほぼ確実だろう。
というわけで、為替相場にもよるが、今後の株価見通しは、暗いわけでもない。

石光商事(推)、エレコム、日本瓦斯(推)は、そろって下げた。ただ、ここ連日のように上げていたことでもあり、一息入れて当然だろう。配当・優待の権利付き最終・落ちを控え、24日~29日の動きは要注目だ。

タカチホ(推)が久しぶりに腰の入った買い(1件で数千株の買いが継続して入った=マーケットスピードの「市況フル版」で分かる)が入り、出来高も膨らみ236円まであって233△8。ベルギーのテロ事件では、ついに日本人が被害にあい、いよいよ海外への旅行者は減りそうだ。GWは日並びが良く、観光に出掛ける人が大きく伸びそうだ。北陸新幹線で「かがやき」を890本運行するなど、3~6月、JR各社は臨時新幹線を1万本運行するという(1.23日、日経)。タカチホは高値の326円から3割以上、105円も下げての出直りだけに、それなりの戻りがあるかもしれない。四季報が今号で今期の配当予想を前号の0~2円から0円に変更したが、2円程度の復配がなしと決まったわけではない。業績の上方修正期待もある。

3月24日 0時01分記












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