相変わらず為替相場、円の対ドル相場に振り回される相場が続く。08日も、じりじり円高が進み一時は1ドル113円大台を割り込み112.8円台を見た。その後、かなり円安に戻し113.6円台(東証大引け前後)で終えたわけだが、現在は再び円高になっている。いずれにせよ、とりあえずは117円台といった大幅な円安になることは期待できなさそうだ。

こうなれば、そろそろ、円高で業績が大きく向上する企業の株が、本格的に買われてしかるべきだろう。
石光商事(推)は、08日、全般安の中底堅い値動きで終値は398△3と強い動きだった。多少は円高メリット銘柄として評価されて来たのではないか。

四季報新春号に掲載されている表(2010~2008ページ)(上場企業3601社にアンケート、20.6%の企業が回答)で、円高が営業利益(または経常利益)にプラスと回答した企業で表にあるのは46社。私はこれを精査、1株利益が最も率的にアップするのはどこかを調べ、トップと認定したのが石光商事のわけである(ほとんど商いがなく業績的にもやや問題のある東邦レマックを除く)。

石光の

想定為替レート=1ドル120円
1円円高の影響額=+1.34億円

現在1ドル112.7円前後なので、113円で、同社の円高メリットを計算しよう。
(120円-113円)×1.34(億円)=7(円)×1.34(億円)≒9.4(億円)

同社の2016年3月期の予想経常利益は3.21億円(4-12月期で3.79億円だったことから実際は4.5億円~5.0億円と私は予想しているが)。
つまり円高メリットの9.4億円というのは今期の会社予想経常利益の3倍近い巨額なのである。
トヨタ(今期の予想経常利益は3兆円前後)で言えば、9兆円近い為替差益が出るということである。
注=トヨタは1円で400億円なので、7円円高とすると、為替差損(差益ではないが)は2800億円=今期の予想経常利益の9.3%にしかならない。

くどくど言うまでもないであろう。日本人は率ではなく、絶対額で考えがちだが、重要なのは率である。石光の為替差益が、トヨタ(今回の場合は為替差損)などに比べ、率的にいかに圧倒的か、よく分かろう。
もちろん、今期業績的には1-3月期分だけが影響するわけである。来期のレートがどうなるかは予断を許さない。しかし、そんなことを言っていては、相場はやれない。現状を見据え、業績に好影響のある銘柄を物色するのは当然の投資行動だろう。

私は円高が進行するリスクを念頭に、持ち高は少なめに、ポートフォリオに円高メリット銘柄をそれなりに(2割~3割弱)組み入れることを、おすすめしてきた。円高メリット銘柄=石光、黒崎播磨(推)、日本瓦斯(推)、林兼産業等=は、ここ相対的に堅調な値動きをしており、おすすめ通りにした場合、全般の下げに比し比較的ダメージはなかったであろう。

3月08日 23時45分記
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