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2016.02.29
円高メリット銘柄は為替差益でどれだけ利益増となるのか
先週末、海外で1ドル114.0円だったのが、29日にはじりじり円高が進行、結局、東証大引け時点では113円をわずかながらも下回る水準だった。この円高の影響をもろに受けた日本株は、結局日経平均で162円(1.0%)安となった。
要するに、やはり日本株は円相場次第だということを知らしめられたわけである。
持ち高は少なめに、そして円高メリット銘柄をポートフォリオにかなりの比率(私は3分の1程度を目標に比率を高めている。現在20%弱)で入れておくのがいいだろう。
下表に示した円高メリット銘柄の29日の値動きを示しておこう。
石光商事 398△9、林兼産業101▼3、黒崎播磨247±0、アルペン1782▼4、エレコム1770△43、ダイト2818△70
このように、全般安の中、健闘するものが多く、ポートフォリオに多く組み込んでおけばダメージ軽減に資したのである。
以下、円高メリット銘柄で私が有望とみて取り上げて来た銘柄について、分析したものを表の形で示そう。
趣旨は円高で、どの程度業績が向上するのか、その結果PER的にはどうなるのかを、具体的に示したものである。
言うまでもないが、為替予約してある分があるとか、為替差益があるからと製品値下げを迫られるとか、種々の要因で、以下のようなわけにはいかないケースもあろう。そういうことも念頭に置いてご覧いただきたい。
日本航空、トヨタは、こういう巨大企業の場合、円高影響額(1円の円高で増加する経常利益≒経常利益の額)も巨額だが率的にはそれほどではないことを分かってもらうために入れてある。
銘柄 想定レート 円高影響額 予想為替差益(A) 予想経常利益(B) A+B=C C÷B×100
石光商事 120円 1.34億円 9.4億円 3.2億円 12.6億円 394%
林兼産業 121円 1億円 8億円 4.5億円 12.5億円 278%
黒崎播磨 124円 1.4億円 15.4億円 54.0億円 69.4億円 129%
アルペン 123円 1.5億円 15.0億円 71.2億円 86.2億円 121%
エレコム 120円 2.1億円 14.7億円 80.0億円 94.7億円 118%
ダイト 125円 0.5億円 6.0億円 35.0億円 41.0億円 117%
日本航空 125円 17億円 204億円 2020億円 2224億円 110%
トヨタ 120円-400億円 -2800億円 29800億円 27000億円 91%
注=「予想為替差益」=想定レート-現在のレート(113円とした)に「円高影響額」をかけて算出
銘柄 株価 予想実質1株利益 同左(為替差益込み) 予想実質PER
石光商事 389円 25.1円 98.4円 4.0倍
林兼産業 121円 3.0円 8.4円 14.4倍
黒崎播磨 247円 38.5円 49.6円 5.0倍
アルペン 1782円 105.2円 127.3円 14.0倍
エレコム 1770円 121.7円 143.6円 12.3倍
ダイト 2818円 167.8円 196.4円 14.3倍
日本航空 4040円 334.4円 367.8円 11.0倍
トヨタ 5897円 570.0円 518.7円 11.4倍
注=「予想実質PER」は「予想為替差益(A)」を加えて算出。
近日中に書くこととし、とりあえず、この2つの表についての解説・分析的なことは書かないが、私の言いたいことは、大体はお分かりいただけよう。
じっくりご覧になり、今後の投資に役立てていただきたい。
2月29日 22時24分記
要するに、やはり日本株は円相場次第だということを知らしめられたわけである。
持ち高は少なめに、そして円高メリット銘柄をポートフォリオにかなりの比率(私は3分の1程度を目標に比率を高めている。現在20%弱)で入れておくのがいいだろう。
下表に示した円高メリット銘柄の29日の値動きを示しておこう。
石光商事 398△9、林兼産業101▼3、黒崎播磨247±0、アルペン1782▼4、エレコム1770△43、ダイト2818△70
このように、全般安の中、健闘するものが多く、ポートフォリオに多く組み込んでおけばダメージ軽減に資したのである。
以下、円高メリット銘柄で私が有望とみて取り上げて来た銘柄について、分析したものを表の形で示そう。
趣旨は円高で、どの程度業績が向上するのか、その結果PER的にはどうなるのかを、具体的に示したものである。
言うまでもないが、為替予約してある分があるとか、為替差益があるからと製品値下げを迫られるとか、種々の要因で、以下のようなわけにはいかないケースもあろう。そういうことも念頭に置いてご覧いただきたい。
日本航空、トヨタは、こういう巨大企業の場合、円高影響額(1円の円高で増加する経常利益≒経常利益の額)も巨額だが率的にはそれほどではないことを分かってもらうために入れてある。
銘柄 想定レート 円高影響額 予想為替差益(A) 予想経常利益(B) A+B=C C÷B×100
石光商事 120円 1.34億円 9.4億円 3.2億円 12.6億円 394%
林兼産業 121円 1億円 8億円 4.5億円 12.5億円 278%
黒崎播磨 124円 1.4億円 15.4億円 54.0億円 69.4億円 129%
アルペン 123円 1.5億円 15.0億円 71.2億円 86.2億円 121%
エレコム 120円 2.1億円 14.7億円 80.0億円 94.7億円 118%
ダイト 125円 0.5億円 6.0億円 35.0億円 41.0億円 117%
日本航空 125円 17億円 204億円 2020億円 2224億円 110%
トヨタ 120円-400億円 -2800億円 29800億円 27000億円 91%
注=「予想為替差益」=想定レート-現在のレート(113円とした)に「円高影響額」をかけて算出
銘柄 株価 予想実質1株利益 同左(為替差益込み) 予想実質PER
石光商事 389円 25.1円 98.4円 4.0倍
林兼産業 121円 3.0円 8.4円 14.4倍
黒崎播磨 247円 38.5円 49.6円 5.0倍
アルペン 1782円 105.2円 127.3円 14.0倍
エレコム 1770円 121.7円 143.6円 12.3倍
ダイト 2818円 167.8円 196.4円 14.3倍
日本航空 4040円 334.4円 367.8円 11.0倍
トヨタ 5897円 570.0円 518.7円 11.4倍
注=「予想実質PER」は「予想為替差益(A)」を加えて算出。
近日中に書くこととし、とりあえず、この2つの表についての解説・分析的なことは書かないが、私の言いたいことは、大体はお分かりいただけよう。
じっくりご覧になり、今後の投資に役立てていただきたい。
2月29日 22時24分記
株道楽
お世話になります。
石光商事の円高メリットすごいですね、現在円高となっており、楽しみですね。
何時も素晴らしい情報有難うございます。
御自愛くださいませ。
石光商事の円高メリットすごいですね、現在円高となっており、楽しみですね。
何時も素晴らしい情報有難うございます。
御自愛くださいませ。
2016/03/01 Tue 08:48 URL [ Edit ]
鎌倉雄介
> 株道楽 さん。
石光の業績は為替次第というのは過去の歴史が教えるところです。
今回の円高は1月からなので、業績予想にも全く織り込んでないと思われます。
このまま円高なら来期決算はとんでもないことに、というのが私の読みです。
石光の業績は為替次第というのは過去の歴史が教えるところです。
今回の円高は1月からなので、業績予想にも全く織り込んでないと思われます。
このまま円高なら来期決算はとんでもないことに、というのが私の読みです。
2016/03/01 Tue 20:52 URL [ Edit ]
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