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23日の相場は、前日のNYダウが原油高を好感M229ドル高と急騰したのを受けて高寄り、239円高まであったのだが、終値は59円安。値下がり銘柄数は1400を超え実感としては170円安という感じだった。下げた原因は言うまでもなく円高進行である。23日0時過ぎに1ドル113.1円程度だったのが23日の大引けころには112.4円程度へ0.8円ほど円高になったのである。
現在は112.15円とさらにやや円高で、NYダウも下げていることもとあって、日経平均先物・大証夜間は92円安。

いずれにせよ、本年に入ってからの日本株独歩安の原因は、もはや円高にあることがはっきりした。主要通貨の年初来の騰落率をみると、円は7.3%上昇で世界一の上昇率なのである。2位のユーロは3.6%、あとは1%台になる。ルーブルやウォンは6%前後の下落率になる。
繰り返しになるが、この円高に歯止めがかからない限り、日本株の先行きは暗いとみるべきだろう。見込み薄の銘柄から外し持ち高を減らし、減らした一部で、円高メリット銘柄を買うというのが、私の戦略だ。
何を買うかは難しい。とりあえず参考資料として、以下を示す。(この部分=2.24日 0時11分記)

【円高メリット銘柄】
円高メリット銘柄というが、そういう銘柄の円高メリットは、具体的にどれくらいなのだろうか?
いろいろ調べたが、役立ちそうなものには行き当たらなかったので、自力でやることにした。

ニトリ、ABCマート、チヨダ、あさひ、などは代表的な円高メリット銘柄だが、想定為替レート・1円円高で利益がどれだけかさ上げされるかというデータがとりあえず見当たらない。

以下、とりあえず、そういうデータがあるいくつかの企業(円高で利益が増加)について、業績への影響を調べた。
注=多くは営業利益が1円円高でどれだけ増加するかという調査だが、営業利益を経常利益に置き換えても不都合はほとんどないのでA=今期予想経常利益としてある。

会社    想定レート A=今期予想経常利益 1円円高の影響 B=円高メリット BのAに対する比率   
静岡ガス  125円       77億円        0.7億円    9億円          12%
象印     125円      104億円       0.55億円    7億円          7%
日本航空  125円     2020億円         17億円   221億円        11%

ソニー    125円     4000億円         65億円   845億円        21%
アルペン  123円       71億円        1.5億円    17億円         24%
エレコム  120円        80億円        2.1億円   17億円         21%
東邦レマク 125円      1.2億円        0.3億円   3.6億円        300%
林兼産業  121円        6億円          1億円    9億円         150%


注1=現在の為替レートは1ドル112円(19時37分現在は111.90円)でBの値等は計算。
注2=静岡ガス、象印は株式新聞が円高メリット銘柄として取り上げていた銘柄。
日本航空は代表的円高メリット銘柄でデータのあった銘柄。
ソニー以下の5銘柄は私が独自に発掘した、やや意外な円高メリット銘柄。

とりあえず、資料として示した。直ちに、これらのうち「BのAに対する比率」の高い銘柄を買うといいという趣旨ではない。

2月23日 19時48分記
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