年初から、結局はほぼ一貫して下げ続けるという相場になっている。ときどき大幅高するわけだが、すぐに帳消しどころか上げを上回る下げにすぐ見舞われるという展開が待っている。
もう相場(株価)は見たくないとなる所だが、こういう時こそ、ここが踏ん張りどころと、立ち向かう精神が重要だ。私を含めほとんどの投資家が悪戦苦闘しているのである。

19日の日経平均は230円(1.42%)の下落となった。中国は0.10%の下落にとどまり、韓国は0.39%の上昇だった。
その後の、つまり19日のイギリス・フランスは0.3%台後半の下落、ドイツは0.80%の下落だった。アメリカはNYダウは0.13%の下落だったがNQは0.38%の上昇。
そして日経平均先物だが、上述のようにアメリカ株が比較的堅調(NYダウは下げ幅を大きく縮めて終わった)だったにもかかわらず、大きくは戻れず、結局147円安(CME)で終わった。
円相場が1ドルおおむね112円台半ばで推移、最後も112.66円と19日の東証1部取引終了時に比べかなり円高に振れたことが原因とみていいだろう。

多くの投資家、特に個人投資家が、買い意欲喪失気味の中、外国人投資家主導の日本株は売り優勢になりがちだ。ヘッジファンドはなお円売り継続姿勢のようなのも懸念材料だ。なぜ円がそれだけ安全資産なのか疑問なしとしないが、そういうことになっていて、巨額のマネーが円に向かう以上、素直に認めるしかない。
困ったことに、昔と違い、これへの対抗手段がほぼないのである。為替介入(特に協調介入)とか利下げとか、今やほとんど不可能である。マイナス金利をさらに拡大というのは日銀もすでに明言しているが、その効果は疑わしい。
G20(2.26日~27日)や日本政府の政策対応に期待する声もあるわけだが、どちらもほとんどもしくはあまり期待できないだろう。

こう考えて来ると、やはりなお円高傾向が続き、それに応じて株価も下がるという、いやなシナリオが予想される。
つまり今の日本株独歩安は円高不況を先取りしているのかもしれないということである。
これが外れて株高になれば、それはそれで良しとして、やはりここは、一段と持ち高は減らして最悪シナリオになっても耐えられるようにしておくところだろう。
1ドル111円割れとでもなれば、日経平均15000円割れ=2番底という可能性が高まる。もちろん、さらに円高が進むという考えたくない事態もありうるわけである。

ただ、持ち高を減らすと言っても、実はなかなか難しい。出来高≒売買代金が極端に減少しているのだ。19日の東証1部の売買代金は1.29日(マイナス金利発表)以来最少、JQは同3ヵ月半ぶりの少なさだった。昔と違って100株単位が中心なので、1000株3000株程度でも、小型株の場合、売るのはそう易しくないのである。ただ円相場は1日で大きく上下、それにつれて株価も大きく動くので、うまく指値しておくと、意外にうまく売れたりする。

円高懸念が強いわけだから、対策としては、前稿で書いたように、円高メリット銘柄を、ポートフォリオの一部(持ち高をかなり縮小したうえで3割程度)にすることが考えられよう。
ただ、そうした銘柄を私がいろいろ調査したわけだが、どうしても適当な銘柄がない。
2、3無いわけではないが、出来高が極端に少なく、もし推奨銘柄にしたら、場合によってはストップ高で寄り付き、間もなく終了といったことにもなりかねないという懸念がある。
抽象的な話では銘柄の出し惜しみと取られかねないので、一つだけ銘柄を挙げよう。
東邦レマックである。
靴の量販店(主にチヨダ)向け卸売が主体の会社で、円高でメリットを受ける。2015年12月期は期初予想より大幅に経常利益の赤字幅が縮小、今期は経常利益は1.2億円の黒字予想(四季報予想は1.4億円の赤字)だ。円高進展でさらに黒字幅は拡大必至だろう。
ところが、株価は好決算発表後も下げ2.15日に416円と昨年来安値を更新した(416▼5、出来高3000株)。その後は19日に至るまで商い不成立。19日の気配は428円買い(1000株)、458円売り(1000株)である。これでは、どうしようもない。
というわけで、強いて言えば前稿で挙げた林兼産業だろう。
積極的にはお勧めしないが、持ち株を売ってこちらにチェンジする等、持ち高を増やさない(または減らす)中で、林兼を買うのはいいだろう。1円円高で1億円の増益要因だから現在の為替水準なら8~9億円の増益(営業利益)要因だ。同社の今期予想営業利益は5.5億円だから、大変な額である。
この他にも、何かいい円高メリット銘柄がないか、研究されるといいだろう。何かいい銘柄を発見されたと思ったら、コメントを頂ければ、ケースバイケースで対応(皆さんに公開していいかしない方がいいか等)させていただく。

2月21日 22時02分記
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